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「黄巾の乱後編」

太平要術に操られ、いまや世間を騒がしまくる黄巾党を作ってしまった張三姉妹を救うため


桃香達、華琳達、美羽は力を合わせることにし、現れた華佗の協力を得て張三姉妹と歌で戦うことにした。


そして一刀は黄巾党を作るきっかけを用意した于吉に雇われた殺し屋・泉華と戦っていた。


華琳「私達と歌で勝負しなさい! 」


張三姉妹の前に移動舞台で現れた連合軍


美羽「妾達が相手をするのじゃ! 」


七乃「やる気満開でさすがお嬢様ですね〜♪ 」


稟「ハァ〜!? 」


美羽と七乃がやる気になるなか、稟だけは『何故私が!?』というような態度をとっていた。


そして張三姉妹は


天和「私達と歌で勝負だって!? 」


人和「姉さん達どうする? 」


地和「どうするったって!? 」


勝負を拒否して自首しようとする三人だが


ググッ…


人和「えっ!? 」


地和「体が勝手に!? 」


天和「い…いやっ!? 」


太平要術に操られて無理矢理歌わせようとする。


♪〜


そして歌が流れた時


華琳「今よ! 」


美羽「いくのじゃ〜♪ 」


♪〜


美羽達も華佗が用意した太平要術のコピーを使って歌い出した。


地和「何よこの歌!? 」


人和「私達と互角!? 」


美羽達の歌唱力もあってコピーとはいえオリジナルの太平要術にも負けていない。


その頃、一刀は


ガキガキンッ!!


泉華「貴様、なかなかの腕前のようだな 」


一刀「あんたもな! 」


剣と剣を激しくぶつけ合う二人


そんな時


♪〜


一刀「この歌は!? 」


連合軍と黄巾党が戦っている場所から歌が聞こえてきた。


一刀「どうやら武力を使わずに黄巾党と戦うことにしたようだな 」


ほっと一安心する一刀だが


泉華「フフフッ!このままいけば皆が傷つかないでよしと思っているようだがそうはいかんぞ! 」


スッ!


泉華は懐から小瓶を取り出した。


泉華「万が一のため于吉から預かっておいてよかったぜ! 」


パリンッ!


泉華は小瓶を地面に叩きつけると


モヤ〜っ!!


割れた小瓶から黒い(もや)のようなものが流れ出して


スゥ〜!


戦いの場の方へと飛ばされていく!


一刀「あの靄は何か嫌な予感がする!? 」


スッ!


一刀は靄から危険を感じて靄を止めようとするが


泉華「おっと!戦いの最中によそ見をするなんて武人失格だぜ! 」


一刀「しまった!? 」


一刀が靄に気をとられている隙に泉華が一刀の後ろに回り


泉華「『鬼龍突』! 」


ズバンッ!!


一刀「がはっ!? 」


一刀を後ろから突き刺した。


その頃、戦いの場では


♪〜♪〜♪〜


♪〜♪〜♪〜


美羽達と張三姉妹の歌が激しくぶつかり合っている!


華琳「(いける!このままなら勝てるわ!) 」


連合軍の誰もがそう思ったその時!


モヤ〜!


靄が黄巾党の上を通りすぎると


ギランッ!!


黄巾党『天和ちゃん!地和ちゃん!人和ちゃん!(繰り返し) 』


黄巾党の目の色が変わり、みんなが大きな声で激しく張三姉妹を応援した瞬間


♪〜!!


天和「(口が勝手に!?) 」


地和「(どうなってるの!?) 」


人和「(みんなの声を聞いただけなのに!?) 」


黄巾党の声に合わさるように張三姉妹の声も大きくなった。


華琳「(何故なの!?一体何が起きたの!?) 」


予想外の事態に驚く華琳


しかも悪いことに悪いことが重なるようで


美羽「もう喉が疲れたのじゃ〜!?蜂蜜水を用意してたもう!? 」


七乃「もうダメです〜!? 」


稟「華琳様、すみませんもう限界です!? 」


美羽達が疲れてしまい歌わなくなった。


ドドーッ!!


そして美羽達の歌が止まった瞬間、黄巾党達が連合軍を攻めてきた!


華琳「(くっ!やはり武力でやるしかなさそうね!) 」


スッ!


華琳が死神鎌・絶を取り出したその時!


♪〜


どこからか声が聞こえてきた。


華琳「(この声はどこから聞こえてるの!?) 」


華琳が声が聞こえてくる方を見てみると


桃香「ラララ〜♪ 」


何と桃香が太平要術無しで歌っていた。


愛紗「劉備殿、何をしてるのですか!? 」


鈴々「太平要術が無いからそんなことしても無駄なのだ!? 」


桃香を止めようとする愛紗と鈴々だが


桃香「無駄じゃないよ!歌を歌うのに太平要術なんていらない!私の歌で数え役満姉妹の皆さんを救ってみせる! 」


♪〜


桃香は歌うのを止めずに続けるが


黄巾党『うおーっ! 』


やはり太平要術無しでは黄巾党を止めることができない!


だがその時!


チャララ〜ッ!


どこからか別の音楽が聞こえてきた。


音楽が聞こえてくる方を見てみると


海「さすが劉備様です! 」


高順「見事な心意気だ! 」


バンッ!


