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「信じられない出来事」

洛陽にて、董卓軍VS反董卓連合の戦いが始まった。


しかし連合軍サイドには一番たよりになる一刀がいない!


連合軍が不安になるなか、ついに董卓軍が攻めてきた。


だが、当初の予定とは違い、張遼(霞)と来るはずのない呂布(恋)が攻めてきたのだった。


それに対して総大将である袁紹(麗羽)は桃香達に相手をさせるのだった。


桃香「うぅ〜、董卓さん達とは戦いたくないのに〜! 」


董卓が優しい人だと知っているだけあって戦いたくない桃香達


朱里「とはいえ一応総大将である袁紹の頼みを断れば桃花村が危ないですしね 」


総大将に任命された麗羽にとって桃花村のような小さな村を消すくらい簡単なことなのだ。


鈴々「鈴々はとにかく暴れるだけなのだ! 」


星「確かに鈴々の言う通りだな、手を抜けばこちらがやられるかもしれんし、こちらの方が数が少ないから本気で向かわねばやられる確率が高いしな 」


兵を持たない桃香達には将しかいなく、戦える人だけでも8人しかいないのだ。(愛紗、鈴々、星、翠、紫苑、タンポポ、焔耶、伽留)


翠「とにかく暴れるしかないなら死ぬ気で暴れるまでさ! 」


焔耶「劉備様は私がお守りする! 」


紫苑「久しぶりに腕がなりますわね 」


愛紗「では皆、いくぞ! 」


全員『おぅっ! 』


戦いたくなくとも、戦わねば自分達がやられてしまう。そんな世の中であった。


霞「ええかっ!敵は総大将である袁紹や!他の奴は相手せんでええから袁紹を狙うことに集中し! 」


董卓兵達『了解です! 』


何故総大将である麗羽を狙うのかというと、戦いは総大将を倒せば勝利のようなものである。


総大将を倒せば軍の勢いがなくなるからだ。


恋「…霞、前から敵が来る 」


恋が言うと


愛紗「はぁーっ! 」


鈴々「でりゃーっ! 」


ドカカーッ!!


愛紗達が董卓兵と戦っていた。


たった8人で相手をするのも無茶な気がするが愛紗達の力は兵士10人分くらいの力があるので何とか持ちこたえていた。


だがそれも長くは続かず


星「ちっ!敵の数が多すぎる!? 」


翠「このままじゃ防戦一方だぜ!? 」


次第におされていく愛紗達


やはり敵の数が多すぎたのだった。


タンポポ「もう疲れた〜!? 」


焔耶「弱音を言うくらいならまともに動け! 」


紫苑「伽留ちゃん、死力を尽くして射ちまくるのよ! 」


伽留「はいっ!紫苑さん 」


そして等々追い詰められたその時!


ズバンッ!!


董卓兵「がはっ!? 」


愛紗「後ろの方から声がするだと!? 」


鈴々「後ろに誰がいるのだ!? 」


愛紗達は前線に出ているため後ろの方には誰もいないはずであった。


よく見てみると


春蘭「夏侯惇元譲、ここにあり! 」


バンッ!


そこには春蘭がいた。


愛紗「あれは夏侯惇、何故ここに!? 」


スッ!


そして愛紗達が驚いている間に春蘭は愛紗達の方にやって来ると


春蘭「ホントは来たくなかったが華琳様が貴様らを助太刀するよう言ってきたのだ。ありがたく思うがよい! 」


愛紗「曹操が!? 」


連合軍サイド


華琳「(フフフッ!ここで関羽に恩を売っておけばいつかは我が軍に来てくれるものね。それにあのバカ男(一刀)が帰ってくるまで劉備軍を守らないと、関羽達が死んだとなればあの男は暴れるかもしれないしね) 」


怒りの一刀の力は恐ろしいものである。


春蘭「では皆、突撃だーっ! 」


曹操兵達『うぉーっ! 』


春蘭の叫びにより士気が上がった曹操兵達が駆けまくる!


だがその行く手を


バンッ!


霞「ここから先は行かせへんで! 」


霞が立ちふさがった。


春蘭「貴様が神速の張遼か、誰も手出しするでないぞ!張遼は私が相手をする! 」


バッ!


霞の相手をする春蘭


一方、


恋「…ここから先へは行かせない! 」


バンッ!


突き進む愛紗達の前に恋が立ちふさがった。


愛紗「久しいな呂布よ 」


恋「…そっちも久しぶり、前会った時より大分強くなっているのがわかる 」


鈴々「毎日お兄ちゃんに鍛えてもらっているから強くなっているのだ! 」


鈴々が言うと


スッ!


恋「…確かに、一刀の教え方いい 」


恋が構えた瞬間


ビュンッ!!


愛紗「なっ!? 」


鈴々「前会った時より早くなっているのだ!? 」


ものすごい早さで愛紗達に向かっていく恋


恋「…恋にはこの構えが一番合う 」


一方その頃、


カキンッ!


