「大変な展開!?」
この話の後半から第三章の終盤まで展開がオリジナルになります。
一刀達が拠点とする桃花村
この場所に
一刀「やっと到着したな! 」
バンッ!
南蛮から一刀達が帰ってきた。
鈴々「でも不思議なのだ。行く時は数話かかったのにどうして帰るのはわずかでたどり着くのだ? 」
朱里「はわわ!?鈴々ちゃん、それは冒険ものでは言ってはいけないことですよ!? 」
鈴々「何故なのだ? 」
?を浮かべる鈴々だがその点については作者の都合ということで誤魔化しておいた。
そして一刀達が村に入ると
璃々「お兄ちゃんお帰り〜♪ 」
ぎゅっ!
一刀の帰りを待っていた璃々ちゃんが一刀に抱きついてきた。
そしてその後
紫苑「皆さんお帰りなさい 」
伽留「遅かったじゃない 」
星「一刀殿達がビリなのだぞ 」
星達が出迎えに来るなか
翠「タンポポ! 」
タンポポ「御姉様!? 」
バッタリ!
タンポポと翠がバッタリと出会ってしまった。
これはまずい!?
何故ならタンポポは翠に村に残るように言われたのだが勝手に旅に出ていってしまったのだった。
誰もが翠の説教が始まるかと思いきや
翠「タンポポ、ほらこっちに来なよ♪ 」
にこっ
タンポポを笑顔で出迎える翠
タンポポ「御姉様〜♪ 」
ダッ!
タンポポもそんな翠の顔に安心して翠の元に駆け寄っていく
桃香「やっぱり二人は従姉妹なんだね 」
一刀「でも何だか嫌な予感がするんだが!? 」
愛紗「何故ですか一刀殿? 」
?を浮かべる愛紗だがこの一刀の言葉は当たっていた。
ぎゅっ!
翠が駆け寄ってきたタンポポを抱き上げた瞬間!
ぐいっ!
タンポポ「ふえっ!? 」
翠はタンポポを小脇に抱えると
翠「この野郎!留守番しとけって言っといたのに出掛けやがってーっ!!♯ 」
バシバシッ!
タンポポ「ひーっ!?こんなのアニメにはなかったよ〜!? 」
翠に尻叩きを食らわされるタンポポだった。
雛里「あわわ!?一刀さんの予想が当たりましたね!? 」
一刀「俺も似たような展開経験してるからね 」
それからしばらくして
朱里「とにかく薬の材料である南蛮象のへそのゴマ、江東丸、泰山の持久草が揃いましたので後はこれで薬を作るだけです 」
一刀「それはいいんだけど、肝心の何進将軍はどこなの? 」
さっきから何進将軍の姿が見えなかった。
忘れている人もいると思うが元々前回までの旅は何進将軍の猫耳を治す薬を採取するため旅であった。
すると
何進「わしならここにいるぞ 」
何処からか何進将軍の声が聞こえてきた。
愛紗「いるなら出てくれば… 」
そしてみんなが何進将軍の方を見てみると
バンッ!
そこには璃々ちゃんより小さな猫耳少女がいた。
鈴々「このチビは誰なのだ? 」
鈴々が聞くと
紫苑「その…何進将軍なんです 」
どうやら薬の進行速度が早いため子供のような体になってしまったらしい
美以「美以達の仲間なのにゃ〜♪ 」
わきゃわきゃっ♪
自分達と似た姿をした仲間ができたことに喜ぶ美以達
愛紗「うっ!?かわいい/// 」
かわいいものに目がない愛紗は今にも抱きつきそうだった。
そんな態度に何進将軍は我慢できず
何進「うるさい!はなれないかーっ!♯ 」
ドッカーンッ!!
桃花村に響き渡るくらいの大声で叫んだ。
翠「なぁ、さっきから気になっていたんだけどそいつ誰だ? 」
スッ!
