「袁紹軍武将試験(後編)」
遅くなりました。久々の更新です。
?「へぇ、あんたらも袁紹軍兵士募集の看板に目をつけたのかよ 」
鈴々「そうなのだ! 」
一刀「俺は違うけどね 」
看板前にてポニーテールの女性と出会った一刀と鈴々はすっかり打ち解けあって会話をしていた。
馬超「そういや自己紹介がまだだったな、あたしの名前は馬超だ。よろしくな! 」
鈴々「鈴々は張飛なのだ 」
一刀「俺は北郷一刀、一刀って呼んでくれ 」
そして互いに自己紹介をした後
馬超「それじゃあ仲良く募集会場に行くとするか 」
鈴々「応なのだ! 」
一刀「やれやれ 」
募集会場
そこには
?「おーほっほっほっ!こんなに沢山の皆さんがわたくしの家来になりに来てくれてわたくし自分の人を引き寄せる魅力に少しは喜ばしいですわ 」
金髪縦ロールを二つ構えた女性が何かを話していた。
一刀「誰だあの人は? 」
鈴々「なんだかおばさん臭いのだ 」
失礼なことを言う二人に
馬超「馬鹿っ!あの人が袁紹さんだぞ! 」
馬超が言うと
一刀「マジでかよ!? 」
鈴々「あんなオバサンに仕えるなら鈴々やる気がなくなるのだ 」
帰ろうとする鈴々だが
袁紹「ではみなさん、見事選ばれた方は大金を差し上げますので頑張ってくださいな 」
ピクンッ!
袁紹から大金という言葉が出てくると
鈴々「大金のためなら少しは我慢するのだ! 」
コロコロ態度を変える鈴々だった。
そして
袁紹「では集まったみなさん、これからはわたくしを守る… 」
袁紹が最後まで言おうとすると
?・?『ちょっと待ったー! 』
サッ
何者かが会話に入って舞台の真ん中に立った。
文醜「やいやいテメェら!どうしても袁紹様の家来になりたければ一の家来である文醜と 」
顔良「二の家来である顔良を倒してからにしてください! 」
バンッ!
二人は参加者達の前に立つと
男A「なんだと生意気な! 」
男B「相手は女が二人だ、男の力を見せてやるぜ! 」
男達『うぉーっ! 』
ドドドーッ!!
男達は一斉に文醜と顔良に立ち向かうが
ドカッ!バキッ!ボコッ!
ぼろ〜ん
男達は返り討ちにあってしまいボロボロになった。
文醜「弱い男共だな! 」
顔良「それで袁紹様の家来になりたいだなんて笑わせてくれますね 」
実はこの二人が家来募集を邪魔するのには理由があった。それは袁紹に大金を払わせないためである。
文醜「(大金なんて払わしたらただでさえ少ない給金がさらに減っちまうよ) 」
顔良「(絶対に希望者を倒さなくちゃ) 」
二人は男達を倒して安心していたが
スッ
鈴々「まだ鈴々が残っているのだ! 」
馬超「あたしだって残ってるぜ! 」
まだ二人残っていた。
袁紹「こうなったら仕方がありませんわね、ブ男さん達は消えたようですし、互いに競いあってもらいましょう! 」
鈴々・馬超・文醜・顔良『競いあい? 』
四人が驚くと
袁紹「袁紹軍に必要な知力・美力・武力、この三つのうち先に二つとった方の勝ちですわ! 」
袁紹が言うと
鈴々「受けてたつのだ! 」
馬超「あたしだって! 」
文醜「負けられないよな! 」
顔良「そうだよね! 」
ゴゴゴッ…!!
今、四人の目には炎が燃えたぎっていた。
一刀「ややこしいことになったな 」
一刀はただ一人外野で見守るしかなかった。
しばらくして
陳琳「さぁ、袁紹様の突然の思い付きで急遽開かれた家来争奪合戦!果たして勝つのは文醜・顔良選手か?それとも張飛・馬超選手か?実況・解説は私、陳琳がお送りします! 」
観客達『わぁーっ! 』
ズッシリ
そして袁紹は玉座の椅子でふんぞり返っていた
陳琳「まずは知力対決です! 」
そこで用意されたのが、バナナと数個の踏み台
陳琳「上空に吊られたバナナをジャンプせずにつかまえてください! 」
ズコッ!
これに一刀がずっこけた。
一刀「チンパンジーのテストかよ!こんなもの誰だって解けるだろうが 」
ところが
鈴々「背が届かないのだ〜! 」
馬超「武器使っちゃダメなのか? 」
文醜「バナナを食うのを諦める! 」
ズコッ!
またまた一刀はずっこけた。
男「兄ちゃん大丈夫か? 」
一刀「あんな問題も解けないのかよ! 」
誰もが解けないと思っていたが
顔良「これでいいんですよね? 」
スッ
観客達『おぉーっ!? 』
顔良は普通に踏み台を積み重ねて見事バナナに手を触れた。
馬超「そんな手があったのかよ〜! 」
文醜「さすが斗詩(顔良の真名)知力34なだけはあるぜ 」
顔良「文ちゃ〜ん!そんな言い方ないでしょ! 」
何はともあれ文醜・顔良組の勝利
陳琳「続いては美力対決です 」
袁紹「それぞれ服を変えて会場のみなさんに評価してもらいますのよ 」
ジャーンッ!
