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「異種格闘大会前編」

今回はアニメにはない拠点の話です。

宝剣を取り戻しに袁術の所に行く一刀達一行


そんな一行はというと


鈴々「お兄ちゃん、鈴々はお兄ちゃんの料理が食べたいのだ♪ 」


一刀の料理の腕前が高いと知った鈴々があれ以来一刀の料理を食べたいと言いまくるようになった。


一刀「はいはい、また今度作ってあげるから今日は劉雷のご飯を食べようね 」


鈴々「えーっ!劉雷のご飯は飽きたのだ! 」


海「何だとこのチビ!!♯ 」


朱里「はわわ!?喧嘩しちゃダメですよ〜!? 」


鈴々を殴ろうとする海を必死で止めようとする朱里


星「それにしても一刀殿が実は料理が上手だなんて初めて聞きましたぞ 」


桃香「別に隠す必要なかったですのにどうしてですか? 」


一刀「まぁ、いろいろと事情があってね 」


ホントは一刀も早めに言いたかったのだが言えない理由があった。


それはまだ一刀が愛紗と鈴々の三人旅をしていた時のこと


鈴々「お腹空いたのだ〜! 」


一刀「次の町でご飯にしようか 」


一刀達が言っていると


愛紗「それはいけません!大切な路銀(ろぎん…旅費)を無駄遣いしたらダメです!この間飯屋に行って鈴々が食べ過ぎたせいでお金が足りなくなり散々飯屋で皿洗いしたのを忘れたのですか! 」


一刀「すみません 」


鈴々「そうだったのだ 」


その事を思い出して反省する二人


愛紗「というわけで私が料理を作ります! 」


鈴々「おぉーっ! 」


一刀「愛紗って料理ができたの!? 」


愛紗「そんなに驚かないでください。武を極めた私にとって料理なんて赤子の手を捻る(ひねる)より簡単なようなものです! 」


武と料理は関係無いような気がするが


しばらくして


ジャーンッ!


一刀「うまそうな炒飯じゃないか!? 」


鈴々「いただきますなのだ! 」


愛紗「おかわりはたくさんありますからね 」


ぱくっ!


そして見た目が旨そうな愛紗の炒飯を口に入れる一刀と鈴々


だが


ボカンッ!! シュ〜ッ!


炒飯を口に入れた瞬間二人の頭が爆発し、煙が出てきた。


愛紗「炒飯は初めて作りましたから自信はないのですがどれどれ… 」


ぱくっ!


そして愛紗も炒飯を口に入れた瞬間


ボカンッ!! シュ〜ッ!


愛紗も頭が爆発し、煙が出てきた。


一刀「(こうなったら俺が作るしかないな)なぁ愛紗… 」


一刀が愛紗に話しかけようとすると


愛紗「炒飯のような簡単なものも作れないなんて私は愚かだ! 」


炒飯を作れなかったことを落ち込む愛紗


愛紗「一刀殿も料理はできませんよね!? 」


一刀「えっ!? 」


愛紗「できませんよね!? 」


愛紗が涙目をしながら一刀に近寄り、一刀は


一刀「…もちろん、俺は料理なんてできないさ 」


愛紗「そうですか、よかったです。男の一刀殿にまで料理で負けたら自殺ものですからね 」


一刀「あっはっはっ!? 」


それ以来、ご飯を食べる時には皿洗いをしてでも店で食べるようになった一行だった。


というようなことがあったのだ。


だが先の一件で一刀の料理が上手ということがバレてしまい


愛紗「・・・ 」


愛紗はさっきから黙ったままだった。


一刀「あ…あのさ愛紗、俺だって最初は物凄く下手だったんだからさ!? 」


これは嘘であり昔から料理が上手な一刀だった。


愛紗「・・・ 」


だが愛紗は返事を返さない。


一刀「愛紗? 」


じーっ!


愛紗が気になった一刀が愛紗の顔を見てみると


一刀「顔が赤い!?熱があるぞ!? 」


全員『えっ!? 』


しばらくして


愛紗「ハァハァ… 」


海「こんなひどい熱をほっておくなんて!? 」


星「愛紗は怪我をしても話さない性格だったからな 」


鈴々「どうなのだ朱里!? 」


幸い医者である朱里がいたので診てもらうと


朱里「手持ちの薬草じゃ役に立ちませんね。次の町で医者に診てもらわないと 」


桃香「でも医者に診てもらうようなお金がないよ 」


最近お金を使いすぎたため医者に診てもらうようなお金が無いのだった。


朱里「早く診てもらわないと大変です!? 」


みんなが困っていると


一刀「仕方がない、町に行って路銀を稼ぐしかないな。劉備さんと劉雷と鈴々と朱里は愛紗と一緒にいてくれ!俺と星が路銀を稼いでくる! 」


星「ほほぅ、考えましたな一刀殿 」


鈴々は愛紗の側から離れたくないだろうし、桃香は稼ぐには役立たず、海も桃香から離れたくないだろうし、朱里は万が一に備えて愛紗を診てもらう。稼げそうなのは一刀と一人旅をしていた星くらいのようなものなのだ。


一刀「なるべく急いで帰るからな!いくぞ星! 」


星「御意! 」


ダダッ!


