「いたずらっ子タンポポ」
一刀達が桃花村に着く日のこと
桃花村
翠「ぐおーっ! 」
現在時間でいうなら朝6時、翠がいびきをかきながら寝ていた。
とそこへ
ひょこっひょここっ!
寝ている翠に近づく三つの影
その正体は…
伽留「まだ寝てるわね 」
璃々「お母さんは起きて支度してるのに翠お姉ちゃんはまだ寝てる〜 」
呉から来た高蘭(伽留)と紫苑の娘の璃々ちゃん、そして
?「それでは確認といきますか! 」
小説なので姿は見えないがこの小型版の翠のような女の子は馬岱(真名はタンポポ)という翠の従姉妹で三日ほど前に翠が桃花村にいることを聞き付けてやって来たのだ。
タンポポ「それでは… 」
ぐっ!
タンポポは翠の寝巻き(パジャマ)の裾をつかむと
タンポポ「お漏らし確認! 」
バッ!
いきなりめくってきた。
タンポポ「(くんくんっ!)ちぇっお漏らししてないや残念 」
伽留「それじゃあ次は上だね! 」
ガバッ!
伽留が翠の胸元をめくると
タンポポ「う〜む、璃々ちゃんのお母さんには負けるけどなかなか大きい胸ですね〜 」
伽留「私も負けないんだから! 」
ここまでいじくられているのに翠は
翠「ぐおーっ! 」
いまだに寝ていた。
タンポポ「それじゃあ、みんなが起きているのに一人だけ寝ているお姉さまにお仕置きしたいけど何にする? 」
伽留「股に水をかけてお漏らししたように見せかける! 」
翠へのお仕置きを考えあうなか
璃々「にっひーっ♪ 」
ジャンッ!
手に習字道具一式を持って笑う璃々ちゃん
璃々「お兄ちゃん(一刀)が言ってたよ、寝ている人に落書きすると最高だって♪ 」
璃々ちゃんにでたらめを教える一刀(紫苑も面白がって止めない)
タンポポ「にひひっ!それじゃあいきますか♪ 」
伽留・璃々『おぉーっ! 』
それからしばらくして
翠「ふぁ〜、おはよう紫苑 」
ようやく翠が目覚めた。
紫苑「おはよう翠ちゃ… 」
そして紫苑が翠の顔を見ると
紫苑「ぷふっ!! 」
翠「? 」
翠の顔を見て吹き出す紫苑
紫苑「早く…顔を…洗ってきなさい。ぷふっ!! 」
翠「何だよ? 」
笑いをこらえながら紫苑が言う
翠は頭に?を浮かべながらも顔を洗いに行く
そして翠が井戸にうつった自分の顔を見てみると
翠「なんじゃこりゃーっ!? 」
桃花村に翠の叫び声が響き渡る!
今の翠の顔は
頬には脳筋と書かれ、口回りには泥棒髭、そして額には肉の字が書かれていた。
しばらくして
ゴチンッ!!ゴチンッ!!ペチッ!☆ミ
伽留「いった〜い! 」
璃々「ふえぇ 」
翠に落顔をした三人は翠からお仕置きを食らった。(璃々ちゃんにはデコピン)
タンポポ「何でタンポポ達の仕業だってわかったのよ〜!? 」
翠「あんなことするのはお前達くらいだろうが!♯ 」
紫苑「まぁまぁ翠ちゃん、みんな反省してるんだからそれくらいに 」
怒りまくる翠をなだめる紫苑
翠「いいかタンポポ!お前はわざわざ修行をつけてもらいにここ(桃花村)に来たんだから今日は目一杯鍛練するからな!♯ 」
タンポポ「ふえぇ最悪〜 」
伽留「こんな目にあうのも璃々ちゃんに落顔を教えた一刀のせいね 」
伽留が言うと
璃々「ねぇお母さん、お兄ちゃん達いつ帰ってくるの? 」
紫苑「多分もうそろそろ帰ってくるわよ 」
璃々「璃々ね、お兄ちゃんと約束したの!お土産にくまさんの人形買ってきてくれるって! 」
翠「一刀か… 」
一刀達が旅立ってからもう数ヵ月の月日が経つ
翠が一刀のことを思い出していると
タンポポ「お姉さまったら、そんなに抱きついた人のことが忘れられないんだね 」
