「桔梗と焔耶現る」
南蛮象のへそのゴマを入手するため南蛮に向けて旅をする一刀達7人(一刀、愛紗、桃香、鈴々、朱里、雛里、タンポポ)
その道中
茶店
鈴々「この団子美味しいのだ〜♪ 」
茶店で少し休んでいた。
愛紗「まったく!のんびりと団子を食べている場合ではないというのに! 」
この旅は元々何進将軍の猫耳を治す薬を取りに行く旅なのだがほっておくと張譲が悪さをしかねないのでそうのんびりもできないのである。
一刀「まぁ愛紗の言うことも当たってるしそろそろ行くとするか 」
スッ!
一刀は席を立とうとする。
タンポポ「あっ!ちょっと待ってよ。あと一本残ってるんだからさ 」
スッ!
タンポポが最後の団子に手を伸ばそうとしたその時
?「待たんかーっ!!♯ 」
どこからか怒鳴り声が聞こえてきた。
そして
ガサッ!
草むらから誰かが飛び出してきて
ダダンッ!!
桃香「きゃっ!? 」
朱里「はわわ!? 」
雛里「あわわ!? 」
一刀達がいたテーブルに飛び乗ってきた。
?「私は捕まるわけにはいかないんだーっ! 」
ダッ!
現れた人物はそのまま走り去っていく!
タンポポ「何だったのあれ!?まぁいいや、団子を食べよ… 」
スッ!
タンポポはテーブルの団子に手を伸ばすが
ぐちゃりっ
団子は踏み潰されていた。
タンポポ「な…何で!?あっ!もしかして 」
ここでタンポポは推理した。さっき現れた人物が団子を踏み潰したと
カチンッ!♯
最後の団子を踏み潰されてしまったタンポポは
タンポポ「待ちなさいこのヤロー!♯ 」
ダダーッ!!
団子を踏み潰した人物が走っていった方角を追いかけていった。
愛紗「こらタンポポ!? 」
桃香「私達も追いかけよう! 」
愛紗達もあとを追おうとすると
雛里「あわわ!? 」
朱里「雛里ちゃんどうしたの!? 」
雛里「一刀さんの姿が見えません!? 」
この場に一刀の姿が見えないことに驚く雛里だが
鈴々「お兄ちゃんならきっと先にいったのだ! 」
愛紗「一刀殿は勝手に行動するような人物だからな、我々も行くぞ! 」
一刀がいないことに慣れている愛紗達は別に気にしていなかった。
雛里「あわわ!?みなさんすごいです!? 」
仲間になったのだから早く慣れようと決意する雛里であった。
その頃
?「ハァハァ…ここまで逃げれば大丈夫だろう 」
髪が白黒に分かれて黒い服を着た巨乳の人物が安心していると
ガササッ! バッ!
タンポポ「そうはさせないもんね! 」
茂みからタンポポが現れた。
?「誰だお前は!? 」
タンポポ「あんたが踏んづけた団子の恨みを晴らさせてもらうよ! 」
ジャキンッ!
タンポポは謎の人物に向けて得物の片鎌槍・影閃を構える!
?「くっ!邪魔されてたまるか! 」
ジャキンッ!
謎の人物も槍を構えた。
タンポポ「てりゃーっ! 」
シュッ!
まずはタンポポが速攻をしかける!
?「ふんっ! 」
サッ!
だが謎の人物は軽々と避ける。
?「ハァッ! 」
ブォンッ!!
そして槍を上から下におもいっきり降り下ろし
バチーンッ!!
タンポポ「うわっ!? 」
タンポポの手から槍を放した。
?「貴様に恨みはないがくたばれ! 」
ブォンッ!!
謎の人物は槍を降り下ろそうとする
タンポポ「(ヤバイ!?さっきの一撃で手がしびれちゃって槍を持てないよ!?) 」
タンポポが諦めたその時
ガキンッ!!
タンポポ「へっ!? 」
タンポポの目の前には
一刀「何とか間に合ったようだな!? 」
バンッ!
一刀が謎の人物の攻撃を受け止めていた。
?「(こいつなんて力なんだ!?普通私の一撃を食らえば手がしびれて武器が持てないはずなのに!?) 」
バッ!
謎の人物は一刀から離れると
?「そこの小娘よりかは歯ごたえがありそうだな、相手になってやる! 」
スッ!
