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「焔耶を狙う者」

何進将軍の猫耳を治す薬を採取するため旅をする一刀達


そして南蛮へと向かう一刀一行はというと


焔耶「(あぁ…劉備殿はなんて美しいんだ) 」


新しく仲間になった焔耶が桃香に見惚れていた。


その理由は…


焔耶「(私が劉備殿に見惚れる理由はきっと劉備殿が大好きだった亡くなった姉に似ているからだろうな) 」


案外焔耶はシスコンであった。


焔耶「(それに比べて) 」


ちらっ


焔耶は一刀を見ると


焔耶「(何で私はこいつに鍛えてもらおうと旅に出たのだ?あれからこいつの行動を見ていたが全然強さを感じられず、関羽に怒られてばかりではないか!あの日私を倒したのは偶然だったようだな) 」


普段の一刀を見ていたらそう思うしかない


そして一行が山道を歩いていると


ゴゴゴッ…!!


愛紗「何の音だ? 」


突然地鳴りが聞こえてきて


ドドドーッ!!


大岩が転がってきた。


桃香「何なのあれ!? 」


タンポポ「ともかく逃げようよ!? 」


ところが逃げたところで間に合いそうにない


ドドドーッ!!


朱里「はわわ〜!? 」


雛里「あわわ〜!? 」


みんなに危機が迫ったその時!


バッ!


一刀が大岩に突っ込むと


一刀「『俄龍光拳』! 」


ブォンッ!!


大岩めがけて拳を振るい


バッキーンッ!!


大岩を粉砕した。


焔耶「なっ!? 」


普段の一刀とは思えないことに驚く焔耶


スッ! くるっ!


そして一刀はかっこよく決めようと一回転して着地しようとするが


すたっ! つるりっ!


一刀「えっ!? 」


ゴッチーンッ!!☆ミ


足を滑らせて頭を打ってしまった。


愛紗「一刀殿!? 」


鈴々「キャハハッ!お兄ちゃんかっこ悪いのだ♪ 」


一刀「慣れないことするもんじゃないな、それよりみんな大丈夫? 」


朱里「何とか大丈夫です 」


タンポポ「タンポポも無事だよ! 」


雛里「私もです 」


みんなが大丈夫かと思いきや


桃香「いたっ!? 」


愛紗「姉上、どうされましたか!? 」


桃香が足を押さえているのを見て愛紗が見てみると


愛紗「捻挫(ねんざ)ですね!? 」


朱里「これはひどいですよ!?早く宿を見つけないと!? 」


焔耶「だったら劉備殿、私の背にお乗りください 」


スッ!


焔耶がおんぶする姿勢をとると


タンポポ「じゃあよいしょっと! 」


ドシッ!


焔耶の背に乗るタンポポ


焔耶「お前ではない!♯ 」


ドサッ!


タンポポ「きゃんっ!? 」


焔耶はタンポポを無理矢理落とした。


タンポポ「何するのよ!♯ 」


焔耶「私はちゃんと劉備殿と言ったぞ!さぁ劉備殿、私の背中に… 」


スッ!


焔耶は再びおんぶする姿勢をとるが


桃香「あのぅ魏延さん、私は一刀さんにおぶってもらうからいいです 」


ずるっ!!


いつの間にか桃香は一刀の背におぶされていた。


桃香「あのぅ一刀さん、私重くないですか? 」


一刀「これくらい軽い軽い♪それに少しの幸せがあるもんね♪ 」


桃香「? 」


この時、誰も気づいていなかった。


ぶにゅっ!


桃香の胸が一刀の背中に当たっていることを


一刀「(役得♪役得♪) 」


愛紗「(怪しい…) 」


だが愛紗だけはうっすらと気づいていた。


焔耶「(それにしてもいきなり大岩が転がってくるなんて) 」


スッ!


焔耶が崖の上を見てみると


サッ!


焔耶「(あれは!?) 」


崖の上を誰かが去っていくのを見つけた。


しばらくして


山道を歩いていく一行


すると


鈴々「あんなところに小屋があるのだ! 」


山道で一軒の小屋を見つけた。


朱里「桃香さんの足のこともありますし今夜はあそこで泊めてもらいましょう 」


そして一行が小屋に行くと


老人「そりゃかわいそうに、泊めてやるのはよいがこの人数だとここより離れにある部屋の方がよいぞ。近くに温泉も沸いてるからな 」


とすすめられ、一行は別の小屋に行くことになった。


桃香「魏延さん、一緒に洗いっこしようね♪ 」


桃香が言うと


焔耶「申し訳ありません劉備殿、私は後で入ります! 」


タタッ!


