「フランチェスカ学園学園祭中編」
いろいろとあったものの、ついにそれぞれの思いが込められた聖フランチェスカ学園学園祭が開始された。
ズラリッ!
この日は一般人も学園祭に参加していて学園内はいつもよりも賑わっていた。
愛紗のクラス
愛紗「いらっしゃいませご主人様!! 」
客「ひっ!? 」
桃香「愛紗ちゃん、そんな顔してちゃダメだよ 」
愛紗「接客はどうも苦手でして 」
ならば喫茶店での愛紗の仕事はない
桃香「ほらっ、こうやってスマイルして♪ 」
にこっ
かわいい顔をする桃香
愛紗「こ…こうですか? 」
に…こっ
あきらかに無理に笑顔を作っている愛紗
桃香「ダメだよ!あ〜あ、一刀さんにならいい顔するのにな〜 」
愛紗「あ…姉上///! 」
二人が話していると
朱里「あっ!?そろそろ雛里ちゃんを迎えにいかないといけません! 」
朱里がクラスを離れなくてはならない時がやって来た。
鈴々「朱里がクラスを離れたらお店はどうするのだ? 」
まだ学園祭は始まったばかりでありここで朱里に抜けられるのは痛い!
朱里「それなら大丈夫です。何とか助っ人を用意しましたから 」
朱里が言うと
ガラッ!
伽留「朱里、手伝いにきたよ♪ 」
手伝いに来たのは別クラスの伽留であった。
朱里「じゃあ伽留さんお願いします 」
伽留「合点でい! 」
ダッ!
そして朱里は店から出ていった。
その頃、華琳のクラスのドリンクバーでは
トクトクッ!
一刀「コーヒー入れ終わりましたお嬢様 」
にこっ
一刀のスマイルを見た客は
女性客「は…はい/// 」
一刀スマイルに見惚れてしまうのだった。
華琳「フフッ!一刀が接客すると女性客が集まるわね 」
桂花「あの全身精液男も子作り以外に役に立つんですね 」
と平然という華琳だが
ピキンッ!♯
一刀に女性客が集まっているのが気に入らないようで青筋が小さく出ていた。
すると
一刀「あっ!もうこんな時間か、悪いけど華琳、他いかなくちゃならないからまた後でな! 」
サッ!
華琳「あっ!待ちなさい… 」
華琳が止めるよりも早く一刀は出ていってしまった。
そしてその頃、フランチェスカ学園校門では
雛里「あわわ…朱里ちゃんまだかな? 」
朱里の友達である雛里が朱里を待っていた。
すると
アニキ「ようおチビちゃんかわいいじゃねぇか 」
チビ「俺達と学園をうろつかない? 」
デク「い…いくんだな♪ 」
怪しげな三人が雛里を誘ってきた。
雛里「い…いえ、友達を待っていますので… 」
アニキ「そんな固いこと言わずに一緒にいこうよ♪ 」
ぐいっ!
雛里「あわわ!? 」
嫌がる雛里の手を無理矢理引こうとする三人
そこへ
?「あれ〜、お前ら久しぶりだな 」
三人『(ドキッ!?) 』
突然聞こえてきた声に反応して三人が声の聞こえてきた方を見てみると
バンッ!
一刀「ようっ! 」
そこには一刀がいた。
三人『ほ…北郷さん!? 』
一刀の姿を見て驚く三人
実はこの三人、以前学園の生徒に恐喝していたところをたまたまやって来た一刀に成敗されたのである。
一刀「前に言ったよな。二度とうちの学園で問題起こすなって♯ 」
ゴゴゴッ…!!
三人に覇気をちらつかせる一刀
アニキ「こ…これはただ手相を見ようと手を引いただけですよ!? 」
チビ「べ…別にいじめようなんて気は全然ありません!? 」
デク「あっ!?もうこんな時間!これから向かうところがあるから失礼するんだな!? 」
ピューッ!!
そして三人は去っていった。
くるっ!
一刀「大丈夫かい? 」
にこっ!
この時一刀は無意識のうちに仕事の時にしていた一刀スマイルを雛里にしてしまい
雛里「は…はい/// 」
顔を赤くする雛里
一刀「それじゃあ俺は用があるからまたね! 」
ダッ!
雛里「あっ!? 」
そして一刀が去った後
朱里「おまたせ雛里ちゃん!あれっ?どうして顔が赤いの? 」
雛里「あわわ…/// 」
朱里がやって来たのだった。
朱里「さぁ雛里ちゃん学園を案内するよ♪ 」
雛里「う…うん 」
そして雛里は朱里に手を引かれて学園に連れていかれた。
その頃、一刀は
ジャジャッジャーンッ!!
一刀「ハッ! 」
くるくるっ!!
服を着替えて(呉軍親衛隊の服)蓮華のクラスの出し物であるバンド演奏にて華麗なダンスを踊りまくっていた。
何故ダンスなのかというと一刀は歌が下手であり楽器も力がありすぎて弾けないためバックダンサーしかなかったのである。
それでも…
客「ワァーッ!!ワァーッ!! 」
客は大いに盛り上がっていた。
蓮華「いくぞ一刀! 」
一刀「おうっ! 」
そして蓮華は急に演奏をやめると
蓮華「ハァッ! 」
ビョーンッ!!
