「異種格闘大会後編」
宝剣を取り戻しに袁術の所に行く一刀達一行
だがその途中愛紗が熱を出してしまい一刀と星は村に降りてアルバイトを探すが雇ってくれそうなところがない
困った一刀が歩いていると見つけたのは異種格闘大会の看板。賞金目当てに出場した一刀であった。
だが周りは強者揃い、予選をなんなく突破し、一刀は準決勝一回戦の相手である骸亜(九龍)を破って一回戦を突破するのだった。
一回戦終了後
九龍「くっそー!あんな奴に負けるなんて悔しいぜ! 」
鳳賀「バーカ。今のは完全に頭の悪いお前の敗けだろうが、俺が相手だったらあんな奴楽に倒せるのによ♪ 」
鳳賀達が話していると
蒼魔「バカなのはお前も同じだ 」
鳳賀・九龍『蒼魔!? 』
後ろから蒼魔が話しかけてきた。
蒼魔「前にも言ったがあいつ(一刀)はなかなかの手練れだ。ただ頭がいいだけなら九龍の攻撃を避け続けられる訳がねぇだろう 」
九龍「それもそうだな 」
鳳賀「蒼魔はあいつ(一刀)を過大評価しすぎだっての、ただあいつが避けるのがうまいかもしれないだろ。九龍だって油断してたかもしれないし 」
九龍「確かに俺は少しばかり油断してたかもしれないが… 」
蒼魔「もういいっ!俺が次の試合で勝ってあいつの強さを見せてやるぜ! 」
蒼魔達が会話をしている横では
孤狼「(それは無理だな。何故ならあいつ(一刀)と戦うのは俺だからだ。体が早くあいつと戦わせろと言いまくってるぜ!) 」
孤狼もまた一刀の力を理解していた。
陳琳「さぁーっ!それでは舞台の修復が終わったところで第二試合の開始です! 」
ワァーワァーッ!!
次の試合の組み合わせに白熱する観客達
男A「次の試合どっちが勝つかな? 」
男B「鬼神党三大将の中でも一番強い氷室(蒼魔)と向かってくる敵は全て倒しまくる楠舞(孤狼)の対決だからどっちが勝つかわからないしな! 」
観客達が熱狂するなか、両者が舞台に立つ
蒼魔「楠舞、あんたの噂を知ってるぜ!うちの若い奴が俺達を裏切ってあんたに仕えようとしたくらいだからな 」
孤狼「あー、確かにそんな奴がいたっけな、だが俺の入隊試験に不合格だったんですぐに出ていったけどな 」
スッ!
戦いを前に両者が構える!
陳琳「それでは試合開… 」
そしてまもなく試合が始まろうとしたその時!
男「大変だぁ〜!? 」
会場に一人の男が慌てて駆け寄ってきた。
村人「お前は見張り役…一体どうしたんだよ!? 」
村人が聞くと
見張り役「この村めがけて賊の大軍が攻めてきてるんだよ!?その数は軽く見ても10万はいるぞ!? 」
見張り役の男が言うと
一刀「賊だって!? 」
蒼魔「どうやら勝負はお預けのようだな 」
孤狼「ちっ!仕方ねえな 」
スッ!
村の入り口の方に向かう三人に
村人「あんた達どこ行く気だ? 」
村人が行き先を聞くと
一刀・蒼魔・孤狼『賊を退治しにいくんだよ! 』
ダッ!
そして三人は村の入り口に向かっていった。
その少し前
賊頭「がっはっはっ!いいところに村があったもんだぜ!お前ら、食い物と金目のものを根刮ぎ(ねこそぎ)奪ってしまえ! 」
数万人の賊達が村で暴れまくっていた。
賊「でもお頭、こんなに暴れていいんですか? 」
賊頭「何が言いたいんだ? 」
賊「だってこの村は確か異種格闘大会を開いているから猛者がたくさん揃ってるんですよ!そいつらが相手じゃ勝てませんよ!? 」
一人の賊がお頭に言うと
賊頭「大丈夫だっての!誰が相手だろうとこっちには先生がいるんだぜ!奴らは手も足も出せないんだよ!なぁ先生♪ 」
?「そうだとも、私にかかればどんな奴でも手も足も出せないのさ 」
賊頭がカーテン付きの台座に乗った先生という者にいうと
賊「お頭、大変です!? 」
一人の賊がお頭に慌てて駆け寄ってきた。
賊頭「そんなに慌ててどうしたんだよ? 」
賊頭が聞くと
賊「村の方からめっぽう強い奴らが出てきてるんですよ!? 」
賊頭「何だと!?それで数は何人だ?五十人か?百人か? 」
ところが返ってきた答えは
賊「それが三人です!? 」
賊頭「はぁ!?ふざけるんじゃねぇよ!♯たかが三人くらい簡単に倒してしまえ! 」
賊「三人は三人でもめちゃくちゃ強い奴らなんですよ!?とにかくあれを見てください! 」
ビシッ!
そして賊が指差した先にいたのは
一刀「おりゃーっ! 」
蒼魔「そらよっ! 」
孤狼「くたばりやがれっ! 」
ドガバキンッ!!
次から次へと向かってくる賊を簡単に倒していく一刀達だった。
ザッ!
そしてついに一刀達は賊頭の前に来てしまった。
一刀「どうやらあいつが親玉らしいな 」
蒼魔「あんな奴数秒で倒してやるぜ! 」
孤狼「俺の戦いを邪魔しやがって!ただですむと思うなよ! 」
ギロリッ!!