そう言って焔耶は小屋の方に向かっていった。


桃香「どうしたんだろう魏延さん?せっかく洗いっこしようと思ったのに 」


桃香が言うと


一刀「だったら俺が… 」


ヌッ!


一刀が名乗りでようとするが


ジャキンッ!


愛紗「一刀殿、わかっていると思いますが…♯ 」


一刀「わ…わかってるよ!?覗かない、勝手に入らない、先に入って隠れないだよね!? 」


愛紗「よろしい! 」


愛紗は偃月刀を一刀に突き立てて一刀の覗きを阻止するのだった。


そして


温泉


桃香「はぁ〜、いいお湯だね〜♪ 」


愛紗「確かに疲れがとれますね 」


朱里「でもどうして魏延さんは一緒に入らないんでしょう? 」


タンポポ「お尻に青いアザがあるんじゃないの? 」


雛里「ぷっ!魏延さんに怒られちゃいますよ 」


桃香「確かそういうのって、も…もう… 」


桃香がなかなか答えを出せないでいると


一刀「蒙古斑(もうこはん・赤ちゃんのお尻にできる青いアザ)だろ 」


桃香「あっ、それだ!さすが一刀さん頭いい…って!? 」


バンッ!


一刀がいつの間にか温泉に入っていた。


バシャッ!


愛紗「一刀殿、忠告しましたから死んでも構いませんよね♯ 」


愛紗は一刀を殴ろうと近づくと


一刀「ちょい待ちっ!今回はちゃんと許可をもらって入ったぞ! 」


愛紗「誰からですか♯ 」


愛紗が聞くと


鈴々「鈴々なのだ♪ 」


ひょこっ


一刀の後ろから鈴々が現れた。


鈴々「たまにはお兄ちゃんも一緒に入るのだ♪ 」


一刀「だよね〜♪ 」


今度こそは勝ったと思う一刀だが


ゴッチーンッ!!☆ミ


愛紗「屁理屈を言わないでください♯ 」


一刀「はい… 」


ぷか〜っ


結局愛紗に殴られてお湯に浮かぶ一刀だった。


しばらくして


桃香「魏延さん、温泉からあがったよ♪ 」


ガラッ!


桃香が小屋の扉を開けるとそこにいたのは


老人「おや、帰ったのかい? 」


さっきの老人であった。


愛紗「ご老人、ここに魏延という髪を白と黒に分かれた者がいたはずだがどうした? 」


老人「その人なら『連れにはうっかり者が多いから火の様子を見てくれ』とわしに頼んでどこかに行ったぞ 」


鈴々「うっかり者ってきっと朱里達のことなのだ♪ 」


朱里「はわわ〜!?私はうっかり者じゃないですよ! 」


雛里「あわわ〜!?私も違います! 」


みんなが話をしていると


桃香「あれっ?いつの間にかタンポポちゃんと一刀さんの姿がないよ 」


さっきまでいたはずの二人の姿が消えていた。


そしてその頃


ザザッ!


焔耶は山道を登っていた。


ザッ!


そして平らなところに出ると


焔耶「出てこい!隠れているのはわかっているぞ! 」


焔耶が叫んだ瞬間


バッ!


岩影から誰かが現れた。


?「さすがだな魏延、気配だけで悟るとはな 」


焔耶「昼間の落石は貴様の仕業だな!名を名乗れ! 」


焔耶が言うと


兀突骨「いいだろう、我が名は兀突骨(ごつとつこつ)、貴様の卑怯な手により死んだ姉の妹だ! 」


バンッ!


兀突骨というボーイッシュの女が言うと


焔耶「豪豚骨(ごうとんこつ)? 」


ずこっ!


兀突骨「兀突骨だ!♯ 」


名前を間違えた焔耶に怒るドン鉄骨


兀突骨「兀突骨だと言ってるだろうが!♯ 」


焔耶「ええいっ!字数の無駄使いだ!名前なんてどうでもいい!私は卑怯な手なんて使ってないぞ! 」


兀突骨「黙れ!野郎共、出てきな! 」


兀突骨が言うと


ザザッ!