翠が焔耶を指差すと
焔耶「紹介が遅れたな、我が名は魏延。真名は焔耶だ 」
タンポポ「焔耶は桃香のおっぱいに誘われてきたんだよね♪ 」
焔耶「あぁ、桃香様のおっぱいに…っておい!♯ 」
タンポポ「間違えちゃった♪体だったよね♪ 」
焔耶「そうだ。桃香様の大きなおっぱいと張りのある尻に…っておい!♯ 」
焔耶をからかうタンポポ
しばらくして
朱里「薬ができましたよ 」
色々とあったものの、ついに薬が完成した。
美以「それを飲んだら仲間がいなくなるから寂しいのにゃ 」
ミケ「寂しいにゃ 」
トラ「しいにゃ 」
シャム「にゃ〜! 」
自分達と同じ猫耳チビッ子がいなくなることに寂しがる美以達
一刀「大丈夫だぞ美以、あの人は薬を飲むとバインバインになるからな 」
美以「にゃんだって!? 」
鈴々「あの薬はバインバインになる薬なのかなのだ!? 」
雛里「あわわ!?ちょっと欲しいかも 」
別にそういうわけではなく元々何進将軍がバインバインなだけである。
何進「では早速飲むとしよう 」
ガッ!
薬を飲もうとする何進将軍
じーっ!
そして何進将軍をじっと見つめる一刀
星「一刀殿、何故じっと見ているのですか? 」
一刀「だってさぁ、子供服を着たまま元に戻ると服が破れてポロリが期待でき… 」
一刀が最後まで言おうとした時!
ゴッチーンッ!!☆ミ
愛紗「まったく!あなたという人は!♯ 」
翠「相変わらずエロエロ魔神め!♯ 」
一刀は愛紗と翠に殴られた。
だが何進将軍が着替える前に
ゴクンッ!
薬を飲んでしまった。
そしてその瞬間
ドクンッ!
何進「うっ!?体が熱い!? 」
むくむくっ!
何進将軍の体がどんどん大きくなっていき
ビビリッ!
一刀「うほーっ!!/// 」
一刀の予想通り服が破けた。
だが
ブスッ!!
一刀「ぎゃーっ!? 」
愛紗「これでいいですね♯ 」
愛紗に目潰しをされて一刀は見ることができなかった。
そして
ぼわんっ!!
何進「おおっ!?元に戻ったぞ! 」
何進将軍の姿は元に戻った。(ちなみに服は破れたものの大事なところは守られていた)
…のだが
にゃ〜ん♪
何進「なっ!? 」
頭の猫耳は残ったままだった。
何進「孔明!これはどういうことだ!♯。まさか薬の調合を間違えたのではないか!♯ 」
何進将軍が朱里に詰め寄ると
朱里「おそらく長く猫耳がついたままなので持続されてるんですよ!?でも薬を服用し続ければいずれ猫耳が治る(かも)しれません!? 」
何進「最後の()は何じゃ!♯ 」
あくまで猫耳が取れるのは朱里の推測であった。
桃香「ともかくこれで何進将軍の猫耳が治ったんだから早く洛陽に行って張譲の悪事をバラしにいきましょうよ! 」
元々それが何進将軍の猫耳を治す理由であった。
早速洛陽に向けて行こうとする桃香だが
何進「うっ…!? 」
紫苑「それはちょっと… 」
急に黙りこむ二人
愛紗「どうしたのだ?まさか我々がいない間に何か起きたのか? 」
愛紗が聞くと
紫苑「そうです。愛紗ちゃん達が旅に出ている間に袁紹からこのような文をもらいまして 」
スッ!
紫苑は手紙を取り出した。
一刀「袁紹?あぁ、あの馬鹿か!どれどれ… 」
一刀が手紙を見てみると
一刀「こっ…これは!? 」
手紙を見た途端驚く一刀
愛紗「一刀殿、文には何と書かれているのですか!? 」
驚く一刀に聞いてみると
一刀「実は…!? 」
ゴクリッ!?
