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「記憶喪失」

今回はオリジナル話です

ようやく南蛮にて南蛮象のへそのゴマを入手した一刀達


そして一刀達は美以達を連れて桃花村に行くのであった。


その道中


ぼろりっ


今にも崩れそうな吊り橋を見つけた。


桃香「こんな橋、来る時にはなかったよね!? 」


美以「南蛮しか知らない秘密の道なのにゃ、この橋を渡れば桃花村ってとこまですぐなのにゃ 」


一刻も早く何進将軍の猫耳を治すためにはこの橋を渡るしかなかった。(来た道を戻ると時間がかかりすぎるため)


仕方がないので橋を渡る一刀達だが


みしみしっ!


橋はちょっと歩くだけでもすごく揺れた。


愛紗「おい美以よ、橋は大丈夫なのだろうな!? 」


ちなみに美以は仲良くなったということでみんなに真名を預けた。


美以「大丈夫なのにゃ♪美以達四人が乗って縄が切れそうになるくらいだから大丈夫なのにゃ♪ 」


愛紗「ほっ!それは安心…って!? 」


四人で縄が切れそうになるということは…


一刀、愛紗、鈴々、桃香、朱里、雛里、タンポポ、焔耶、美以達12人だと…


ブチンッ!!


縄が確実に切れるのだ。


桃香「うわっ!? 」


鈴々「落ちるのだ!? 」


縄の片方が切れたせいでバランスがとれなくなり落ちそうになる一刀達(美以達は間一髪向こう岸にジャンプした)


ガシッ!


だが落ちる寸前、一刀が橋の端をつかみ、全員で手を繋ぎあっていたため落ちることはなかったが


桃香「怖いよ〜!? 」


タンポポ「手が限界〜!? 」


みんな限界であった。


一刀「だったらみんな、今から上げるから絶対手を離すなよ!? 」


一刀が言うと


雛里「何する気だろう? 」


朱里「何となく嫌な予感が!? 」


この朱里の予感は当たっていた。


一刀「ホップ! 」


ぐっ!


一刀「ステップ! 」


ぐぐっ!!


言うごとに一刀の力が増していき


一刀「スローッ!!♯ 」


ブォンッ!!


愛紗達『うわぁーっ!? 』


愛紗達は手を繋ぎあったまま一刀に投げられ


ドササッ!!


崖の上に到着した。


一刀「さて、次は俺だな 」


一刀は橋を登ろうとするが


パッ!


一刀「えっ!? 」


さっきみんなを投げた時に腕を縄から離してしまい


一刀「あーっ!? 」


ヒューッ!!


一刀はそのまま崖下に落ちていった。


愛紗「一刀殿ーっ!? 」


美以「まずいのにゃ!?この橋の下は断崖絶壁でおまけに流れが早い川があるのにゃ!? 」


焔耶「あいつの命もこれまでか!? 」


確かに普通の人間ならば落ちた時点で即死なのだが


鈴々「お兄ちゃんは頑丈だから平気なのだ! 」


桃香「とにかく急いで川下の方に行きましょう!? 」


一刀の体質を知っている人は一刀の無事を信じて捜索することにした。


一方その頃、落ちた一刀はというと


ザァーーッ!!


おそらく崖でぶつけたのであろう、頭にタンコブを三つつくって気絶し、川で流されていた。(タンコブ程度ですんだのは一刀だからです)


それからしばらくして


川の下流


ゴシゴシッ!


?「お洗濯完了ですね♪ 」


緩やかに流れる川の下流にて一人の美女が洗濯をしていた。


すると


?「んっ? 」


サァ〜ッ


川上から気絶した一刀がドンブラコと流れてきた。


?「また川上の方で戦が起きたんですね。恐ろしいです 」


女性は気にもとめなかったが


ぴくんっ!


一刀の体が動くと


?「死人じゃない!?生きてる!? 」


バシャバシャッ!


女性は一刀の方に向かっていった。


ガバッ!


?「大丈夫ですか!? 」


そして一刀を抱き起こすと


一刀「う〜ん… 」


パチッ!


一刀が目を覚ました。


?「あっ!目が覚めましたか!? 」


女性が一刀に近づくと


一刀「あのぅ、すみません… 」


女性「何ですか? 」


一刀「僕は誰ですか? 」


バンッ!


どうやら一刀は頭を打ち過ぎたせいで記憶喪失になってしまったようだ。


女性はその事に驚いたが


?「とにかくこんなとこにいるわけにはいかないから村に連れていくしかないわ!? 」


ぐいっ! ずずず…


女性は一刀を引きずりながらどこかに連れていこうとする。


カポッ!