賊頭を睨み付ける一刀達
賊「ひぃっ!?お頭、どうしましょう!? 」
賊頭「あ…慌てるんじゃねぇよ!こっちには無敵の先生がいるんだぞ。先生、お願いします! 」
賊頭が叫ぶと
?「やれやれ、もう私の出番がやってくるとはな 」
スッ!
誰かが台座から出てこようとする。
そして降りてきた人物は
バンッ!
偽劉備「我が名は劉備玄徳!中山靖王劉勝の末裔(まつえい・子孫)のものであるぞ! 」
この旅を始めるきっかけを作った偽劉備だった。
ビシッ!
そして偽劉備は蒼魔達を指差すと
偽劉備「お前達!この私に逆らうことがどんなことだかわかっているのか! 」
誰がお前なんかの言うことなんて聞くか!と言いたいとこだが
蒼魔「中山靖王の末裔が相手かよ!? 」
孤狼「ちっ!手の出しようがないぜ! 」
逆らわない蒼魔達
何故ならば中山靖王劉勝は偉大なる人物であり逆らえばどんな目にあわされるかわからないのだ。(桃香は劉勝がどんな人物であることを知らない)
偽劉備「わかったらさっさとこの村から去れ! 」
偽劉備が威張っていると
一刀「久しぶりだなお前 」
偽劉備「んっ? 」
くるっ!
偽劉備が声のした方を向いた瞬間
ドグボッ!!
偽劉備「がはっ!? 」
偽劉備は一刀にぶん殴られた!
全員『!? 』
この一刀の行動に回りにいた全員が驚いたが
一刀「心配するな、こいつは劉備の偽者だよ。なぁそうだろ? 」
スッ!
一刀は笑顔で偽劉備を見つめるが
ゴゴゴッ…!!
その後ろには鬼の幻影があった。
偽劉備「お…お前は確か!? 」
偽劉備は一刀に殴られたことと、鬼の幻影で必死で忘れていた一刀のことを思い出した。
偽劉備は以前にも一刀に殴られ、物凄い気をあびたせいで失禁しながら去っていったのだった。
一刀「偽者だよな? 」
ゴゴゴッ…!!
一刀が鬼の幻影を出しながら偽劉備に聞くと
偽劉備「ごめんなさい!私は劉備なんかではないんです! 」
ガバッ!
いきなり土下座して謝る偽劉備
全員『えっ!? 』
それを聞いて一刀以外の人が驚いた。
偽劉備「それでは私はこれで!? 」
ピューッ!!
偽劉備は謝るとすぐに逃げていった。
賊頭「ちょ…ちょっと先生そりゃないぜ!? 」
賊頭が慌てていると
ぽんっ!
誰かに肩を叩かれ振り向いてみると
蒼魔「村を攻めて覚悟はできてるだろうな!♯ 」
孤狼「俺を騙した罪は重いぜ!♯ 」
ゴゴゴッ…!!
賊頭「ひっ!?ギャーッ!? 」
この後、賊達はボロボロの姿で村外れに捨てられたという。
そして異種格闘大会はというと
蒼魔「ほらよっ、受け取りな! 」
パスッ!
一刀「えっ!? 」
蒼魔は賞金を一刀に渡した。
蒼魔「楠舞とも話し合ったんだがその金は先に勝利したお前にやるよ! 」
孤狼「お前のような奴は久しぶりに見たぜ! 」
一刀「ありがとう! 」
ダッ!
そして一刀は直ぐ様賞金を持って医者を訪ねるのだった。
しばらくして
愛紗「ん… 」
ここは森の中、愛紗が目を覚ますと
鈴々「愛紗が起きたのだ! 」
愛紗「鈴々、私はどうしてたのだ? 」
ガバッ
いきなり起き上がろうとする愛紗に
朱里「はわわ!?ダメですよ愛紗さん。病み上がりなんですから安静にしないと! 」
愛紗「病み上がり? 」
鈴々「覚えてないの?愛紗は高い熱を出して倒れたのだ 」
桃香「お医者さんによると旅の疲れだそうです 」
海「あんたは無茶しすぎなのよ 」
星「しかし無茶しすぎなのは一刀殿だろう、愛紗を医者に診てもらうために格闘大会に出場してお金を稼いだあげく、医者の送り迎えまでしたのだからな 」
星が言うと
愛紗「一刀殿がそんな無茶を!?それで一刀殿はどこだ!? 」
鈴々「お兄ちゃんならそこなのだ 」
スッ!
鈴々が指差した先には
一刀「ZZZ〜 」
木にもたれながら眠る一刀がいた。
愛紗「一刀殿… 」
スッ
愛紗は眠る一刀に手を当てると
愛紗「あなたは本当に私が近くにいないと無茶をする人ですね 」
愛紗が笑顔で言うと
一刀「むにゃむにゃ… 」
一刀が寝言で何かを言おうとしていた。そして
一刀「愛紗〜、みんなが見てる前で裸になって抱きついちゃダメじゃないか〜 」
と言った瞬間
ブチンッ!!♯
愛紗「なんて夢を見ているんですかーっ!!♯ 」
バッチーンッ!!
一刀「ギャーッ!? 」
愛紗に叩かれる一刀だった。
次回より本編に戻ります。