「超進化」
すいません。まだ第三章は終わりではありません
洛陽で連合軍VS董卓の戦いが鎮められたのもつかの間
今までの事件の首謀者である于吉が現れ、洛陽に眠る秦の始皇帝を復活させると言い出した。
それを阻止すべく立ち向かう三国連合
だが一人残った一刀の前に于吉が差し向けた刺客・士皇が立ちはだかり一刀に最大級の一撃を食らわせる!
そして于吉を止めにいった愛紗達は于吉が出現させた傀儡兵に苦戦するなか桃香の持っている得物・靖王伝家が傀儡兵を浄化させ滅した。
一刀VS士皇の戦いの場
ブシューッ!!
士皇「ハハハッ!俺の一撃を食らって今まで生きていた奴はいない!北郷の最期だな強獄斧龍よ! 」
士皇が自分の中にいる強獄斧龍に話しかけると
強獄斧龍「…(フリフリッ) 」
話せない強獄斧龍は代わりに首を振るった。
士皇「最期じゃないだと、どういうことだ! 」
士皇が強獄斧龍に聞くと
モヤ〜
爆風がだんだんと晴れていき
バンッ!!
そこには一刀が立っていた。
一刀「がはっ!? 」
しかし一刀は無傷とはいかずボロボロの状態である。
士皇「俺の技を食らって生きてるなんてな!?だがもう一度食らって滅びるがよい! 」
スッ!
士皇は構えをとる。
一刀「(確かにあの技をもう一度食らったら俺でもヤバイな!?仕方がない、あの力を使うか!) 」
スーッ!!
一刀は残った気を集めていく
だが
士皇「滅びよ『絶望の魔龍撃』! 」
ドゴォッ!!
士皇の技の方が早かった!
士皇の最大攻撃が一刀に迫る!
士皇「くたばるがよい! 」
一刀が危機に陥ったその時!
バシュンッ!!
一刀に光の柱が落ちた。
そして
ガキンッ!!
士皇「な…何だ!? 」
士皇の攻撃が打ち消されて
一刀「まさかこの姿になるなんてな 」
その中心にいたのは…
ジャキンッ!!
白く輝く騎士姿、右手には巨大な白虎の銃『聖獣白虎銃』を持ち、左手には龍の形をした剣『聖龍光丸』
を持ち、体つきは玄武の防御、肩にも二頭の長首の玄武顔があり、背中には赤いマントを身に付けた一刀がいた。
士皇「な…何だその姿は!? 」
一刀「悪いが龍を操ることがお前だけじゃないってことさ、俺の中に眠る光龍がお前の攻撃に反応して目覚めてしまったようでな、これが真に龍を操るものの証、超進化だ! 」
バンッ!!
今まで士皇はただ単に龍に体を乗せていただけだが一刀は龍と心を一つにしたおかげでこの超進化という形態になれたわけだ。
士皇「超進化だと!?ふざけるんじゃねぇよ! 」
シュシュシューッ!!
士皇は力任せに一刀に斬撃を放つが
パシバシンッ!!
一刀は斬撃を片手で弾いていた。
士皇「こんなことがあるはずがない!俺はこの世で一番強いんだーっ!!『絶望の魔龍撃』! 」
ドゴォッ!!
一刀に対して攻撃を放つ士皇
だが今の一刀にとって士皇はもはや敵ではなかった。
一刀「ハァーッ!! 」
ゴゴゴッ…!!
一刀は気を溜め込むと
一刀「『聖俄龍四神弾』! 」
ドゴォッ!! シュ〜ッ
必殺技で士皇の最強技を打ち消した。
だが打ち消しただけではない
キィーンッ!!
士皇「なっ!? 」
一刀の放った攻撃は士皇の技を破壊した後、そのまま士皇の方に向かっていき
ドッカーンッ!!
士皇「がはっ!? 」
士皇は避けきれず一刀の技を食らってしまった。
ドガッ!! ガガガッ!!
そして士皇は崖に埋もれてしまった。
一刀「まぁ生きてるよな?とにかく早く愛紗達の方にいかないとな! 」
ビュンッ!!