崖の上に姿が変わった海と高順がいた。


愛紗「あれは劉雷(海)と高順殿!? 」


鈴々「死んでいなかったのか!? 」


勝手に殺すな


桃香「海ちゃん、私は絶対生きているって信じてたよ! 」


海「劉備様…積もる話もありましょうが今は黄巾党を倒すのが先です!一緒に歌いましょう! 」


桃香「うんっ! 」


ラララ〜♪


そして桃香と海は歌い出す。忘れている人もいると思うが海は歌がうまいというスキルがあるのだ。


そして歌う海と桃香に続いて


愛紗「ラララ〜♪ 」


鈴々「ラララ〜♪ 」


朱里「ラララ〜♪ 」


愛紗達も歌い出した。


それに続いて


華琳「仕方ないわね、ラララ〜♪ 」


桂花「華琳様が歌うなら私も!ラララ〜♪ 」


秋蘭「姉者は音痴だから歌うなよ。いくぞ流琉!ラララ〜♪ 」


流琉「はいっ!ラララ〜♪ 」


春蘭「うぅ〜!? 」


音痴なため歌うことに参加できずに悔しがる春蘭


沙和「沙和達も歌うなの〜♪ 」


真桜「いっちょやったるで! 」


凪「仕方がない! 」


風「風も歌いますから宝ケイも歌うのですよ 」


宝ケイ『残念だが俺っちは無理だぜ!? 』


所詮宝ケイは風の腹話術で話すため二人同時に歌うことができないのだった。


そしていつの間にか美羽達を除く全員が歌い出していた。


一見無駄だと思われる行為だが


黄巾党『うぅっ!? 』


歌が歌われた瞬間、たじろぐ黄巾党達


そしてその様子を遠くから見ていた泉華は


泉華「バカな!?ただの歌にあんな力があるはずがない!? 」


予想外の事態に驚く泉華


泉華「こうなればもう一度靄を飛ばして… 」


スッ…!


泉華は懐から靄が入った小瓶を取り出そうとするが


一刀「そうはさせるか! 」


ブォンッ!!


泉華「なっ!? 」


ガキンッ!!


向かってきた一刀の攻撃を受けるため小瓶を取り出すのをやめた。


泉華「貴様!?俺の一撃を食らって死んでなかったのか!? 」


一刀「どうやら俺も歌の力で回復したようでな! 」


バッ!


一刀が泉華から距離をとると


一刀「これはもらっておくぜ! 」


バンッ!


一刀は手に持っていた物を泉華に見せつけた。それは…


泉華「あっ!?貴様いつの間に小瓶を!? 」


実は一刀が泉華と打ち合った時、とっさに泉華の懐から小瓶を抜き取っていた一刀だった。


泉華「よくもこの俺をバカにしてくれたな!こうなったらもう黄巾党なんてどうでもいい!貴様を殺してやる! 」


スッ!


泉華は構えると


泉華「『獄龍の太刀』! 」


ドゴォーッ!!


地面に刀を突き刺して気を流し、究極の闇の龍の気を一刀に繰り出した。


一刀「それがお前の必殺技か、だったら俺も… 」


スッ!


一刀は構えると


一刀「『俄龍爆撃流星』! 」


ドゴォッ!!


刀に最大の気を送り、龍の気を放って泉華にぶち当てた!


泉華「ぐほっ!? 」


ドサッ!


技同士のぶつかり合いは一刀が勝利し、一刀の技を食らいしばらくは動けなくなった泉華


一刀「さて、こっちの戦いは終わった。あとは頼むぞ劉備! 」


そしてその頃、戦いの場では


ラララ〜♪ ラララ〜♪


全員が歌い出すなか


黄巾党『ぐぐっ!? 』


歌を聞いて苦しみ出す黄巾党達


その理由は…


人和「(この歌、何だか懐かしい気がする!?) 」


地和「(だよね、ちぃも何か感じてたよ) 」


天和「(私達が初めて歌った時と同じような感じだね) 」


あの頃は大好きな歌を気持ちよく歌えて幸せだった。


だが今ではその歌がみんなを苦しめまくっているので歌っても全然楽しくない


天和達『(こんなのはもういやっ!) 』


と三人が同時に思ったその時!


バチバチッ!


バチンッ! ドサッ!


張三姉妹が持ってきていた太平要術の書から火花が出てきたかと思うと太平要術はいきなり弾かれた。


それと同時に


黄巾党「あれっ?俺達何してたんだ? 」


黄巾党達にかけられていた術が解けた。


天和「ちぃちゃん、人和ちゃん、もう十分楽しんだよね 」


地和「うんっ!何だかとってもスッキリしちゃったよ♪ 」


人和「私達、歌を歌う喜びをいつの間にか忘れていたんだね 」


そして三人は


天和「もう一度最初から始めよう! 」


地和・人和『おぉーっ! 』


ダッ!


喜びを感じて旅立っていった。


春蘭「華琳様!?あいつらをほっといていいんですか!? 」


華琳「構わないわよ、所詮彼女達は歌っていただけなのだから罪にはならないしね、でも同じことをしたら殺すけどね 」


涼しい顔をしながら怖いことを言う華琳だった。


華佗「おっと!そんなことより太平要術の書を封印しないとな 」


スッ!


そして華佗が落ちていた太平要術の書に手を触れようとしたその時!


シュンッ!


華佗「なにっ!? 」


何者かが太平要術の書を奪っていった。


于吉「すみませんがまだこの書には利用価値がありますので封印されると困るんですよ 」


フッ!


華佗「ま…待てっ!? 」


そして于吉は太平要術の書を持って消えてしまった。


しばらくして


桃香「海ちゃん会いたかったよ〜!! 」


ぎゅっ!


海「劉備様!? 」


久々の再会に感動して抱きつく桃香


桃香「さぁ一緒にいこうよ♪ 」


スッ!


桃香は海の手を引くが


海「劉備様、残念ですがそれはできません 」


桃香「えっ!? 」


桃香と一緒にいくことを拒否する海だった。


次回、海が断る理由を話し真恋姫編が完結

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