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「とある村にて」

今回は北郷三羽烏と高順が登場します

袁術の手から宝剣を返してもらった一刀達は翠、紫苑、伽留、璃々の待つ桃花村に行くのであった。


桃香「ふんふんふ〜ん♪ 」


愛紗「劉備殿はすごいご機嫌ですね 」


星「それはそうであろう。ようやく宝剣を手に入れたのだからな 」


鈴々「これで劉備お姉ちゃんはお母さんに叱られないですむのだ 」


海「そんでもって村に着いたらあんた達とお別れなわけね 」


桃香「何で? 」


桃香が海に聞くと


海「だって宝剣を取り返したわけですからこいつらと一緒にいる意味がないじゃないですか。村に着いたらお別れですよ 」


確かに海が言うことに間違いはない


元々この旅は桃香の宝剣探しのようなもの、宝剣を取り返した以上桃香が一刀達と一緒にいる必要がないのだ。


朱里「はわわ!?それは寂しくなりますね 」


海「そう?私はこの男(一刀)と離れられるから嬉しいけどね 」


一刀「おいおい!? 」


そして一刀達が歩いていると


ポツポツ… ドザーッ!!


いきなりものすごい雨が降ってきた。


愛紗「これはものすごい雨だな!? 」


鈴々「早くどこかで雨宿りするのだ! 」


雨宿りできる場所を探す一刀達


そして走っていった先に見えたのは


一刀「あそこに村がある!あそこで雨宿りをさせてもらおう! 」


ダッ!


一刀達は見つけた村を目指すが


門番「この村には指一本入れさせないぞ! 」


二人の門番に止められてしまった。


朱里「私達は旅のものなんです。村に入れてください! 」


門番「ダメだ!そう言って俺達を殺す気なんだろうこの山賊め! 」


門番が言うと


星「やれやれ、黒髪の山賊狩りが山賊に間違われてしまうとはな 」


愛紗「星!何を言うんだ! 」


この会話を聞いた門番は


門番「お前が黒髪の山賊狩りだと?嘘つけ!黒髪の山賊狩りはものすごい美人だと聞いたぞ!お前のどこが美人だと言うんだ! 」


プチンッ!


愛紗「人が下手に出ていればこいつらーっ!! ♯ 」


一刀「落ち着け愛紗!? 」


暴れまくる愛紗を取り押さえる一刀


星「おやおや、せめて愛紗が噂通りの美人だったらよかったのだが 」


愛紗「星!貴様〜!!♯ 」


一刀「落ち着け愛紗!?星も※火に油を注ぐんじゃない!? 」


※勢いの激しいものに更に勢いをつけること


門番「怪しい奴らめ!楽進さん達を呼んでこい! 」


門番「おぉっ! 」


ダッ!


一人の門番が村の中に入ってまもなく


?「山賊はどこだ? 」


バッ!


村の中から銀髪の全身傷痕だらけの女と紫色の髪をした水着のような服を着た女とオレンジ色の髪で海老のような形に結んだそばかす眼鏡っ子の女が現れた。


?「こないだ追い払ったちゅうのに懲りもせずに来たもんやな!♯ 」


鈴々「何をいっているのだ?鈴々達は今日初めてここに来たのだ 」


?「問答無用だ! 」


バッ!


銀髪の女が鈴々に拳を向けて攻撃してくる!


一刀「鈴々!?劉雷(海の名前)、愛紗を頼む! 」


海「えっ!? 」


パッ!


一刀は押さえていた愛紗を海に託す(たくす)と


シュッ! パシッ!


鈴々の前に出てきて銀髪の女の拳を受け止めた。


?「このっ! 」


ブォンッ!!


銀髪の女は蹴りを繰り出す!


一刀「ハッ! 」


バシッ!


一刀は蹴りを受け止める。


一刀「女の子相手に戦いたくないけど仕方がない…! 」


ガシッ!


一刀「せいやっ! 」


ブォンッ!!


?「なっ!? 」


ズシャッ!!


一刀は女の突進してくる力を利用して投げ飛ばした。(これはいわゆるレースで走る車が踏み台に乗るとジャンプするという原理である)


投げ出された女は泥だらけになってしまった。


?「凪!? 」


?「凪ちゃん!? 」


タタッ!!


銀髪の女が倒れた方に近寄る二人


一刀「さすがに少しやり過ぎたかな!? 」


一刀が驚いていると


シュッ!


一刀「おわっ!? 」


パシッ!


いきなり刀が飛んできて見事に受け止める一刀


愛紗「何者だ!? 」


愛紗が叫ぶと


高順「村を脅かす(おびやかす)賊どもめ!この高順様が成敗してくれる! 」


バッ!


村から一人の男が現れた。


ドクンッ!


