「戦い終了後の様子」
洛陽の戦いは一刀の手により静められた。
この事件の被害者である董卓(月)及び董卓軍に罪はなく、無罪!
対してこの事件の首謀者である張譲は後日、改めて死刑を行うため捕らえられた。
そして散々何進将軍をバカにし続けた麗羽は…
袁紹軍天幕
麗羽「ちょっと猪々子、斗詩!そんなものを持って何する気ですの!? 」
ズザザーッ!!
麗羽が猪々子と斗詩から後ずさっていたが天幕のすみに追い詰められてしまった。
そして二人の手には…
斗詩「すみません麗羽様 」
猪々子「大将軍である何進将軍からの命令なんで 」
ジャキンッ!!
二人の手には剃刀とハサミが握られていた。
実は麗羽は自分から坊主になって寺に入ると言ってしまい、二人に髪を切られる羽目になったのだ
猪々子「ちょうどいいじゃないですか麗羽様、金も役職も全て取られちゃったんだからこれを機に心を入れ換えて坊主になれば 」
おまけに何進将軍をバカにした罪により麗羽は地位も財産も没収された。(猪々子と斗詩は無罪)
斗詩「すぐ終わりますから覚悟してくださいね〜 」
ジリジリッ…
麗羽の髪を切ろうと麗羽に近づく二人
麗羽「じょ…冗談はお止めなさい!?わたくしから金髪くるくるを取れば何が残るといいますの!? 」
確かにその通りである。
猪々子「楽に終わらせるから待っててください! 」
ガシッ!
麗羽「ひっ!? 」
麗羽は猪々子に押さえつけられた。
力で麗羽が猪々子に勝てるはずがなく逃げ出せれない!
猪々子「斗詩、あたいが押さえている間に! 」
斗詩「わかったよ文ちゃん! 」
チョキチョキンッ!
麗羽にハサミを持った斗詩が迫る!
麗羽「ひぃーっ!?あーっ!! 」
チョキチョキンッ!!
ハラリッ!
その後、連合軍の方で麗羽の悲鳴が響き渡るのだった。
そして一方、この戦いの功労者である一刀はというと
劉備軍天幕
ポツンッ
一刀「・・・ 」
前回、愛紗と桃香による嫉妬と詠とねねによるお仕置きにより全身に包帯を巻かれ、ミイラ男のような姿になっていた。
一刀「一番頑張ったのにこの仕打ちって… 」
情けなくなる話である。
だが同時に良いこともあった。
月「あのぅ、お体の状態はいかがですか? 」
月が助けてくれたお礼にと自ら進んで一刀の看病を引き受けたのだ。
月がやるならボクも!ということで詠もやろうとしたのだが月に『詠ちゃんがいると益々怪我しちゃいそうになる』と止められてしまい落ち込む詠であった。
愛紗達も残ろうとしたのだが軍義に呼ばれてしまったのだった。(恋は一刀特製オニギリで手を引いてくれた)
そういうわけで今、この天幕には一刀と月の二人しかいなかった。
月「私にできることなら何でも言ってくださいね 」
月が言うと
一刀「それじゃあ早速頼みがあるんだけどいい? 」
月「何なりと! 」
一刀「それじゃあ… 」
ここで一刀は悪乗りをした。
一刀「俺の鞄にある赤い包みの中にある服を着てほしいな♪ 」
月「わかりました 」
スッ!
月は一刀の鞄を漁りはじめる。
月「(つい言っちゃったけどエッチな服だったらどうしよう!?///) 」
月がドキドキするなか鞄から赤い包みを見つけて中を漁る
しばらくして
月「こ…これって!? 」
ジャーンッ!!
月は一刀の包みから取り出したメイド服を着ていた。
一刀「(もし董卓ちゃんに会った時のために村で作ってもらったけど)似合う!かわいいよ月! 」
ビシッ!
あまりの似合いさに親指を立てる一刀
月「へぅ〜!恥ずかしいです〜/// 」
一刀「その服は俺の知る最高の給仕服なんだよ! 」
あながち間違ってはいない
月が恥ずかしがっていると
月「あっ!そうでした。お昼ご飯を用意しましたのでお食べください 」
スッ!
そう言って月はおかゆを用意した。
だが一刀は
一刀「食べたいけど両手が塞がっていて食べられないな〜♪ 」
一刀の両手は包帯ぐるぐる巻きなため動かせない
だが包帯は簡単に外せられるので外せば問題ないのだが一刀は月に甘えまくることにした。
そして包帯が簡単に外せられることを知らない月は
月「へぅ、なら仕方ありませんね/// 」
スッ!
月「フ〜!フ〜! 」
レンゲですくった熱いおかゆに息を吹き掛けて冷ますと
月「あ〜ん/// 」
一刀の口元にレンゲを近づけた。
ぱくっ!
一刀「おいしいよ月!(ニコッ!) 」
月「へぅ〜!!/// 」
案外怪我をしてよかったなと感じる一刀であった。
だが良い時間は長くは続かなかった。
一刀「(ブルッ!)うっ!? 」
いきなり一刀の体が震えだした。
月「どうしたんですか!? 」
一刀の様子に驚く月
一刀「ちょ…ちょっと尿意がね!? 」
分かりやすく言うと一刀はおしっこがしたくなったのだ。
月「お…お手洗いですか!?/// 」
一刀「でもまぁ尿瓶があるから大丈夫だからさ 」
スッ!
そう言って尿瓶を取ろうとする一刀だが
パシッ!