一刀に対して構える謎の人物
一刀「俺も相手をしてやるよ! 」
ジャキンッ!
一刀は剣を鞘から抜いた。
?「でりゃーっ!! 」
ダダーッ!!
突っ込んでくる謎の人物に対して
パチリッ! スッ!
一刀は目を閉じてしゃがんだ。
タンポポ「なにやってるの!? 」
?「私をバカにする気か! 」
バッ!
謎の人物が一刀に槍を降り下ろそうと飛びかかる。
その時!
パチッ!
一刀の目が開いて
一刀「ハッ! 」
ズバッ!
?「がはっ!? 」
謎の人物を切りつけた。
一刀「峰打ちだから安心しなよ 」
スッ!
一刀が剣を鞘にしまうと
タンポポ「すごいねお兄さん!?いったい何をしたの!? 」
一刀「居合い切りをしただけさ 」
居合い切りは一見無防備だが早さならば一番である。
一刀「さて、あの人はどうなったかな? 」
くるっ!
一刀が謎の人物の方を見た時!
ビビビ… ビリッ!!
?「なっ!?/// 」
一刀が峰打ちとはいえ切りつけたせいで謎の人物の胸元が開いてしまい
ポロリっ♪
おっぱいが丸見えになってしまった。
じろっ
そして謎の人物が一刀を見てみると
一刀「グッジョブ! 」
ビシッ!
親指を立てて謎の人物の方を見る一刀がいた。
しばらくして
愛紗「大丈夫ですか一刀殿!? 」
愛紗達がようやくたどり着くとそこには
ボロッ!
ボコボコにされ血まみれになって倒れている一刀がいた。
鈴々「お…お兄ちゃんがここまでやられるなんて!? 」
驚く鈴々だが
?「違う! 」
近くに胸元を両手で隠す謎の人物がいた。
どうやらあの後、一刀は謎の人物に記憶が消されるくらいまで殴られたようだ。
朱里「はわわ!?しっかりしてください!? 」
雛里「あわわ!?大丈夫ですか!? 」
すくっ!
朱里と雛里は倒れている一刀を起こそうとする
一刀「何だかいいものを見たような気が… 」
?「忘れろ!記憶違いだ!♯ 」
ギロリッ!
謎の人物に言われて記憶から消すことにする一刀
この出来事は現時点でタンポポだけしか知らないことになるという
とそこへ
ガサッ!
?「焔耶、ようやく見つけたぞ! 」
薄い水色髪をした遊女のような服を着た爆乳の人が現れた
?「き…桔梗様!? 」
現れた人物を見て驚く謎の人物
愛紗「失礼だがあなたはこの者の知り合いか? 」
愛紗が尋ねると
桔梗「こやつはわしの弟子じゃ、わしはこの先の村の領主の厳顔(真名は桔梗)と申す。焔耶、お前も名乗れ! 」
桔梗が言うと
焔耶「私の名は魏延(真名は焔耶)だ 」
桔梗に言われて焔耶も渋々名乗るのだった。
桔梗「さて焔耶よ、わしから逃げた罰として… 」
焔耶「えっ!? 」
桔梗が焔耶を睨み付ける。
しばらくして
どっさり!
鈴々「たくさんの団子なのだ♪ 」
タンポポ「う〜ん、やっぱりおごってもらって食べる団子は美味しいね♪ 」
焔耶「うぅ…私の小遣いが!? 」
焔耶は桔梗から逃げた罰として一刀達にたらふく団子をごちそうする羽目になった。
桃香「こんなにたくさんおごってもらっていいのですか? 」
桔梗「かまわんかまわん、こちらがそっちの食事を邪魔したのじゃから当然じゃ♪どうじゃ、時間があるなら我が村に寄っていかんか? 」
愛紗「ですが我々には行くところが… 」
断ろうとする愛紗だが
桔梗「たらふくメシをごちそうするぞ 」
鈴々「行くのだ! 」
愛紗「こら鈴々! 」
一刀「まぁ愛紗、人の好意は素直に受け取らないとダメだよ 」
愛紗「ですが我々には… 」
一刀「どっちみち今晩泊まる宿を探さなくちゃならないから別にいいじゃない 」
愛紗「うっ!? 」
一刀にそう言われて仕方なく好意を受けとる愛紗であった。