霞「どうしたどうした!それでよく曹操の右腕なんて名乗れるもんやな! 」


春蘭「くっ!おのれっ!? 」


霞VS春蘭の戦いは霞が春蘭を押していた。


春蘭「(しかしどういうことだ!?新しく我が軍に入った許緒(季衣)の話ではこのような動きではなかったはず!?恐ろしく腕の立つ者に教えられたようだな!?) 」


霞「(あいつのおかげで何だか生まれ変わった気分やで♪)ほなさっさと止めをさしたるで! 」


そして一方、連合軍サイド


麗羽「何をもたもたしてますの!♯ 」


なかなか戦いが終わらないことに麗羽がイラついていた。


猪々子「それが麗羽様、おかしいんですよ!?董卓軍の奴ら何故か戦っては下がっての繰り返しでまるで時間稼ぎでもしているかのように… 」


麗羽「お黙り!もうしびれを切らしましたわ!そこの兵士、弓兵に準備するよう言いなさい! 」


兵「はっ! 」


タタッ!


斗詩「麗羽様、何をする気ですか!? 」


麗羽「決まっているでしょう。張遼が夏侯惇の相手をしている間に矢を放つのよ、そうすれば矢は張遼に命中して敵は戦意喪失ですわ 」


斗詩「でももし矢が夏侯惇さんに当たったらどうする気ですか!? 」


麗羽「その時は第二矢を放ちますわ 」


斗詩「そういう問題じゃなくて!? 」


麗羽「元を辿れば、曹操が勝手に軍を動かしたのが原因ですしね 」


悪魔のような女である。


麗羽は絶対に『米を食えない人がいても代わりにチャーハン食えばいいじゃない』と言うようなタイプである。


弓兵「へへっ!うまくいけば賞金がもらえるんだ♪当たっても恨むなよ夏侯惇! 」


ジャキンッ!


隠れた弓兵は矢を張遼に向ける。


弓兵「あばよっ! 」


シュパンッ!


そして矢は放たれてしまった。


霞「夏侯惇、あんたは強かったけど今のままじゃまだまだウチには勝てへんで! 」


春蘭「く…くそっ!? 」


霞相手に防戦一方になる春蘭


その時!


キィンッ!!


春蘭は矢が霞に向かっているのを発見した。


春蘭「張遼、避けろっ!? 」


霞「へっ? 」


くるっ


霞が後ろを見てみると


ギィンッ!


矢が霞に向かってくる!


霞「なっ!? 」


今から避けても間に合わない!


霞がヤバくなったその時!


パシッ!


矢は誰かに止められ


シュンッ!! グサッ!


弓兵「ぎゃーっ!? 」


矢を放った弓兵に返された。


こんなことができるのは作中でもあいつしかいない


今の神業(かみわざ)を見てその場にいた全員がその者に注目する。


愛紗「あ…あれはっ!? 」


するとそこには


バンッ!


読者のみんなも予想した通り、一刀がいた。


鈴々「お兄ちゃんなのだ♪ 」


一刀の登場を喜ぶ鈴々だが


スッ!


そんな鈴々に目を止めず一刀は霞の近くに行くと


一刀「霞、後は任しとけ! 」


愛紗「(一刀殿!?何故張遼の真名を!?) 」


驚く愛紗だが更に驚くべきことに


霞「わかった!張遼隊、城に戻るで!呂布隊も右に同じや! 」


董卓兵達『うぉーっ! 』


ドドォーッ!!


霞の指示により董卓兵達は城に戻っていく


恋「…霞、恋は一刀と一緒にいたい 」


霞「ワガママ言うなっ!これも一刀が立てた作戦の一つなんやからな!(ぼそっ)一刀、生きて帰ってこいや! 」


一刀「わかってるさ! 」


そして霞と恋も去り、場には連合軍と一刀だけが残った。


鈴々「お兄ちゃんすごいのだ♪あいつらを一声で下がらせるなんて♪ 」


鈴々にはどうやらそう見えたらしい


鈴々「さっさと一緒に戻るのだ! 」


ぐいっ!


鈴々が一刀の袖を引っ張ると


パシッ!


一刀は鈴々の手を振りほどき


スッ!


得物の聖魔閻龍神刀を連合軍に向けると


一刀「我は董卓軍客将・北郷一刀!この先は一歩たりとも進ませはしない! 」


ドンッ!


連合軍に向かって叫ぶのだった。


愛紗「(何故ですか一刀殿!?) 」


鈴々「お兄ちゃんふざけちゃダメなのだ! 」


ぐいっ!


鈴々は一刀の袖をつかむが


一刀「うるさいぞ張飛 」


鈴々「えっ!? 」


鈴々を真名で呼ばず


ひょいっ!


片手で鈴々を持ち上げると


ブォンッ!! バシッ!


愛紗「なっ!? 」


鈴々「にゃにゃっ!? 」


鈴々を愛紗めがけて投げた。


一刀「もう一度言う、連合軍はこの先へは一歩も進ませはしない! 」


果たして、一刀の真意とは一体!?

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