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「先生との再会」

とある飯屋


桃香「はい関羽さんあ〜ん♪ 」


愛紗「や…止めてください劉備殿/// 」


桃花村に帰る途中で飯屋に寄った一刀達一行


そして桃香は愛紗と鈴々の姉になって以来しつこく愛紗に迫るのだった。


桃香「あ〜んしないとダメですよ! 」


愛紗「子供じゃないんだからそんなことできません! 」


桃香のあ〜んを断り続ける愛紗


するとその様子を見ていた鈴々が


鈴々「愛紗はずるいのだ! 」


愛紗「ほら鈴々だって言っているでしょう。劉備殿は鈴々に… 」


鈴々「違うのだ!愛紗がお姉ちゃんにあ〜んされてずるいから愛紗は鈴々にあ〜んするのだ! 」


愛紗「何故そうなる!? 」


星「やけに賑やか(にぎやか)になりましたな 」


一刀「確かにそうだな、朱里もそう思うだろ? 」


スッ!


一刀が朱里の方を見ると


朱里「・・・ 」


朱里は愛紗達の方を見ながらぽけ〜っとしていた。


一刀「どうしたんだ朱里? 」


一刀が朱里に声をかけると


朱里「はわわ!?何でしゅか!? 」


驚きまくる朱里


一刀「驚かせてごめんね、さっきからぽけ〜っとしていたからさ 」


朱里「その事でしたか!?ただちょっと愛紗さん達がうらやましいと思いまして 」


朱里には姉と妹がいたが両親が早く亡くなったため、別れ別れになっていたところを水鏡先生に引き取られたのだった。


一刀「朱里には姉と妹はいないけど、俺でよければ兄代わりになるからさ 」


ぽんっ!


朱里の頭に手をのせる一刀


朱里「一刀さん/// 」


顔を赤くする朱里


だが


鈴々「ダメなのだ!お兄ちゃんは鈴々のお兄ちゃんで一番上なのだ! 」


鈴々から見た家族図は


一刀、桃香、愛紗、鈴々の順である。


そしてあっという間に次の日


もわ〜


一刀「霧が濃くなっているな 」


鈴々「道に迷いそうなのだ 」


鈴々が言うと


愛紗「星、今度ははぐれるんじゃないぞ! 」


星は以前霧の中で愛紗達からはぐれたことがあったのだ。(13話『諸葛亮孔明参上』参照)


星「心配無用!私はそう間抜けではない! 」


しばらくして


愛紗「と言いながらはぐれおって!♯ 」


星が再び霧の中で姿を消した。


桃香「どうします!?探しに行きましょうよ!? 」


桃香は星を心配するが


一刀「大丈夫でしょ 」


鈴々「心配ないのだ 」


朱里「先を急ぎましょう 」


一見見捨てているような言葉だが一刀達の気持ちはひとつだった。


桃香以外『(どうせまた変態仮面(華蝶仮面)になって出てくるだろう) 』


桃香「? 」


桃香は一刀達の言葉に?を浮かびながらもとりあえず星を置いていくことにした。


そして霧の中を抜けてしばらく歩いていると


朱里「あっ!あれは!? 」


朱里があるものを見つけた。それは…


バンッ!


朱里がいた水鏡先生の家だった。


朱里「水鏡先生元気かな 」


朱里が水鏡先生の家をじっと見つめているので一刀は


一刀「愛紗、もうすぐ日が暮れるから今日はあそこに泊めてもらわない? 」


と愛紗に言うと


愛紗「ですが桃花村まであと少しなわけですし… 」


一刀「あれ〜、愛紗は前に水鏡先生に怪我の治療をしてもらったよね〜(同じく13話参照)今こそ恩を返す時なんじゃないの〜? 」


と一刀に言われた愛紗は


愛紗「わかりました!今日は泊めてもらいましょう! 」


水鏡先生の家に泊めてもらうことにした。


そしてその後ろでは


朱里「(ありがとうございます一刀さん) 」


一刀「(いいってことよ!朱里も先生に会いたかったんだろう) 」


とひそひそ話す二人であった。


水鏡先生の家の前


朱里「久しぶりの水鏡先生の家ですね 」


鈴々「そうなのだ。あれからもう35話は経っているのだ 」


一刀「鈴々、わけわからないことを言ってはいけません 」


愛紗「ともかく入らせてもらおう。御免!誰かいないのか? 」


愛紗が家の前で叫ぶと


ひょこっ


魔女の帽子を被った背丈が朱里くらいの女の子がこちらを覗いてきた。


愛紗「お前はここの者か?すまないがここの主人である水鏡殿を呼んで… 」


愛紗が最後まで言おうとすると


?「あわわ〜!? 」


びゅんっ!