しかも引きずられている間に一刀の靴が片方脱げてしまった。


しばらくして


ずずず…


女性は一刀をある村に連れてきた。


その村の名は男子禁制の幻の村・美女傑村である。


この村の住民は全て女でありしかも美女揃い(長老以外)であった。(真名の風習はない)


この村には掟があり、男は長老であるオババの許可なしに入ることは許されず、子が作りたい女はよそで作り、再び村に戻ってくるしかない。産まれた子が女ならば育てるが男ならばかわいそうだが捨てなきゃならない規則がある。


そして女性は村の入り口で何やらもめていた。


?「お願いです!せめて治療だけでもさせてください! 」


女性は必死に頼むが


番兵「未来、この村の掟を忘れたのか!この村には男は何があっても入れてはならないのだ! 」


一刀を助けた女性・未来は頼むが番兵に止められていた。ちなみに番兵も女である。


するとそこへ


?「未来よ、残念だがほっておきなさい 」


未来「オババ様!? 」


長老であるオババが現れた。


オババ「村の皆にも話したであろう、男はだらしがない生き物じゃ、女が少し甘やかすとすぐ調子にのる。他の女に目移りする。だからワシは男禁制のこの村を作ったんじゃ! 」


オババが話していると


一刀「どうやら僕は来てはいけないようでしたね、助けてくれてありがとうございます。それではさようなら 」


話を聞いて去ろうとする一刀


未来「あぁ… 」


オババ「掟なのじゃから仕方あるまい 」


そして一刀が去ろうとしたその時!


パカパカッ!!


たくさんの馬の足音が聞こえたかと思うと


ババァーンッ!!


多数の山賊が現れた。


オババ「お前達は何者じゃ!? 」


オババが山賊に聞くと


頭「見ての通りの山賊だよ。噂には聞いたがこんな美女だらけの村があるなんてな、野郎共!今夜はやりまくるぜ! 」


山賊達『うぉーっ!! 』


どうやら山賊は村の女が目当てでやって来たようだ。


そして山賊は村に入ろうとする


オババ「この村は男子禁制じゃ! 」


バッ!


体をはって止めようとするオババだが


頭「うるせえんだよ老いぼれが!♯ 」


ドンッ!!


オババ「ほげっ!? 」


未来「オババ様!? 」


頭はオババを突き倒し、未来はオババに近寄った。


その時!


一刀「あのぅ、山賊さん 」


一刀が頭に近づいた。


頭「何だテメエはよ! 」


一刀「お年寄りを突き飛ばしたらダメですよ 」


一刀は山賊に注意するが


頭「うるせえ!♯ 」


ドカッ!!


頭は一刀の頭をおもいっきり殴った。


未来「あぁっ!? 」


山賊「やったぜ!お頭のゲンコツを食らったら最後、下手したら頭蓋骨にひびが入るぜ! 」


普通ならばそうなるのだが


ジ〜ンッ!!


頭は目に涙をためると


頭「ぎゃーっ!? 」


プクッ!


大きく赤く腫れた手をしながらのたうち回った。


山賊「どうなってるんだ!? 殴ったお頭の方が痛がってやがる!? 」


人間の骨の中で脳を守る頭蓋骨は一番固いとされる。それが元から体が頑丈な一刀の場合、血は出るものの頭蓋骨の固さはダイヤモンド級の固さなのだ。


それをおもいっきり殴ったお頭の腕が痛くなるのは当然である。


一刀「大丈夫ですか!? 」


だが、記憶喪失の一刀は何故頭が痛がるのかを知らなかった。


頭「この野郎、よくもやりやがったな! 」


ジャキンッ!!


頭は剣を抜いて構える!


頭「くたばれーっ!! 」


ブォンッ!!


そして頭の剣は一刀めがけて振り下ろされた!


一刀「ひっ!? 」


いくら一刀が頑丈とはいえ剣で切られたらひとたまりもない!


困った一刀がどうしようかと考えていると


スッ!


腰に剣があることに気がついた。


一刀「何で僕が剣を持っているのかわからないけど!えいっ! 」


ブォンッ!!


一刀は頭の剣めがけて聖魔閻龍神刀を振るう!


すると


バキンッ!!


頭の方の剣が粉砕された。


頭「俺の剣が!?こいつは化け物にちがいない!?野郎共、退却だー!! 」


ドドォーッ!!


頭の命令で退却していく山賊達


一刀「何で僕にこんな力があるの!? 」


一刀自身が驚くなか


未来「ありがとうございます! 」


ぎゅっ!


一刀は未来に抱きつかれた。


一刀「ちょっと!?こんなところで!?/// 」


一刀が顔を赤くすると


オババ「お前、自分の名がわからない記憶喪失だったな 」


オババが一刀に近づき


オババ「どうじゃ、山賊から村を救ってくれたお礼に記憶が戻るまでの間、この村にいることを許そう 」


オババが言うと


一刀「ありがとうございます! 」


ペコリッ!


感謝として頭を下げる一刀


オババ「しかし、名前がないのでは不便じゃな。未来、こいつを拾ってきたお前が名付けろ! 」


未来「はい、では… 」


未来は辺りを見渡すと、一刀の刀に目をつけた。


未来「では優しくて、良い刀の持ち主ですから優刀はどうでしょうか? 」


未来が言うと


一刀「優刀ですか、素晴らしい名前をありがとうございます! 」


こうして一刀は優刀としてこの村で暮らすことになったのだった。


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