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「華琳の病と風呂騒動」

宝剣を探しに行く途中、曹操(華琳)のところを通るので途中で出会った華佗、郭嘉(稟)、程イク(風)と一緒に行くことになった一刀達。


そして華佗は一刀達と分かれて先に華琳のところに行くことにした。


華琳の城


華佗「お初にお目にかかる曹操殿、俺の名は華佗と申す医者です 」


華琳「あなた、私に用があるらしいけど何の用なの? 」


華琳が聞くと


華佗「実は曹操殿が太平要術を探しているという噂を聞いて危険性を伝えに来たのです 」


華佗は華琳に太平要術がどんなに恐ろしいものなのかを説明すると


華琳「そう、そんなに危険なものだなんて知らなかったわ、残念だけど諦めることにしましょう 」


華琳は太平要術を諦めることにした。


華佗「ところでひとつ聞いていいか、何故曹操殿は太平要術を欲しがっているんだ?関羽殿から聞いた話では太平要術に頼る人ではないと聞いたのだが 」


華佗が言うと


華琳「あなた関羽に会ったの!? 」


華佗「あぁ、今は町の飯屋で曹操殿に会いたい人と一緒にいるようだがやはり知り合いというのは間違い無さそうだな 」


華琳「そう、飯屋にいるのね 」


華佗「それより教えてくれ!何故あなたのような人が太平要術を欲しがるんだ? 」


華佗が聞くと


華琳「いいわ、教えてあげる。但し(ただし)、この事は他言無用よ! 」


華佗「絶対誓う! 」


華琳「じゃあ…ないのよ(小声) 」


華琳が小声で何かを言うと


華佗「声が小さくて聞き取れない!もっと大きい声で言ってくれ! 」


華琳「あれが…ないのよ! 」


華佗「・・・ 」


華佗は少し考えると


ポンッ!


手を叩きながら


華佗「あぁ、べんP… 」


何かを言おうとした時


ジャキンッ!


首に絶の刃を突きつけられた。


華琳「ご飯食べながら読んでいる人がいたらどうする気よ!♯ 」


※ご飯食べながら読んでいる人はスミマセン!m(_)m


華佗「すまない!?言葉に気を付けるから許してくれ!成程、あれがないから太平要術に頼ろうとしたわけか 」


華琳「どうしようもならなかったからね 」


そんなことに使われる太平要術って一体!?


華佗「そんなことなら医者である俺に任せとけ!いい治療法がある 」


華琳「ホント!?私にできることなら何でもするわ! 」


華琳が言うと


華佗「簡単なことだ。曹操殿にしてもらうことはただひとつ、それは… 」


華琳「それは…!? 」


ゴクリッと華琳が唾を飲み込んだ時、華佗から出た一言は…


華佗「俺に向かって尻を突き出してくれればいい♪ 」


華琳「は?よくわからないから説明してくれない 」


華佗「いいとも!曹操殿の病気の治療法は尻に刺激を与えればいいんだ。つまり曹操殿が下穿き(パンツ)を下ろして俺に尻に突きだす。そこに俺が気を集中させた指で刺激を与えれば… 」


ようするにカンチョーである。


そして華佗が言い終わる前に


ジャキンッ!


華琳の絶の刃が華佗の首に突きつけられた。


華琳「あなたって人は私をからかいに来たようね♯ 」


ゴゴゴッ…!!♯


しかもめちゃくちゃ怒っていた。


華佗「す…すまない!今のは冗談だ!? 」


華佗は華琳に謝るが


華琳「私は冗談が嫌いなのよーっ!♯ 」


ブォンッ!!


華佗「ひっ!? 」


サッ! ドッゴーンッ!!


華琳が降り下ろした絶を必死で避ける華佗


華琳「覚悟しなさい!♯ 」


華佗「わぁーっ!? 」


逃げる華佗、追う華琳の命を懸けた追いかけっこが始まった。


華佗「(一刀がいってたことはこの事か!?) 」


実は一刀達と分かれる前、華佗は一刀から『曹操に対して言葉を気を付けろよ』と忠告を受けていたのだが


一刀以上に鈍感な華佗はカンチョーが女にとってどんなに怒らせることなのかを知らなかった。


※したら絶対怒られるので絶対真似しないでください。


華佗「暴れるほど元気ならば治療の必要はない。さらばだ! 」


ダッ!


