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「手に入れたものと失ったもの」

一挙二話投稿です

とある村にて凪達と共に賊退治をすることになった一刀達


そして一刀がボコられてから数時間後


一刀「ほ〜、なかなか良さそうな剣があるじゃないか 」


真桜「兄さん、ええ目してまんな!ウチらじゃ扱いきれへんから好きな剣持っていってええで! 」


一刀「ありがとよ 」


一刀は凪の紹介で真桜が作った剣を貰うことになっていた。(凪の裸を見てしまったことによりおじゃんになりかけたが約束してしまったのであげることになった)


スッ!


そして一刀は剣を持つと


一刀「フンッ! 」


ゴゴゴッ…!!


剣に一刀の気を流し込むが


バキンッ!


一刀の気の力が大きすぎてすぐに壊れてしまった。


一刀「これじゃあダメだな。次の剣だ! 」


スッ!


剣が壊れたらまた次の剣を持つ行為を繰り返していく一刀


真桜「ほなウチは軍義があるからまたな 」


真桜は一刀に付き合いきれず朱里達が軍義をしている天幕に行ってしまった。


軍義の天幕


朱里「いいですか皆さん、皆さんの話によると賊がこの村を攻めてくるには今は干上がっている川を通らなくてはなりません。ですから賊が川を渡っている途中で川上にある湖の堰堤(えんてい・堤防)をぶち壊して水を流して賊を流します。そしてそれには水が流れた時に賊が川の中にいなくてはいけませんので第一部隊が賊を川の方に誘導している間に第二部隊の人達が堰堤を壊して水を流します 」


高順「さすがは軍師殿だな。良き策だ 」


朱里「これは時間との戦いでもあります。どちらかが早くても作戦はうまくいきません! 」


凪「しかし一つだけ問題がありますよ。堰堤を壊して水を流した先には大岩があって水を塞き止めてしまう確立がある 」


沙和「凪ちゃんは考えすぎなの〜、最近は雨の日も続いているから大岩だって雨で流されちゃう確立だってあるなの♪ 」


凪「確かにそうかもしれないが… 」


真桜「もう凪ったら兄さんに裸見られたからって熱くなりすぎやで♪ 」


凪「ば…バカッ!/// 」


愛紗「(ムカッ!♯) 」


鈴々「愛紗も怒っちゃダメなのだ。愛紗だってお兄ちゃんに裸を見られたのだ(3話『三人が揃う時』参照) 」


愛紗「こら鈴々!♯ 」


そんなこんなで雨の降るその日の夜


賊を襲撃する第一部隊(愛紗、鈴々、星、沙和、凪、高順、海)と


堰堤を破壊する第二部隊(桃香、一刀、朱里、真桜)に分かれて作戦を開始することになった。


その頃、賊のアジトでは


アニキ「ガハハッ!そろそろ食い物も尽きそうだから村を襲いにいくぞ! 」


チビ「でもアニキ、あの村にはめっぽう強い奴らがいるじゃないですか!? 」


アニキ「バカ野郎!前は油断したから負けただけだ。今度は1万は兵力がいるんだぜ!力で敵わなきゃ数で勝つまでよ! 」


チビ「そうか!さすがアニキだぜ! 」


そう言いながらも賊達が油断していると


ドカッ!!


愛紗「賊共、成敗いたす! 」


鈴々「お前達なんて鈴々が倒してやるのだ! 」


星「鈴々よ、今回の目的は敵の殲滅ではないぞ 」


海「すっかり忘れてるじゃないの!? 」


高順「参る! 」


凪「いくぞ沙和! 」


沙和「わかったなの! 」


賊を襲撃する愛紗達


そしてその頃、堰堤では


一刀「さてととりあえず李典からもらった剣の中で一番耐えられた剣をもらったが実戦は初めてだな 」


一刀が堰堤でスタンバイしていると


ピカッ!


一刀「あれは朱里からの灯籠の合図!よしいくぜ! 」


スッ!


一刀は構えると


一刀「『俄龍四神弾(ガリュウスーシンダン)』! 」


ドゴォッ!!


前に賊を追い払った時以上のものすごい一撃を堰堤に食らわした。


すると堰堤は


ビキビキッ!!