かごの中には沢山の服がおかれていた。
鈴々「ねぇねぇ馬超、どんな服を着ればいいのだ? 」
馬超「あたしだって聞きたいよ! 」
二人が服選びに悩んでいると
一刀「仕方ない、大金を手に入れるためだし協力するよ 」
スッ
一刀が舞台に上がった。
陳琳「どうやら張飛・馬超組は男に助っ人を頼むようですがいいのでしょうか? 」
陳琳が袁紹に聞くと
袁紹「別に構いませんわ、あんなブ男に何ができると言いますの? 」
袁紹が認めたことにより一刀の助っ人が許可された。
一刀「(背丈が小さな子と中くらいな子に似合って人気がありそうな服といえば…あれしかないな) 」
そしてお披露目の時
文醜「どうだいあたい達のセンス? 」
顔良「どうかな? 」
どろ〜ん
はっきり言って二人の服に関するセンスはゼロに近かった。
そして鈴々達はというと
ジャーンッ!
馬超「ポケ〇ンゲットだぜ!/// 」
鈴々「ピカーッなのだー! 」
どこかで見たような赤い帽子を被った男と黄色いネズミのコスプレをした二人がいた。
馬超「(あたしにこんな格好させやがって!こんな変なのがうけるわけないだろうが♯) 」
ところが観客の反応は
観客達『わぁーっ! 』
馬超の考えとは違い大盛況であった。
陳琳「さぁこれで一対一の戦いになった。勝負の結果は次の武力対決で決まるぞ! 」
鈴々「力比べなら負けないのだー! 」
馬超「あたしだって負けないぜ! 」
文醜「ここまできたら意地でも負けてたまるかい! 」
顔良「絶対勝とうね文ちゃん! 」
バチバチッ!
火花をとばしあう四人
袁紹「では次の武力対決の勝敗の付け方ですが、ここはやっぱり… 」
スッ
そう言って袁紹は背中から
バァーンッ!
袁紹「袁家に伝わる白鳥のまわしを締めての女相撲としますわ! 」
まわしに白鳥の首がついたものを取り出した。
男達『うぉーーっ!! 』
まわしを締めた選手達に期待する男達
一刀「(鈴々はともかく、馬超があのまわしを締めると…) 」
モワ〜
そして一刀は白鳥のまわしを締めた馬超を妄想していると
ボカーンッ!
馬超「このエロエロ魔神!♯ 」
一刀は馬超に後ろから殴られて気絶した。
そして試合の時、舞台にはすでに
顔良「文ちゃん、ちょっと恥ずかしいよぅ/// 」
文醜「我慢しろ斗詩、恥ずかしいのはあたいだって一緒さ/// 」
ジャーンッ!
すでに白鳥のまわしを締めた二人がいたが鈴々達の姿はなかった。
陳琳「おぉっと、ここで速報です。張飛・馬超の両選手はくだらないから帰るとのことです。よって不戦勝により文醜・顔良組の勝利とします! 」
この結果に
文醜「勝ったのはよかったけれど… 」
顔良「こんな恥ずかしい格好したくなかったよね 」
袁紹「大金を差し上げるというのに欲のない方達でしたわね 」
これにて袁紹軍兵士募集大会は幕を閉じた。
一方、一刀、鈴々、馬超はというと
鈴々「ハァ〜、結局お金は手に入らなかったのだ 」
一刀「鈴々はよく頑張ったよ! 」
馬超「最後があんな勝負じゃなけりゃな 」
三人が言いながら歩いていると
カツンッ!
一刀達の泊まる宿の前に
愛紗「遅いぞ鈴々!♯ 」
バンッ!
偃月刀を持った鬼が待ち構えていた。
鈴々「愛紗!? 」
愛紗「まったくお前は勝手に出ていって宿には戻ってないし、心配かけさせおって!♯ 」
一刀「愛紗、鈴々は… 」
一刀が口を挟もうとすると
愛紗「一刀殿は口を出さないでください!♯あなたも同罪なんですよ!♯ 」
一刀「はい… 」
シュルルッ
とたんに小さくなる一刀
愛紗「だいたいお前は… 」
愛紗が鈴々に説教していると
鈴々「ぐすんっ 」
鈴々は涙を流しながら
鈴々「ごめんなさいなのだ〜! 」
ぎゅっ
愛紗に抱きついた。
愛紗「鈴々、私も少し叱りすぎたようだな。もう泣くでない 」
ぎゅっ
愛紗は鈴々を優しく包み込むように抱いた。
一刀「愛紗〜、俺もごめんなさ… 」
一刀も愛紗に抱きつこうと涙を流しながら駆け寄るが
ドグボッ!!
一刀「何故俺だけ!? 」
バタリッ
愛紗のクロスカウンターを食らって一刀は倒れた。
そして倒れた一刀に向かって
星「一刀殿、愛紗よりは小さいが私の胸ならば貸してやるぞ 」
星が一刀の前で手を広げると
一刀「星〜! 」
バッ
すぐに飛びかかる一刀
愛紗「一刀殿、鈴々がいるのですから少しは自重してください!♯ 」
鈴々「鈴々は別に構わないのだ。それにそれは愛紗が勝手に焼きもちやいているだけなのだ♪ 」
星「愛紗よ、お主も少しは素直になればよいのに 」
愛紗「何いってるかー!/// 」
馬超「あの、あたしはどうすりゃいいんだよ! 」
こうしてなんとか仲直りした愛紗と鈴々であった。
次話の予定は未定ですが、ついに華琳が出てきます