「公孫賛の城にて」
愛紗と鈴々と共に旅をすることになった一刀
そして一行は公孫賛が太守を勤めるという村にやって来た。
一刀達が何でそんな村にいくのかというと
愛紗「旅をすることは早めに路銀を稼がなくてはならないからです。ですからそのためにどこかの主君に仕えなければならないのです! 」
鈴々「愛紗は誰にいってるのだ? 」
一刀「さぁな? 」
それは誰にもわからない
そして一行が村の門にたどり着くと
門番「そこの三人何者だ! 」
門番に止められた。
すると愛紗は
愛紗「我が名は関羽雲長、噂に聞く黒髪の山賊狩りだ! 」
愛紗が叫ぶと門番は
門番「ほんとに噂の黒髪の山賊狩りか?確か黒髪の山賊狩りは超がつくほどの絶世の美女だと聞いたが? 」
門番は頭を悩ませた。
それを聞いた愛紗はがっくりとしていた。
鈴々「よほど自分の美貌に自信があったようなのだ 」
一刀「そういうのを確か自画自賛っていうんだよ 」
自画自賛…自分で自分のことをほめること。
一刀と鈴々がヒソヒソ話していると
愛紗「聞こえてますよ!!♯ 」
愛紗にはしっかり聞こえていた。
愛紗「どうせ私は絶世の美女じゃありませんよー!♯ 」
愛紗は怒って一刀達を追いかけ回した。
一刀「ごめんなさ〜い!? 」
鈴々「許してほしいのだ〜 !? 」
愛紗「誰が許すかー!♯ 」
結局逃げた二人は愛紗に捕まってしまい頭に大きなタンコブを作った。
その様子を見ていた門番は思った。
門番「(ほんとにこの人は黒髪の山賊狩りなのか?) 」
そう思うしかなかった。
しばらくして
三人が公孫賛の城の中に入ると東屋(休憩所)から声が聞こえてきた。
公孫賛「また山賊が出てくるとはこの辺には何人山賊がいるのやら? 」
東屋にて公孫賛が頭を悩ましていると
愛紗「失礼だが貴殿は幽州の太守である公孫賛どのでしょうか? 」
愛紗が聞くと
公孫賛「確かに私は幽州の太守である公孫賛伯珪だがお前達は誰だ? 」
やけに太守を強調して言う公孫賛が聞くと
愛紗「我が名は関羽雲長と申します 」
鈴々「鈴々は張飛翼徳なのだ! 」
一刀「俺は北郷一刀です 」
三人が自己紹介をすると
鈴々「ねぇねぇ、お姉ちゃんはほんとに太守なのかなのだ?鈴々より弱そうなのにおかしいのだ 」
鈴々の失礼な発言に
愛紗「こらっ!鈴々失礼ではないか! 」
愛紗が鈴々を叱ると
公孫賛「別に構わないさ言われなれてるからな… 」
最後の方をボソッと言うと
公孫賛「おちびちゃん、私は確かに地味であまり目立たないが白馬に乗ればどんな相手にも負けないすごい人物なのだ!人を見かけで判断したらいけないぞ! 」
公孫賛が言うと
?「人を見かけで判断してはいけないと言った伯珪殿がそのおちびの実力も分からぬとは面白いことですな 」
どこからか声が聞こえてきた。
愛紗「今の声は何者だ! 」
鈴々「隠れてないで出てくるのだ鈴々はちびじゃないのだ! 」
二人が声の主を探していると
一刀「そこの木の後ろに誰かが隠れているだろ! 」
全員『!? 』
そしてみんなは一刀が指差した木を見てみると
?「ほほぅ、この私がどこにいるのかを見抜くとはお主はなかなかの腕前ですな 」
スッ
木の後ろから白を主体とした服を着た女の子が現れた。
公孫賛「趙雲、やっぱりお前だったのか!? 」
趙雲と聞いて一刀は頭の中を調べてみた。
趙雲で有名なエピソードといえば長坂の戦いで劉備の息子の命を救ったことで有名である。
公孫賛「すまないなみんな、こいつは我が軍の客将で名は趙雲子龍と言うんだ 」
趙雲「趙雲と申す!以後お見知りおきを 」
趙雲が軽く挨拶すると
公孫賛「ところで趙雲よ、さっき見た目で判断するなっていったのは何故だ 」
すると趙雲は
趙雲「簡単なことです、こやつらは見た目はひ弱だが武力ならば伯珪殿を遥かに越える実力ですぞ 」
そして趙雲は愛紗と鈴々を見ると
趙雲「そっちの黒髪の得物は偃月刀で武力が優れていて赤面症ですな 」
趙雲が言うと
愛紗「なっ!?/// 」
顔を赤くしていた。どうやら図星らしい
趙雲「そちらのおちびは力は強いが頭は悪いですな 」
鈴々「なっ!? 」
趙雲「そしてそちらの殿方は少々スケベでありますがあなた達の中で一番強い、違いますかな? 」
愛紗「何を言うのだ趙雲殿、北郷殿の実力は… 」
愛紗が最後まで言おうとすると
門番「公孫賛さまー!! 」
門番が慌てて駆け出してきた。
公孫賛「そんなに慌ててどうしたんだ!? 」
公孫賛が聞くと
門番「実は山賊が村に現れて村の娘をさらったようです!! 」
公孫賛「何だって!? 」