ブシューッ!!


ヒビが入って壊れ、ものすごい水が噴き出した。


一刀「すごいなこの剣!?今の一撃でもヒビ一つ入ってない!?今日から俺の剣はこいつだな! 」


スッ!


そして一刀は新たな剣『聖魔閻龍神刀』を(さや)に収めるのだった。


一刀「後は愛紗達が頑張るだけだな! 」


そして堰堤が破壊されたのを矢倉から確認した朱里は


朱里「はわわ!?さすがは一刀さんです!?おっといけない!早く皆さんに指示をしないと! 」


ドンドンドンッ!!


朱里は用意した銅鑼を鳴らしまくり賊の襲撃に行った愛紗達に知らせた。


その頃、愛紗達は


愛紗「銅鑼の合図だ!みんな、川の向こう側に急ぐぞ! 」


凪「了解です! 」


海「急ぐわよ! 」


鈴々「まだ全滅してないのだ! 」


星「目的を忘れるでないぞ鈴々! 」


銅鑼の合図を聞いて川の向こう側に急ぐ愛紗達


沙和「このふにゃちん共!悔しかったらこっちに来るなのこの〈ピー〉野郎が! 」


もちろん賊が追って来るための罵倒も忘れない


後は川の水が満杯になって川を通ってきた賊を押し流すだけなのだが


朱里「おかしいですね!?そろそろ川の水が来てもいいはずですのに全然きません 」


桃香「孔明ちゃん、李典さんに何かあったのかもしれないから私が見に行ってくるよ! 」


ダッ!


桃香は矢倉から降りて真桜のいる場所に向けて走る!


そして桃香が真桜のいる場所にたどり着くと


桃香「どうしたんですか李典さん!? 」


真桜「・・・ 」


桃香の呼び掛けに答えず黙り混む真桜。その理由は…


バンッ!


桃香「大岩が川の水を塞いでいる!? 」


真桜「その通りや、賊が来る前に壊しとけばよかった! 」


今壊してしまうと水の流れに巻き込まれてしまうため危険なのだ。これを回避するには遠距離系の強力な技で大岩を砕くしかないが桃香と真桜はそんな技をもっていないし、一刀が来るのを待っていたら賊は川を渡ってしまう!


桃香がどうしようかと悩んでいると


ピンっ!☆


桃香「(そうかあの手ならばいけるかも!) 」


ある秘策を思い付いたのだが


桃香「(でもそれを使うと折角手に入れた宝剣を失ってしまう!?) 」


悩む桃香だが


前に一刀が村を救うべく大事なものを犠牲にしてまで村を救った話を思い出すと


桃香「私だってやるんだから! 」


スッ!


桃香は宝剣を抜いて


桃香「李典さん、危ないから離れていてください! 」


真桜「何する気や!? 」


桃香「いいから早く! 」


真桜「? 」


真桜は訳がわからないがとにかく桃香から離れることにする。


桃香「んしょっんしょ! 」


そして桃香は大岩を登って上に立つと


桃香「えいっ! 」


ザクッ!


桃香は宝剣を岩に突き刺した。


サッ!


そして桃香が大岩から離れた瞬間…


ドッカーーンッ!!


雷が桃香の突き刺した宝剣に直撃し


ビキビキッ! バカンッ!


大岩を粉砕した。そして


ドザーッ!!


大岩が砕けたことにより川の水が流れ込んだ!


真桜「劉備はん!早くウチの手に捕まりな! 」


桃香「はいっ! 」


スッ!


桃香は真桜に手を伸ばすが


ドザーッ!!


桃香「きゃあっ!? 」


真桜「劉備はん!? 」


間に合わず桃香は鉄砲水に飲み込まれてしまった。


ドザーッ!!


桃香「あぷっ!? 」


桃香は鉄砲水に流されてしまう!


そんなとき


ビョンッ! バッ!


一刀「何とか間に合ったな劉備! 」


桃香「一刀さん!? 」


駆けつけた一刀が飛び込んで桃香を助け出した。


そしてその頃


ドザーッ!!