岩影からたくさんの兵が現れた。


焔耶「(くっ!?このままでは多勢に無勢だ!?) 」


いくら焔耶が強いといっても相手の数が多すぎる!


兀突骨「フッ!一人で来たのは失敗だったようだな魏延。仲間はいないようだな 」


兀突骨が言うと


?『ここにいるぞー! 』


何処からか声が聞こえ


ババッ! スタッ!


ジャーンッ!


焔耶の隣に一刀とタンポポが並んだ。


焔耶「お前達なんで!? 」


一刀「俺って案外視力が良くてね、魏延が山道を登っているのを見て追いかけたわけさ 」


タンポポ「私は一刀さんの後を追いかけただけだけどまさか戦いになるとはね!? 」


一刀「そういうわけだ!確かゴー突攻とかいったな 」


兀突骨「兀突骨だ!♯ 」


一刀「この戦い、俺達も参戦するぜ! 」


タンポポ「覚悟しなよ豚骨号! 」


兀突骨「兀突骨だと言ってるだろうが!♯まぁいい、たかが二人増えただけで何ができる!野郎共やってしまえ! 」


兵『うおーっ!! 』


ババッ!!


たくさんの兵が一刀達めがけて襲いかかる!


焔耶「相手の数が多すぎるぞ!?どうやって戦う気だ!? 」


一刀「こうするのさ 」


スッ!


一刀は身構えると


ギィンッ!!


強烈な覇気を兵士達にぶつけた。


その瞬間…


バタバタリッ!!


一刀の覇気にびびって気を失う兵士達


焔耶「(何てすごい覇気なんだ!?いつものこいつとは思えない!?) 」


焔耶は普段とは違う一刀に驚いていた。


バタバタリッ!!


そして兵士は全員倒れてしまった。


兀突骨「くっ!? 」


一刀「まだやる気か強盗骨? 」


兀突骨「兀突骨だ!♯私はまだ戦える!卑怯な手を使って姉を殺した魏延を私は許さない! 」


兀突骨が言うと


タンポポ「それは違うよ! 」


タンポポが叫んだ。


タンポポ「確かに魏延は脳筋だし、口は悪いし、ケンカっ早いけど… 」


いいたい放題である。


タンポポ「でも一緒に鍛練しててわかったんだ。こいつは武術に関しては絶対卑怯なことをする奴じゃない! 」


ビシッ!!


タンポポは兀突骨にビシッと言うと


兀突骨「そんなこと知るもんか! 」


バッ!


兀突骨は焔耶に襲いかかる!


だが


ドカッ!!


兀突骨の武器は焔耶の金棒・鈍砕骨に弾かれた!


焔耶「今の貴様では私に勝つことはできない。だが私を憎むのならば強くなれ! 」


兀突骨「くっ!?くっそー!! 」


ダッ!


兀突骨は走り出してどこかに去っていった。


タンポポ「逃がしちゃっていいの?あいつまた挑みに来るよ 」


焔耶「その時はまた倒すのみだ 」


一刀「いいこと言うね魏延は 」


一刀が言うと


焔耶「焔耶だ 」


一刀「えっ? 」


焔耶「ホントは嫌だが、いつかあいつが強くなって私に挑んできた時のため私は強くなりたい!そのために私はお前に修行をつけてもらう!だからお前に真名を預けるだけだ! 」


ずいぶんでかい態度である。


一刀「(まぁ仕方ないな)わかったよ焔耶! 」


スッ!


一刀は焔耶に握手を求めようとした時


ボコッ!


一刀「うおっ!? 」


一刀の足元の地面が崩れ


むにゅっ♪


一刀の手は焔耶の胸にタッチした。


その瞬間


焔耶「うわーっ!!/// 」


ドグボッ!!☆ミ


焔耶は鈍砕骨で一刀をおもいっきり殴った。


焔耶「(やはりこいつに弟子入りしたのは間違いだったようだな!?///) 」


一刀「わざとじゃないのに…!? 」


タンポポ「にひひっ!魏延ったら照れてやんの♪ 」


ちなみにこの後、焔耶は一刀だけに真名を預けるのは(しゃく)だということでみんなに真名を預けたという


次回、呉の熟じ…


ジャキンッ!


呉のお姉さん登場!?

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