海「(何なの!?あいつ(高順)とは初めて会ったのにそんな気がしない!?) 」


海は何だか複雑な気持ちを抱いていた。


高順「こいつらを捕らえてやるのだ! 」


高順が言うと


凪「高順殿、お待ちください! 」


一刀に投げ飛ばされた凪という女が声を出してきた。


凪「私はこの人(一刀)と拳を混じりあって悪人でないことがわかりました。村の中に入れてやってください! 」


凪が言うと


高順「真面目な楽進殿が言うならば仕方あるまい、どうぞ村の中へ 」


一刀達は村に招かれた。


村の中


凪「先程は失礼しました。我が名は楽進と申します! 」


李典「ウチは李典や! 」


于禁「沙和は于禁なの〜♪よろしくなの♪ 」


高順「高順と申す! 」


凪達が挨拶をすると


一刀「北郷一刀です。こちらこそ失礼しました 」


愛紗「関羽と申す 」


鈴々「鈴々は張飛なのだ 」


一刀達も挨拶をすると


海「あたしは劉雷よ 」


海が挨拶した途端


高順「劉雷?失礼ですがどこかで出会ったことがありましたかな? 」


海「知らないわよ 」


桃香「海ちゃんは記憶喪失なんです 」


高順「ほぅ 」


李典「ところでさっきは堪忍な、この村を攻めてくる賊かと思ったんや 」


朱里「さっきも言っていましたけどそんなに賊が来るんですか!? 」


沙和「それはすごい数だったなの〜!?沙和達は早く行きたい所があるのにこれじゃあ行けないなの〜 」


星「そなた達はどこに行くのかな? 」


星が聞くと


凪「私達は曹操様に仕えにいくのです!曹操様は才能のある人間を好むと聞きました! 」


沙和「こう見えても沙和達武力には少しばかり自信があるなの! 」


李典「せやけど賊に襲われるこの村をおいて行くわけにはいかへんからな、だから先に賊の殲滅(せんめつ)をしようとしてんねん 」


愛紗「なるほどな、ここで会ったのも何かの縁かもしれないな。我々も賊退治に協力しよう! 」


一刀達も賊退治に参戦することになった。


桃香「ところであの高順さんは知り合いですか? 」


李典「いや、高順はんはウチらが来る前からこの村を守っていたんや!なんでももう人が苦しむのを見たくないってな 」


桃香「ふぅん 」


それからしばらくして


賊が来るまでの間、雑談という名の作戦会議が始まった。


沙和「へ〜!?劉備ちゃんも数え役満姉妹の舞台見たなの〜!? 」


桃香「はいっ!あのかわいい衣装って素敵ですよね〜♪ 」


沙和「わかるわかる!沙和も好きなの〜♪ 」


女の子らしい会話をする桃香と沙和


朱里「はわわ!?これはすごいですね!? 」


李典「せやろせやろ!ウチが開発したんやで!細い針金を螺旋状にすると弾性によって強力になるんやで! 」


李典が言っているのはバネである。


高順「あなたは俺の真名を知らないか? 」


海「知るわけないでしょ!あんたとは初めて会ったんだからさ! 」


高順「どうも俺にはあなたが他人でないような気がするんだ。実は俺は昔、女を殺してしまってね、その女が君に似ているもんだからさ 」


海「世の中には似てる人なんて3人はいるって言うじゃない!他人の空似よ! 」


高順「そうかな? 」


みんながそれぞれ会話をしていると


鈴々「そういえばお兄ちゃんはどこなのだ? 」


一刀の姿が見えないことに気付いた鈴々が聞くと


愛紗「一刀殿ならば楽進殿を汚した罪として湯炊きに行ったぞ 」


星「おや愛紗よ、やけに冷静ではないか。いつもならば一刀殿にやらせずにお主がやるというのに、一刀殿のことだから絶対覗くぞ 」


愛紗「それなら大丈夫だ。楽進殿にはもし覗いたら遠慮なく半殺しにしても構わないと言っておいたし、一刀殿も何度も覗いてはボコられているのだから覗いたりしないだろう 」


その頃、浴場では


凪「ふ〜♪ 」


湯船に浸かる凪の近くで


一刀「フーッ!フーッ! 」


一刀がお湯を沸かしていた。


一刀「ごめんね楽進さん、泥だらけにしちゃってさ 」


凪「そんなに謝らないでくださいよ。私の方こそいきなり殴りかかったのだからお相子です。それにしても一刀殿はなかなかの武力をお持ちですね 」


一刀「まぁね、まぁ俺は肉弾戦より剣術の方が得意だけどさ。でも前に使っていた剣は折れちゃったしね 」


一刀の話を聞いた凪は


ザバッ!


湯船から立ち上がると


凪「それならば真桜…李典がいい剣を作ったと聞きましたので差し上げますよ 」


一刀「ホント!?ありがとう 」


凪「共に賊退治をしてくれるささやかなお礼です 」


胸を張る凪


一刀「いや〜、それにしても剣まで貰える上にいいものまで見せてもらってホントに感謝だよ♪ 」


凪「いいもの? 」


凪が一刀の声がする方を見てみると


バンッ!


一刀が窓から覗いていた。


おまけに今の凪は湯船から立ち上がった状態!すなわち…


凪「きゃーーっ!!/// 」


ドッカーーンッ!!


一刀「ぐほっ!? 」


一刀は凪の気弾でぶっ飛ばされた。


そしてこの後、風呂から出た凪に半殺しにされたあげく、凪から話を聞いた愛紗によってマジで死にかける一刀であった。


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