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「于吉の計画」

大天幕


この場所で今後どうするかの軍義が開かれることになった。


この場には何進将軍、華琳・春蘭・秋蘭、雪蓮・冥琳、美羽・七乃、白蓮、月・詠・恋、桃香・愛紗・朱里がいる。


そして最後にこの戦いの功労者である一刀は


ボロリッ!


愛紗達のお仕置きをうけ、前回より本当にミイラ男のような姿になっていた。


しかも前と違って大げさな包帯ではなくマジの怪我である。


そんなとき!


パサッ!


天幕に麗羽が入ってきた。


じっ!


天幕にいた誰もが麗羽に注目する。


何故なら麗羽は自分から坊主になるといってしまい軍義が始まる前に髪を切っていたのでどんな頭なのか注目であった。


だが麗羽の頭は…


もっさり


麗羽「おーほっほっほっ!皆さんがわたくしに注目しておりますわ♪ 」


麗羽の頭は坊主ではなくいつもと変わらない金髪くるくるロールであった。


何進「袁紹!貴様、約束を反語にする気か!♯ 」


約束を守らない麗羽に怒る何進将軍


麗羽「あ〜ら、何進将軍ともあろうお方がお気づきにならないなんてねぇ 」


麗羽が言うと


一刀「(もしかして!?) 」


麗羽の言葉で一刀は何かをひらめいた。


スタッ!


愛紗「どうされましたか一刀殿? 」


一刀は急に椅子から立つと


ギュルルーッ!!


その場で回転しだす!


ぶわーっ!!


朱里「はわわ〜!? 」


桃香「一刀さん何をしてるの!? 」


一刀の突然の行動に驚くみんなだがその時!


麗羽「くっ!? 」


ぐいっ!!


大風が吹くなか麗羽が必死に頭を押さえていた。


それを見て一部の人が一刀の行動を理解する。


そして…


スポッ!


麗羽の髪が飛ばされたかと思うとそこには…


ピカッ☆ミ


見事につるつる頭となった麗羽がいた。


それを見たみんなは


雪蓮「キャハハーッ!!袁紹ったら面白い頭ねぇ! 」


美羽「み…見事につるつるなのじゃ〜♪ 」


七乃「あれではお嫁の貰い手がないですからかわいそうですね♪ 」


桃香「キャハハーッ!!お腹痛いよ〜♪ 」


華琳「プッ! 」


春蘭「がははっ!見ろよ秋蘭、あいつの頭がつるつるではないか♪ 」


秋蘭「姉者、華琳様の前なのだから少しは静かにしてくれ 」


愛紗「姉上もバカ笑いはお止めください! 」


冥琳「雪蓮もだ! 」


一刀「プッ!やっぱり違和感があると思ったらカツラ着用だったなんてな♪ 」


麗羽はいつもの髪のカツラをつけていたのだ。


ハゲ頭をみんなにバラされた麗羽は


カポッ!


カツラをかぶると


麗羽「キィーッ!!連合軍なんて解散ですわ!皆さんどこへでも好きに行きなさい!♯ 」


プンスカッ!!


斗詩「麗羽様!? 」


猪々子「ほっときなって斗詩、あの人は長生きするし、髪はすぐ生えるからいいじゃんか、それより次の就職先を決めようぜ 」


斗詩「文ちゃん!? 」


猪々子の言っていることも間違ってはいない。


麗羽が土地も権力も奪われてしまい二人は自由の身になったのだった。


そして麗羽が大天幕から出ていってすぐのこと…


麗羽「ぎゃーっ!? 」


バサッ!


カツラをずらした麗羽が大天幕に戻ってきた。


斗詩「どうしたんですか麗羽様!? 」


猪々子「カツラずれてますよ!? 」


麗羽「そ…そんなことはどうでもいいですの!?表に化け物の大軍がいますわ!? 」


一刀「化け物だって!? 」


バサッ!


慌てて大天幕から出る一刀達


するとそこには


ドッシーンッ!!