そして華佗は窓から逃げ出した。


華琳「待ちなさいあの変態医者!今度会ったら首をはねてやるから覚悟しなさい!♯そういえばあいつ、関羽が私に会いたい人と来てるって言っていたわね 」


にやりっ!


何かを企む華琳だった。


その頃、一刀達は


鈴々「がつがつっ! 」


桃香「もう張飛ちゃんったら、そんなに一杯食べてまたお腹が痛くなっても知らないよ 」


鈴々「その時は華佗のお兄ちゃんに治してもらうのだ! 」


朱里「華佗さんが聞いたら呆れちゃいますね 」


鈴々達が話をしている横で


星「おや一刀殿、そんなに何を考えているのですか? 」


一刀が何かを考えていた。


一刀「華佗が俺の言った忠告を守ってくれたのかなってね 」


残念だが守られていない。


一刀「それと… 」


一刀が後ろを見てみると


一刀「未だに程イクちゃんが離れてくれないのを考えていたのさ 」


バンッ!


一刀の背中には未だに風がしがみついていた。


一刀「程イクちゃん、いい加減に離れてくれよ。背中にしがみつきながら食べてるから食べこぼしが背中にくっついてるよ 」


しかも風は背中にしがみつきながら食べているので一刀の背中は風の食べこぼしでいっぱいだった。


風「風も離れたいのですがお兄さんの背中が気持ちよくて離れたくないのですよ。それに当たっているから気持ちいいでしょ♪ 」


ぎゅっ!


風は一刀の背中に胸を当てるが


一刀「何が当たってるって? 」


一刀は気づいていなかった。


プチっ!♯


そして風は少しキレて


ギューッ!


一刀「いたたっ!?程イクちゃんやめてくれ! 」


風「乙女心のわからないお兄さんにお仕置きです♯ 」


ギューッ!!


一刀の背中をつねる風


そんなとき


バタンッ!


秋蘭「失礼する!ここに関羽はいるか? 」


飯屋の扉が開いて秋蘭が入ってきた。


愛紗「これは夏侯淵殿、私に何か用ですか? 」


夏侯淵とは秋蘭の名前である。


秋蘭「実は華琳様が関羽殿達とお供の者達を城に連れてくるようにと申されてな、あとそこにいる華琳様に会いたい人も一緒に来てほしいそうだ 」


稟「ついに曹操殿と対面できるのですね!? 」


ずる〜っ


風「稟ちゃん、鼻血が流れてるのですよ 」


そして一刀達は店を出ようとする。


一刀「ごちそうさん!ありがとう、うまかったよ 」


?「いえ、どうもご来店ありがとうございました 」


ダッ!


そして一刀達が出ていくと


?「んっ?さっきの男の人のかな? 」


パサッ


店主である大きなリボンをした緑の髪をした女の子が一刀が置き忘れたメモ帳を見てみると


?「こ…これはっ!? 」


メモの内容に驚く女の子だった。


しばらくして、華琳の元に招かれた一行


そして華琳の元に招かれた一行だが


桂花「華琳様が風呂場で謁見(えっけん・身分の高い人に会うこと)を行うのことです。華琳様に会いたい人と関羽は風呂に入りなさい 」


愛紗「ちょっと待て!何故私まで風呂に…!? 」


桂花「華琳様の命令です。でなければ謁見はなしとのことよ。他のものは待機してください 」


稟「スミマセン関羽殿まで巻き込んでしまって 」


風「まぁ別にいいではないですか 」


愛紗「だが… 」


愛紗は華琳と裸で一緒にいたらどんな目に遭わされるかで不安だったが


愛紗「郭嘉殿と程イク殿のためだ!一肌脱いでやろう! 」


稟と風のため頑張る愛紗だった。


愛紗「それと一刀殿、言っておきますが覗いたりこっそり入ったら殺しかねないので注意してください♯ 」


ビクッ!?


一刀「わかってるって!? 」


大浴場


愛紗「手ぬぐい(タオル)を巻けば安心だろう 」


華琳に裸を見せたくない愛紗はタオルを巻いて大浴場に行くと


華琳「あらっ、いらっしゃい 」


バンッ!