一刀「あっ!? 」
尿瓶は月に取られてしまった。
月「そ…そんな手ではお手洗いができません!私がやってあげます!/// 」
一刀「えっ!?/// 」
※月は一刀の腕の包帯が偽物であることを知りません
すくっ!
一刀「あ…あのちょっと!?/// 」
月「だ…大丈夫です!私にできることですから/// 」
月は一刀を立ち上がらせると
カチャカチャッ…
ズボンのベルトを外そうとする
パサッ!
そして一刀のズボンは脱がされてしまった。
月「つ…次は/// 」
ぐいっ…
月は一刀のパンツに手をかける!
一刀「止めて!?もう大丈夫だからさ!? 」
ぐいっ!
これ以上はさすがにヤバイと感じた一刀は嘘をついているにも関わらず手でパンツを引っ張る!
月「へぅ!?一刀さん手は大丈夫なんですか!? 」
パッ!
そして月が一刀のパンツから手を離した瞬間!
ぐらりっ!
一刀「うわっ!? 」
月「へぅ!? 」
ばったーんっ!!
バランスを崩した一刀は月の方に倒れてしまった。
そしてその直後
バサッ!
愛紗「今の音は何ですか!? 」
桃香「一刀さん大丈夫ですか!? 」
詠「月、どうしたの!? 」
仕事を終えた愛紗達が音を聞いて天幕の中に入ってきてしまった。
そして三人の目の前には…
バァーンッ!!
ズボンを脱いでパンツ姿の一刀が月を押し倒している光景であった。
しかも月は倒れた拍子に服が着崩れてしまい、ブラが少し見えていた。
この状態を知らない人が見ればあきらかに一刀が月を襲っているようにしか見えなかった。
一刀「こ…これには訳が!? 」
パンツ姿で必死に弁明しようとする一刀だが
愛紗「そうですか、怪我人を殴っちゃいけないと思っていたのに一刀殿はそんなに殴られたいようですね!♯ 」
桃香「手伝うよ愛紗ちゃん♯ 」
詠「おやっ、偶然ここに大型の木槌が三つあるんだけど使う?♯ 」
ゴゴゴッ…!!♯
三人にはもはや一刀の言葉は聞こえなかった。
一刀「そうだ!月、何とか言ってくれよ!? 」
一刀は月に助けを求めるが
月「一刀さん!腕を怪我しただなんて私を騙したんですね! 」
詠「月を騙したですって♯(ピキンッ!!) 」
火に油を注いでしまった。
愛紗「一刀殿、最後に言い残すことはありませんか?♯ 」
一刀「あ…ありません!? 」
逃げようにも回りを三人に囲まれているため逃げられない一刀は観念したようだ。
愛紗「では… 」
愛紗・桃香・詠『覚悟しなさい!♯ 』
バッ!
三人は一斉に一刀に飛びかかった。
一刀「ぎゃーっ!? 」
ドガバキンッ!!
本来なら止めてくれそうな月も
月「知りません! 」
プイッ!
一刀に騙されたことを根に持っていた。
その頃、ある天幕
この天幕には張譲が縛られていた。
後日、張譲に罪が言い渡されるため今は縛られるだけとなった。
そして
張譲「ハッ!ここは連合軍!?そうか、私は北郷にやられて気絶したんだったな!? 」
一刀を刺したことにより張譲は一刀の怒りを買ってしまい頭突きをくらって気絶したのだった。
張譲「私はここで死ぬわけにはいかない! 」
ゆさゆさっ!
張譲は縄をほどこうと動くが
ガッチリ!
縄は一刀によって片結びされていて簡単にほどけなかった。
張譲「おのれっ!? 」
張譲が残念がっていると
スッ!
黒い影が出現して
バンッ!
于吉「お久し振りですね張譲さん 」
黒い影から于吉が現れた。
張譲「お前は于吉!?どうなっているんだ!お前の言う通りに董卓を利用したらこんなことになってしまったじゃないか!責任とれ!♯ 」
張譲が于吉に怒鳴ると
于吉「それは申し訳ありません、私の計算違いだったようですね。おわびにこの薬を差し上げましょう 」
スッ!
于吉は懐から丸薬を取り出した。
于吉「この丸薬を飲めば縄から脱出できますよ 」
張譲「ホントか!?ならさっさと寄越せ! 」
于吉「まぁ焦らずに 」
スッ!
于吉は丸薬を張譲の口に入れると
プシューッ!!
張譲の体から煙が出てきて
シュルシュル…
その分、張譲の体が小さくなった。
張譲「これはいいぞ! 」
脱出できて喜ぶ張譲だが
プシューッ!!
張譲「お…おいっ!? 」
煙は止まらず
ちょこんっ
最後には張譲はネズミのように小さくなってしまい
張譲「チュッ!? 」
ホントのネズミになってしまった。
于吉「フフフッ!あなたに飲ませたのは『チューベット』という丸薬で以前あなたに渡した『猫子丹』と同じような薬です。これからは『チュー譲』として生きなさい。では 」
フッ!
そして于吉はどこかへ消えていった。
チュー譲「チュチュチュッ!?(ふざけるな元に戻せ!?) 」
自分の変化に驚きまくる張譲、いやチュー譲
とそこへ
バサッ!
美以「ネズミなのにゃ♪ 」
ミケ「ネズミにゃ〜♪ 」
トラ「ネズミ〜♪ 」
シャム「にゃ〜♪ 」
チュー譲「チュッ!?(ひっ!?) 」
この後、チュー譲は美以達に追いかけ回され、おもちゃにされたという
于吉「(北郷、やはり奴は侮れないようですね。早いうちに計画を実行しなくては!) 」