体が石でできた兵がずらりと並んで進軍してきた。


白蓮「何だよあの化け物は!? 」


朱里「はわわ!?体が石でできているなんて初めて見るです 」


謎の化け物に驚くみんなだが一刀は何となくその化け物に見覚えがあった。


一刀「あれはもしかして兵馬俑(へいばよう)か!? 」


華琳「何よそれ!? 」


兵馬俑…始皇帝の墓に埋められた兵士や馬をかたどった俑(死者と共に墓に入れられた人形)


春蘭「要するにただの人形というわけではないか!そんなもの私が砕いてくれる! 」


バキンッ!!


春蘭の一撃により兵馬俑は崩れた。


春蘭「どんなものだ! 」


だが


ガチャチャンッ!!


春蘭「なにっ!? 」


崩れたはずの兵馬俑が再生した。


?「フフフッ!いくら砕いても無駄ですよ 」


そして何処からか声が聞こえてきた。


朱里「はわわ!?誰の声ですか!? 」


冥琳「いったいどこから聞こえてくるのだ!? 」


声の主の出所を探すみんなだがなかなか見つからない


恋「…あそこ 」


スッ!


そして声の主を見つけた恋の指先をみてみると


バンッ!


誰かが宙に浮いていた。


桃香「人間が空に浮いてるよ!? 」


于吉「フフフッ!三国の皆さん、実際会うのは初めてでしたよね、私の名は于吉と申します 」


于吉が言うと


于吉「しかし皆さんも私の計画通り動いてくれてよかったですよ 」


雪蓮「どういうことよ! 」


于吉「私は人間の持つ(マイナス)の力が欲しかったんですよ。そのために張三姉妹や董卓を利用させてもらいましたけどね 」


月「じゃあ、もしかして!? 」


于吉「その通り、張譲を操って何進将軍を暗殺させ天下を取ろうとしましたが失敗したので張譲がいた地にやって来た董卓を利用したんですよ。別に董卓である必要はありませんでしたけどね 」


ババンッ!!


衝撃の事実!


月達は于吉の計画のために利用されたのだ!


于吉「私の最終目的は負の力を集めて最強最悪と呼ばれた秦の始皇帝を甦らせてこの大陸を支配することなんです! 」


于吉の恐ろしい計画が明かされた。


始皇帝…秦の国の王。不老長寿の薬を求め、部下の徐福に取りに行かせたが徐福に薬をネコババされてしまった説がある。


于吉「だが、黄巾党の時も、この戦いも、偶然とはいえある人物に邪魔されてしまった。その人物こそ、北郷一刀!あなたです! 」


ビシッ!


于吉は一刀を指差した!


于吉「あなたが邪魔さえしなければもっと早く負の力が溜まっていたものの、私の計画の邪魔をした罪は重いですよ! 」


于吉が言うと


一刀「何言ってやがる!これまでの戦いがすべてお前の仕業なら… 」


スッ!


一刀は腰にある聖魔閻龍神刀に手を触れると


一刀「お前を倒すまでだ! 」


バッ!


一刀は于吉めがけて飛び掛かる!


だが


スッ! ガキンッ!!


何者かが現れて于吉を守った。


于吉「私が一人で来るはずないでしょう。あなたの相手は私のボディーガードがしてくれますよ。では私はこれで 」


スッ!


于吉が消えた後、現れた人物は髑髏(ドクロ)の顔付きの黒い鎧を身に纏った身長120?ほどの子供のような美男子だった。


士皇「我が名は士皇黒蓮。貴様の相手は私がしてやる! 」


スッ!


士皇が上下に巨大で太い槍の頭を持つ魔槍・ダークランスを一刀に向けると


一刀「愛紗、于吉の計画を阻止してくれ! 」


愛紗「一刀殿はどうする気ですか!? 」


一刀「俺はあいつ(士皇)を倒す! 」


愛紗「でしたら私も… 」


愛紗が残ろうとすると


一刀「ダメだ愛紗!俺は大事な人を傷つけるわけにはいかないんだ! 」


愛紗「えっ!?/// 」


大事な人という言葉に顔を赤くする愛紗だが


愛紗「わかりました。ですが必ず倒してください!負けたらお仕置きですからね! 」


一刀「わかってるよ! 」


一刀の思いを感じて于吉の計画を阻止しようとする愛紗に続いて


華琳「面白そうね、私も参戦するわよ! 」


雪蓮「私の勘だと面白くなりそうなのよね♪ 」


恋「…恋、一刀に借りがある 」


反董卓連合軍は一部を除いて一刀達に加勢することになった。


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