あらかじめ置いておいたトランポリンで高く飛び!
くるくるっ!!
飛びながらその場で連続回転をしだす蓮華
一刀「ハッ! 」
ビュンッ!!
そして蓮華のあとを一刀が高く飛び!
ガシッ!
見事キャッチしそのままお姫様抱っこの体勢へ!
ヒューッ!!
そしてそのまま落ちてくるのだが
思春「1・2…の3! 」
明命「ていっ! 」
亞莎「はいっ! 」
小蓮「それっ! 」
ぐいっ!! バサーッ!!
舞台にいたみんなが布を広げて
ポスンッ!!
見事一刀と蓮華を着陸させた!
その瞬間…
客達『わぁーっ!! 』
客は大いに盛り上がり大盛況であった。
実はこれは一刀が参加するときいて即座に考えた演舞である。
冥琳「(これで遠くの彼方にいった雪蓮にいい顔向けができたな!) 」
冥琳は夜ならば星があるであろう場所を見つめて思う!
だが
遠くの工場
雪蓮「勝手に死んだふうに言わないでよね!♯ 」
雪蓮は遠くの工場に就職しているだけであった。
そしてバンド終了後
蓮華「すまなかったな一刀、いろいろと無理をさせてしまって 」
一刀「別に大丈夫だよ。こっちは貰えるものもらっているわけだしさ 」
蓮華「それもそうなのだが…気がすまないのでこの後二人っきりでお茶でも!/// 」
いつもは奥手な蓮華が頑張って誘ったのだが
しーんっ…
蓮華「あれっ!? 」
祭「北郷なら他に用事があると言って去っていったぞ。しかし権殿も女じゃったようじゃのう♪ 」
蓮華「祭!/// 」
祭にからかわれる蓮華であった。
その頃、階段の踊り場では
メンマ研究会発表場
星「何故だ!開店してから数時間が経つというのに何故客が一人も来ないのだ! 」
翠「(そりゃ普通メンマを買うやつなんていないだろうよ) 」
ズラリッ!
店にはたくさんのメンマが並べられていたが、未だメンマ壺一つでさえ売れていなかった。
星「やはり宣伝力が足らないせいなのか! 」
全然違う
星が考えていると
星「あっ!すっかり忘れていたがもうこんな時間だったのか!?悪いが翠よ、我は用があるので失礼する。その間店番頼むぞ! 」
翠「って!ちょっと待てよ!? 」
翠が止める前に星は出ていってしまった。
翠「ったくもう!人に店を押し付けといて自分は用事かよ!無責任にもほどがあるぜ 」
翠が星がいない間にぶちぶち文句を言う
翠「ホントならあたしは一刀と学園祭巡りをしていたかもしれないってのによ! 」
※翠は一刀が学園祭に参加していないのを知りません
と翠がぶちぶち言っていると
ブルッ!!
翠「うっ!?ウーロン茶飲み過ぎたせいでおしっこ行きたくなったぜ!?でも店を離れたら星が怒るしどうすれば… 」
翠が考えていると
バンッ!
翠は一つのウーロン茶の空ボトルを見つめた!
翠「だ…誰も見ていないし別にいいよな!?(ゴクリッ!) 」
スッ! スルル〜…
翠は後ろを向いてウーロン茶のボトルを手に持ち、パンツを下ろす!
翠「(いまだ!) 」
そして翠がウーロン茶のボトルにおしっこをしようとしたその時!
一刀「何やってるんだ翠? 」
ずるっ! ドシンッ!!
急に一刀が声をかけてきたことに驚いて転ぶ翠
翠「(危ねぇ!?もう少しで漏らすとこだった!?) 」
だが間一髪お漏らしは避けたようだ。
一刀「どうしたんだよ翠? 」
一刀が聞くと
翠「う…うるせぇな!何をしようがあたしの勝手だろ!おまけに急に声をかけやがってびっくりするじゃねえか!♯ 」
一刀「ご…ごめん!? 」
翠の迫力に謝る一刀
翠「罰としてあたしが帰ってくるまで店番してろ!♯ 」
一刀「えっ!?ちょっと翠! 」
スタターッ!!
翠「(悪いな一刀!もう我慢できなかったんだ!) 」
店番を一刀に任して翠はトイレに向かっていった。
しばらくして
翠「間一髪だったぜ!?あと2秒遅かったら漏らしてたかもな!?一刀には悪いことしたし早く戻らないと 」
翠が階段の踊り場に急ぐと
一刀「おっ!やっと帰ってきたな翠 」
ガラリッ!
翠「あれっ一刀?売り物のメンマ壺はどこいったんだ? 」
翠が戻ってきた時にはたくさんあったメンマ壺が消えていた。
一刀「どこいったって、そりゃ全部売れたに決まってるだろ。翠が行った後、何故かメンマが飛ぶように売れたんだよ 」
※一刀は学園に自分に興味がある女の子が多数いることを知りません
一刀がメンマを打っていると聞いて女性客達がメンマを買いまくったのだった。
一刀「それじゃあ俺は他に用事があるから失礼するぜ 」
翠「あ…あぁ 」
そして一刀が去ると
翠「あれだけのメンマが完売かよ!? 」
恐るべし一刀パワーであった。