一刀は空を飛んで愛紗達の方に向かう
一方その頃
于吉「傀儡兵達よ、他は後でもいいですから劉備を狙いなさい! 」
傀儡兵達『于吉様の命じるがままに! 』
ドドォーッ!!
桃香「何で私を狙ってくるの!? 」
于吉の指示で桃香を狙う傀儡兵達
愛紗「姉上!? 」
鈴々「桃香お姉ちゃん!? 」
姉の危機にすぐにでも駆けつけたい愛紗と鈴々だが傀儡兵が行く手を邪魔していてなかなか進めない!
于吉「(あの劉備の持つ剣は確か靖王伝家といって遥か昔、暴れ狂う始皇帝を封印した剣、あれさえ破壊すればもう怖いものなんて何もない!) 」
桃香「ひ〜んっ!! 」
ブンブンッ!!
シュ〜ッ
桃香は靖王伝家を振りまくって次々と傀儡兵を浄化させていくが
傀儡兵「ハァッ!! 」
ガキンッ!!
桃香「あっ!? 」
所詮桃香の剣の才能で傀儡兵に勝てるわけがなく剣を弾かれてしまった!
于吉「さぁ傀儡兵達よ、あの剣を奪うのです! 」
傀儡兵達『御意っ!! 』
ダダッ!!
桃香の剣を破壊しようと傀儡兵達は靖王伝家めがけて駆け出す!
ブォンッ!!
そして一人の傀儡兵の剣が靖王伝家を破壊しようと降り下ろしたその時!
?「『聖俄龍衝撃刃』! 」
ドカカッ!!
上空からの攻撃をうけて傀儡兵達は倒れていった。
華琳「何が起きたの!? 」
三国連合が上空を見てみると
バンッ!!
そこには超進化した一刀がいた。
愛紗「一刀殿!? 」
鈴々「お兄ちゃんなのだ! 」
一刀の登場に驚く三国連合
それを遠くから見ていた于吉は
于吉「バカな!?あいつの相手は士皇がしていたはず!?何故ここにいるのだ!?おまけにあの姿は!? 」
于吉も一刀の登場と変化に驚いていた。
翠「ずいぶんボロボロじゃねぇか!? 」
星「ですがこの場にいるということは勝ったようですな 」
タンポポ「それよりその姿はなんなの? 」
焔耶「空を飛んでいたが貴様は妖術使いなのか!? 」
一刀「みんな、話は後にしてくれ今は始皇帝復活を阻止するのが先決だろ 」
朱里「はわわ!?そうでした!? 」
もう少しで目的を見失うところであった。
一刀「(さっき見ていたが桃香の剣から俺と同じ光の気が流れている。それで闇の気を持つ傀儡兵を倒せたわけか。そして俺達が目指す方角にもバカでかい闇の気がある。こいつを阻止するには仕方ない!) 」
ひたすら考えた一刀は
一刀「桃香、実は桃香の持つ剣には闇を封じる力がある。そして俺は光の気が使える。その両方を使えば始皇帝復活を阻止できる!そのためには俺と一緒に于吉のところに来てほしい! 」
雛里「だから傀儡兵達が浄化されていったんですね 」
桃香に正直に話すと
桃香「わかったよ。私にできることなら何でもします! 」
一刀「話が早い。俺が于吉のところに連れていくからしがみついてくれ! 」
桃香「わかりました! 」
ギュッ!!
一刀におぶさる桃香
そして出発しようとするのだが
スッ! スッ!
何故か愛紗と鈴々まで一刀に乗ってきた。
愛紗「一刀殿が行くなら私もいきます! 」
鈴々「桃香お姉ちゃんと愛紗が行くなら鈴々もいくのだ! 」
その点は譲れない二人
一刀「わかった。しっかりつかまってなよ! 」
愛紗「はいっ! 」
鈴々「おうなのだ! 」
ギュッ!
そして二人も一刀につかまると
バシュンッ!!
一瞬で空へと飛び立った!
次回、本当に三章完結!