賊達『うわーっ!? 』


朱里の策が成功して流されていく賊達


愛紗「何とか成功したな!? 」


鈴々「賊が流されていくのだ! 」


これで安心かと思われたが


アニキ「この野郎! 」


ガシッ!


凪「うわっ!? 」


ザバンッ!


沙和「凪ちゃん!? 」


油断した凪の足を賊が掴んで引きずり込もうとする!


アニキ「死ぬ時は一緒だぜ! 」


凪「くっ!? 」


凪が流されそうになったその時


海「せいやーっ!! 」


ドグボッ!!


アニキ「がはっ!? 」


海がアニキの顔面に蹴りを入れて


海「趙雲受け取って! 」


ブンッ! パシッ!


星「おぉっ!? 」


海が投げた凪を見事に受け止める星


高順「さぁ、劉雷殿も上がってください! 」


スッ!


海「えぇっ 」


パシッ!


高順が伸ばした手に掴まる海


高順「(この手の感触は!?) 」


高順が少し考え事をしていると


ドザーッ!! ドカッ!!


海「がはっ!? 」


パッ!


流木が海に当たって海は手を離してしまった。


高順「しまった!?劉雷殿!? 」


高順は再び手を伸ばすが間に合わず、海は流されてしまった。


高順「くそっ!また私は人を殺してしまった!? 」


そして川の水が全て流れ出した後


川上から桃香達が駆けつけたが


桃香「そんな!?海ちゃんが!? 」


一刀「劉雷!? 」


海が流されたことにショックを受ける一刀達


それからしばらくして


凪達は曹操のところに向かい、高順は海を探しに川下の方に向かっていった。(凪も責任を感じて高順についていこうとしたが高順に拒否られた)


そして一刀達はというと


ざくざくっ!


桃香は大岩があった場所を掘り進んでいき


ガコッ!


土砂で埋められた宝剣を見つけたのだが


ボロッ


宝剣は雷でボロボロになっていた。


桃香「私ってバカだよね、宝剣を自分から壊しちゃうし、海ちゃんを助けられなかったし 」


自分のしたことが間違いだったのではないかと落ち込む桃香


愛紗「劉備殿… 」


鈴々「お姉ちゃん… 」


そんな桃香に二人は声をかけることができなかった。


だが愛紗が桃香に近寄ると


愛紗「そんなに落ち込んではいけませんよ!宝剣については劉備殿の母上には説明しますし、劉雷殿だって死んだわけでは… 」


桃香を慰めようとする愛紗だが


桃香「ほっといてください!関羽さんに私の気持ちなんてわかるはずないじゃないですか!安い慰めなんてやめて… 」


ムキになる桃香に


バチンッ!


愛紗が桃香に平手打ちを食らわした。


愛紗「ほっておけるわけないでしょう!確かにあなたの気持ちには私にはわかりません!だからといってわかりたくありませんよ!そんないつまでもウジウジしている人の気持ちなんてね!♯ 」


桃香に冷たい言葉を言う愛紗


だがこれが愛紗なりの友情である。


鈴々「(愛紗の今の言葉って前にお兄ちゃんを叱った時と同じ感じがするのだ!?) 」(30話『真名交換』参照)


そして愛紗の思いは桃香にも伝わり


桃香「そうですよね。私がウジウジしてたら海ちゃんに笑われちゃいますよね! 」


桃香は明るい顔になった。


桃香「関羽さん、お願いがあります!私を関羽さんの妹にしてください!関羽さんのように強くなりたいんです! 」


桃香が言うと


鈴々「ダメなのだ!愛紗の妹は鈴々だけなのだ!だけどお姉ちゃんならいいのだ! 」


愛紗「何を勝手に決めてるんだ鈴々! 」


桃香「私が関羽さんのお姉ちゃんか、いいですね〜♪ 」


愛紗「劉備殿も納得しないでください! 」


愛紗達が話し合っている頃、近くの岩の後ろでは


一刀「(桃園じゃないけどこれって桃園の誓いなのかな?)それにしても劉備が落ち込んでいたら一喝してやろうと思っていたがさすがは愛紗だぜ 」


かくして愛紗達は義姉妹になったという


次回、あわわ軍師登場

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