翠「あぁそうだな…って何でタンポポが知ってるんだよ!? 」
タンポポ「伽留ちゃんから聞いたよ♪お姉さま、その一刀って人の胸で大泣きしたんだってね♪ 」(10話『馬騰殺害の真実』参照)
タンポポが翠を茶化すと
翠「タンポポ!今日の鍛練は二倍…いや三倍でいくからな!♯ 」
タンポポ「え〜!?お姉さまの鬼〜!? 」
火に油を注いでしまったタンポポだった。
しばらくして
翠「まずは素振り300回! 」
タンポポ「えぇーっ!? 」
ちなみにいつもは100回である
翠「文句言うな!ほらやれっ! 」
タンポポ「ひ〜んっ!? 」
その後も三倍の鍛練は続き
翠「腕立て伏せ600回! 」
タンポポ「ひ〜んっ!? 」
翠「膝ぶら下がりで腹筋900回! 」
タンポポ「下穿き(パンツ)見えてるよお姉さま 」
翠「気にすんなっ! 」
もしこの場に一刀がいたら慌てていた翠だった。
その後も鍛練は続き
タンポポ「疲れた〜!? 」
バタッ!
ついにタンポポは倒れてしまった。
タンポポ「お腹空いたーっ!お昼ご飯まだ〜? 」
翠「それくらい我慢しろよな、ホントお前は半人前だな 」
翠が言うと
タンポポ「お姉さまに我慢しろなんて言われたくないな〜、昔はよくおば様(馬騰)と鍛練していた時によく我慢できなくてお漏らししていたくせに 」
翠「ば…バカッ!何年前の話だと思ってるんだよ!あたしはお前なんかと違って大人なんだから厠くらい我慢できるよ! 」
翠が言った直後
タンポポ「ホントに〜? 」
翠「当たり前だろ! 」
タンポポ「ホントにホントに〜? 」
翠「当たり前だろ! 」
タンポポ「ホントにホントにホントに〜? 」
ゴチンッ!!☆ミ
翠「しつこいんだよ!♯ 」
タンポポ「いった〜い!?だったら証明してみせてよ! 」
翠「証明? 」
タンポポ「そっ! 」
ダッ!
タンポポはその場から去ると
タンポポ「よいしょっと! 」
ドシンッ!!
翠の腰くらいある大きな甕を持って戻ってきた。
タンポポ「この甕の水を全部飲んで、夕飯までに厠に行くのを我慢できればタンポポは納得するよ 」
タプンッ!
甕にはたくさんの水が入っていた。
翠「(これは少しヤバイかもな!?) 」
慌てる翠だが
タンポポ「あんなこと言ったのにできないの〜?やっぱりまだお漏らしするんだね〜♪ 」
タンポポが挑発すると
翠「馬鹿野郎!やってやろうじゃないか! 」
翠は挑発に乗ってしまい
ガシッ!
翠「(んぐんぐっ!) 」
からんっ!
甕の水を全部飲んでしまった。
タンポポ「無理しなくていいのに〜♪ 」
翠「無理なんてしてねぇよ!これくらい平気だっての! 」
それから数分後
翠「うっ!? 」
タンポポと別れて数分後、すぐにもよおしてきた翠
翠「今はタンポポもいないし少しくらいいいよな 」
キィッ!
そして翠が厠の扉を開けると
タンポポ「ここにいるぞーっ! 」
翠「うわっ!? 」
厠の中にはタンポポがいた。
翠「(あぶねぇ!?もう少しで漏らすところだったぜ!?) 」
タンポポ「もしかしてお姉さま、厠に行きたいのかな〜? 」
タンポポがにやけると
翠「ば…バカッ!あたしは厠の扉を開けただけだ! 」
おかしな理由である。
タンポポ「我慢できなかったらしていいんだよ、そのかわりお姉さまもタンポポのことをバカにできないよね〜♪ 」
翠「くっ!? 」
ホントは翠だって厠に行きたいのだが、行けばタンポポに我慢できないと言ったプライドが汚れてしまうため行けなかった。
果たして翠はお漏らしを我慢できるのだろうか!?