全員が一刀を見つめて唾をのむなか
一刀「何て書いてあるかわからないんだ 」
ずこーっ!!
一刀の言葉に全員がずっこける。一刀は漢文が読めなかった。
朱里「読めないなら文を取らないでください! 」
一刀「作者の都合で読めるかと思ってさ!? 」
そう都合よくいかなかった。
一刀に代わって朱里が文を読んでみると
『おーほっほっほっ!悪党董卓が洛陽にて民から暴税を取っています。生意気な董卓を倒すため各諸侯はわたくしの所に来なさい。袁紹本初』
という文であった。
愛紗「あの女は文にまで高笑いするのか!? 」
鈴々「あれっ?確か董卓って前に会ったけど悪いことしそうじゃないのだ。ねぇお兄ちゃん 」
鈴々が一刀の方を向くと
一刀「(まさかこれって!?) 」
一刀は三国志の知識でこれと似たような出来事を思い出した。
これは反董卓連合の戦いであると
一刀「(もしこれが三国志と同じ道を通るとするなら董卓が危ないな!?) 」
一刀が考えていると
鈴々「お兄ちゃんってばどうしたのだ! 」
一刀「あっ!ごめんな少し考え事してたんだ!? 」
鈴々の叫びで考えるのをやめた一刀であった。
翠「それにしてもこの文の返事はどうするんだ? 」
星「袁紹という者は好かないがもし断ればこの村が攻められてしまうぞ 」
桃香「それは大変だよ!?じゃあみんなで洛陽に行きましょう! 」
民達を救うため連合軍に加わることにした桃香達
だが
一刀「(何とかこの筋書きを変えなくちゃな!?) 」
一刀は一人で考えていた。
そしてその頃、洛陽では
洛陽の城
張譲「そうか、袁紹の馬鹿に文は送れたのだな 」
張譲…何進将軍を暗殺しようとし、洛陽で董卓の名を語って悪さをする張本人
部下「袁紹が各諸侯に文を送れば断るものなんているはずがありません。後は連合軍と董卓軍が同士討ちさえしてくれればあなた様の天下ですよ 」
張譲「確かにそうだ。何進将軍を逃がしたのは惜しいが知らせがないところをみるとくたばったようだな、これから僕は準備にかかるからお前は連合軍の様子を見て知らせろ 」
部下「了解! 」
ダッ!
そして部下は出ていった。
その頃、洛陽の城・玉座の間
詠「ちくしょう! 」
ドンッ!
董卓軍軍師である詠は悔しくて壁を叩く
それは詠だけではなかった。
霞「張譲のアホたれめ!月っちの名前語って悪さしおってからに!ぶっ殺したい気分やで!♯ 」
月を悪党にされて怒りまくる董卓軍だが張譲に逆らうことはできなかった。
恋「…でも張譲に逆らったら月の命が危ない 」
ねね「とっても悔しいのです!♯ 」
月は人質にされて城のどこかに捕らわれている。董卓軍は城の中をあちこちうろつくことができないのであった。
詠「こんなとき、華雄将軍がいてくれたら 」
自称・月を一番に愛する者の華雄は張譲が洛陽を支配する前に賊の討伐に出ていってまだ帰ってきていないのだ。
霞「思えば華雄が帰ってきてないのも張譲のせいなんちゃう!あいつが華雄が帰ってこれへんようにしてるんやで! 」
董卓軍が叫ぶその頃、
洛陽のとある牢屋
この場所で一人の少女が座り込んでいた。
この人物こそ本物の董卓である
月「私が兵達を休ませるためとはいえ張譲さんの領地に入ったばっかりにこんなことになるなんて 」
ポタリッ!
悲しんで涙を流す月
月「(誰か私達を助けてください!) 」
もはや月にできることは神頼みしかなかった。
そしてこの願いがある形で叶うとは誰も思わなかった。