そこにはタオルすら巻いていない華琳がいた。


稟「(曹操殿の裸…) 」


つ〜


風「稟ちゃん、鼻血が出てるのですよ 」


稟「(いけないいけない!?) 」


幸い湯気で眼鏡が曇っていたので鼻血の大放出は避けた稟だった。


華琳「私もさっき来たばかりなの、ではお風呂に入りましょうか 」


愛紗「(ほっ) 」


このまま風呂に入るだけと聞いて愛紗は安心するが


ビシッ!


華琳「もちろん手ぬぐいを湯につけたらダメだからね♪ 」


愛紗「なっ!? 」


タオルを湯につけるのはマナー違反だそうです。


はらりっ ちゃぽんっ


しかたなくタオルを外して風呂に入る愛紗達


稟「(お湯が乳白色でよかった) 」


もし普通の湯ならば今頃湯が鼻血で真っ赤になっていただろう。


華琳「さてそれではあなた達は私に仕官しに来たようだけど詳しく話なさい 」


稟「は…はいっ!?わ…私は… 」


華琳を前にして上がりまくる稟


そのとき


バッ!


刺客「曹操、覚悟! 」


天井から刺客(暗殺者)が現れて華琳を狙う!


愛紗「しまった武器がない!? 」


当然風呂場に武器を持ってくるはずがない!


刺客「お命頂戴! 」


華琳「くっ!? 」


華琳が一瞬怯んだその時


ザバァッ!


一刀「そうはさせるかよ! 」


全員『なっ!? 』


お湯の中から一刀が飛び出してきた。


一刀「うりゃーっ! 」


ドカッ!


一刀は刺客を殴り飛ばす。


刺客「お前は前に曹操の暗殺を邪魔した男!? 」


※第9話『馬超、曹操を狙う』参照


一刀「あの時の刺客か!曹操が入る前にお湯に隠れていたのがよかったぜ!今度は逃がさないから覚悟しやがれ! 」


だがその前に


愛紗「か〜ず〜と〜ど〜の〜♯♯ 」


一刀「はっ!? 」


愛紗「あなたという人は〜♯♯ 」


一刀「あ〜!?でも今回は俺の方が早かったわけだし…!? 」


愛紗「そういう問題ではありません!♯♯ 」


一刀「ギャーッ!? 」


ドカバキンッ☆ミ


愛紗にぼこられる一刀だった。


刺客「何だかわからないがまぁいい!曹操、覚悟! 」


バッ!


刺客が再び華琳を襲おうと迫る


華琳「ちっ!郭嘉、程イク、あなた達は逃げなさい! 」


ガバッ!


華琳は二人だけでも逃がそうとする。だがその時


むにゅんっ♪


華琳の胸と稟の胸が接触した。その直後


稟「曹操殿の柔らかい胸が私と接触…ブハァーッ!! 」


ぶばっ!!


稟の鼻から勢いよくものすごい鼻血が出され


べちゃっ!


刺客「なんだこれは!? 」


刺客の目をふさいだ。


その直後


愛紗「これでもくらえーっ!! 」


ブォンッ!! ゴッチーンッ☆ミ


刺客「がはっ!? 」


バタッ!


倒れた一刀を武器にした愛紗の一撃を食らった刺客はのびてしまった。


しばらくして


華琳「ありがとう関羽、あなたに借りができたわね 」


愛紗「借りだなんてそんな 」


あの後、風呂から出た愛紗達によって刺客は取り押さえられたのだった。


華琳「それとその男にもね 」


スッ


華琳が見た先にいたのは


ぼろ〜ん


愛紗にボコボコにされた一刀がいた。


華琳「さてと、郭嘉、程イク、騒動があったにもかかわらず逃げなかったその勇気を評価して二人とも我が軍に入れてあげるわ 」


稟「はっ!感激です! 」


風「どもどもなのですよ〜 」


華琳「それじゃあ役職についてだけど、程イクは頭が良さそうだから軍師に決定ね! 」


風「ありがとうなのですよ 」


人を見かけで判断しないのが華琳のすごいところである。


華琳「郭嘉は…刺客を追い払ってくれたんだから私の親衛隊に任命するわ 」


稟「はっ?あのぅ、私は軍師として… 」


華琳「期待しているわよ♪ 」


華琳にこう言われては


稟「頑張らせていただきます! 」


こう答えるしかない稟だった。


次回、料理対決が始まる (予定)

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