女の子はその場から立ち去って家の中に入っていった。


鈴々「愛紗の顔が恐いから逃げてしまったのだ 」


愛紗「んなわけあるか! 」


朱里「あの子は誰でしょうか? 」


その頃、水鏡先生の家では


さらさらっ


水鏡「朱里は元気かしら? 」


水鏡先生が書き物をしていると


バタンッ!


?「た…大変でしゅ先生!? 」


水鏡「そんなに慌ててどうしたの雛里? 」


雛里「い…家の前に武器を持った恐ろしい集団が!? 」


水鏡「何ですって!? 」


スッ!


水鏡先生は(ほうき)を手に持つと


水鏡「多分この辺りの賊がやって来たのですね、雛里は隠れていなさい! 」


雛里「は…はひっ!? 」


サッ!


さっと机に隠れる雛里


そしてそうこうしている間に


ギィ〜…


何者かが扉を開けようとしている。


水鏡「(しまった!?鍵をかけておくのを忘れていた!?) 」


ギィ〜ッ!


そして扉が完全に開くと同時に


水鏡「くせ者覚悟! 」


ブォンッ!!


バシンッ!!


?「いたっ!? 」


入ってきた者めがけて箒を降り下ろす水鏡先生


箒は見事命中したのだが倒した相手をよく見てみると


一刀「むきゅ〜!? 」


水鏡「あっ!?あなたは確か北郷さん!? 」


倒した相手が一刀だったことに驚く水鏡先生


さらにその後から


愛紗「何事ですか!? 」


鈴々「お兄ちゃんが倒されたのだ!? 」


桃香「大丈夫ですか!? 」


ぞろぞろ入ってくる愛紗達


そして最後に


朱里「はわわ〜!? 」


朱里が入ってくると


水鏡「朱里!? 」


朱里「水鏡先生!? 」


互いに目を合わせて驚く二人


水鏡「元気そうで何よりですね 」


朱里「先生こそお元気で 」


再会を喜び合う二人だが


一刀「あの〜お二人さん、俺のことは無視ですか? 」


水鏡「あっ!?すいませんでした!? 」


さっきまで完全に一刀のことを忘れていた水鏡先生


しばらくして


朱里「水鏡先生、その子は誰ですか? 」


朱里が雛里について聞くと


水鏡「朱里と同じように私が引き取ってきたで名前は鳳統(ほうとう)よ。雛里、挨拶は? 」


雛里「ほ…鳳統でしゅ 」


朱里「私の名前は諸葛亮孔明っていうの、よろしくね鳳統ちゃん♪ 」


ぎゅっ!


朱里が雛里の手を握ると


雛里「あわわ!? 」


パシッ!


手を離そうとする雛里


水鏡「気を悪くしちゃダメよ朱里、雛里は恥ずかしがり屋だからね。さてとお客さんが来たことですし今夜は御馳走を作りますか! 」


鈴々「御馳走!?やったなのだ! 」


愛紗「水鏡殿ばかりに働かせては申し訳ない!私も手を貸しますよ! 」


一刀「それだけはやめて!? 」


桃香「あはは… 」


この後、何とか愛紗の参加を止めた一刀達だった。


厨房


水鏡「さてお客さんにお菓子を出さないとね 」


雛里「頑張ります 」


水鏡先生と雛里が食後のお菓子を作ろうとしていると


朱里「先生、手伝いますよ! 」


エプロンをつけた朱里が厨房に入ってきた。


それからしばらくして


雛里「よしっ!できた。先生、味見を… 」


お菓子を完成させた雛里が水鏡先生に味見を頼もうとすると


水鏡「うん、朱里のお菓子作りの腕は落ちていないわね♪ 」


朱里「そりゃそうですよ。先生から教えてもらったんですから 」


朱里と水鏡先生が仲良くするのを見た雛里は


雛里「・・・ 」


ただ黙るだけだった。


そしてお菓子を食べた後


水鏡「さて、夜も遅いから泊まってもらうとして皆さんは客間を使ってください。朱里の部屋は今は雛里の部屋になっているわ 」


朱里「だったら鳳統ちゃん一緒に寝よう♪ 」


朱里は言うが


雛里「(ブンブンッ!) 」


首を横に振る雛里


雛里「知らない子と一緒に寝たくありません。先生と一緒に寝ていいですか? 」


朱里「鳳統ちゃん… 」


水鏡「仕方がないわね、じゃあ一緒に寝ましょうか雛里 」


雛里「はい 」


水鏡先生の部屋


水鏡「雛里、朱里はどうでしたか? 」


水鏡先生が雛里に朱里の印象を聞いてみると


雛里「…邪魔(小声) 」


水鏡先生に聞こえないように言う雛里


雛里「(せっかく水鏡先生と二人きりだったのに邪魔な子が入ってきた) 」


雛里は水鏡先生との間に朱里が入ったことが気に食わなかったようだ。


スッ!


雛里が窓側にいる水鏡先生を見ると


雛里「(先生は渡さない!) 」


水鏡先生は自分だけのものと気持ちを強めるのだった。


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