そして一刀と星は近くの町に働きにいった。


だが世の中そんなに甘くない


一刀「くっそー!ここも人手がありすぎかよ!? 」


星と二手に分かれて働きにいった一刀だが運悪くこの町は景気が良すぎて人を雇わなくてもいいくらいだった。


一刀「この分じゃ星も働いていないだろうし困ったな 」


一刀が困りながら歩いていると


一刀「んっ! 」


とある看板を見つけた。


看板には…


『我こそはという腕自慢の男よ来たれ!異種格闘大会!賞金は1万元』


と書かれていた。


看板を見た一刀は


一刀「1万元!?愛紗を医者にみせてもお釣りが山ほどくるぜ!?よしっ!これだ! 」


ダッ!


一刀は直ぐ様異種格闘大会の会場に急いだ。


会場


ズラリッ!


そこには数々の力自慢の男達がいた。


一刀「けっこう人がいるな、ライバルは多いって訳か!? 」


一刀が回りの男達を見渡していると


男A「おい見ろよ!? 」


男B「何でこんな大会にやつらが出てるんだよ!? 」


男達の視線の先には


バンッ!


物凄い気を纏った三人の男達がいた。


九龍「たくさん人がいるけどみんなザコばかり 」


鳳賀「俺達の誰かの優勝で決まりだな 」


男A「あそこにいる見た目が怖そうな奴は骸亜(がいあ)(九龍)って奴だぞ!?噂では一人で山賊を数百人倒したそうだ!? 」


男B「隣にいる眼鏡は李鳥(鳳賀)っていう雷使いだ!?だが奴らの中で一番恐ろしいのは中央にいる氷室(蒼魔)だぞ!? 」


バンッ!


蒼魔「鳳賀、九龍、油断して負けたら承知しねえぞ!俺達は勝つことが約束された鬼神党の頭なんだからな! 」


九龍「わかってるけど 」


鳳賀「こんな大会に出ても俺達の優勝は間違いないじゃねえか 」


大会を軽く見る二人だが


蒼魔「ザコばかりじゃなさそうだぜ、あそこにいる輝く衣を着た奴を見てみなよ 」


ビシッ!


蒼魔は一刀を指差すと


鳳賀「あんな優男がどうしたんだ? 」


九龍「あれじゃあ予選落ちは確実だぜ 」


蒼魔「馬鹿野郎♯!お前達は気を計る力が弱いからわからねえんだよ!俺の見立てじゃあの男はお前達よりは強いし、もしかすると俺より強いと感じるぜ 」


鳳賀「蒼魔より強いかもしれないだなんてそんな馬鹿な 」


九龍「蒼魔の気のせいだ 」


蒼魔「馬鹿野郎!♯俺が言ったことが間違ったことがあるか… 」


蒼魔が最後まで言おうとすると


男「やめてくれっ!? 」


何処からか男の叫ぶ声が聞こえてきた。


声の聞こえてきた方を見てみると


孤狼「やめろだと?お前から俺に喧嘩売ってきたんじゃねえかよ!♯ 」


そこには見た目が不良な感じの男が男を痛め付けていた。


男A「あいつは確か楠舞(孤狼)じゃないか!?群れるのを嫌って一人旅をしているっていう!? 」


男B「そんな男に喧嘩を売ってきたあの男も災難だよな!? 」


回りにいる男達が観戦していると


男「頼む見逃してくれ!うちには病気の母ちゃんがいて賞金で医者に診てもらいたいんだよ! 」


男が必死で頼むと


孤狼「病気の母ちゃんだと、なら仕方ねえ見逃してや… 」


そして孤狼が男から目を離した瞬間


男「この馬鹿が! 」


ガツンッ!


男は孤狼を大槌(巨大ハンマー)で頭から殴った。


男「母ちゃんが病気だなんて嘘に決まっているだろう!お前のような騙される馬鹿はとっととくたばりな! 」


男は孤狼を仕留めたと思っていたが


孤狼「なるほど、嘘だったとわな 」


男「なっ!? 」


孤狼にはあまりダメージを与えられなかった。


男「この化け物め!もう一撃食らいやがれ! 」


ブォンッ!!


男は大槌を振り上げるが


孤狼「遅いんだよ! 」


ドグボッ!!


男「ごふっ!? 」


男が大槌を降り下ろすスピードより孤狼のスピードの方が速かった。


男「み…見逃してくれ!? 」


男は再度見逃してくれるよう頼むが


孤狼「仏の顔は三度までだが、俺の顔は一度までしかねえんだよ!♯ 」


ドグボッ!!


男「がはっ!? 」


バタンッ!


孤狼の拳を顔面に食らった男はそのまま気絶した。


蒼魔「(フッ!ザコばかりの大会だと思っていたが手応えのある奴らがいて楽しくなってきたぜ!) 」


一刀「(どいつもこいつも強い奴ばかりだな!?だけども愛紗の治療費を稼ぐためだ!本気で優勝しないとな!) 」


孤狼「(まだまだこんなもんじゃ暴れたりないぜ!誰でもいいから強い奴と戦いてえよ!) 」


各自で燃える三人だった。


蒼魔達各キャラについてはフランチェスカ学園物語を見てください

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