「会場での騒動」
宝剣を取り戻しに袁術のところに行く途中ちょっと寄り道として数え役満姉妹のコンサートを見ることになった一刀達一行
数え役満姉妹の控え室
天和「はぁ〜、さっきのイケメンな人は誰なのかな〜? 」
天和はついさっき助けてもらった一刀に惚れてしまっていた。
地和「ちょっと!姉さん何ぼんやりしてるのよ! 」
人和「そろそろ開演するから準備してください! 」
妹の二人が言うと
天和「わかってるよ〜! 」
せっせっせっ!
すぐさま準備をする天和だった。
さてその頃、一刀達は
桃香「一刀さん遅いですね 」
愛紗「まったくあいつはどこで道草を食っているのやら 」
集合時間になっても一刀がまだ来ていなかった。
星「一刀殿のことだからおそらく女の尻でも追いかけているのだろうな 」
鈴々「お兄ちゃんならあり得るのだ 」
確かに!?
海「遅れた罰として先に入りましょうよ!でないといい席とられちゃいますよ 」
桃香「それはちょっと… 」
朱里「大丈夫ですよ。入場券は渡してありますからすぐ入れますしね 」
愛紗「では先に入っておこう! 」
スッ
そして愛紗達は先に会場に入っていった。
何故時間になっても一刀が現れないのかというと
一刀「チケットはどこ行ったんだ?こんなことならあの時慌てなければよかったぜ 」
一刀は無くしたチケットを探していた。
そして一刀の背には包装された天和の抱き枕が背負われていた。
実は抱き枕を見つけた時、最後のひとつだったので急いでしまいその時チケットを落としてしまったのだ。
一刀「もう集合時間も過ぎているし、愛紗なんて『一刀殿!こんなもの(抱き枕)を買うために遅くなったのですね!今日という今日は許しませんお仕置きです!♯』って言うかもしれないな!?急いで探さなくちゃ愛紗に殺されかねない!? 」
ササッ!
急いでチケットを探す一刀だった。
その頃、コンサート会場
愛紗「クシュンッ! 」
朱里「はわわ!?愛紗さん風邪ですか? 」
愛紗「いや、たぶん誰かが私の噂をしているのだろう 」
星「おそらく一刀殿が『あぁ、愛紗はなんてかわいいんだろう。さすがは俺の愛紗だよ』と愛紗をほめているのだろう 」
愛紗「なっ!?///バ…バカを言うな!一刀殿が私のことをかわいいだなんて… 」
桃香「しっ!静かにしてください!もうすぐ開始しますよ! 」
そしてそろそろライヴが始まり
フッ!
明かりが消えると
バッ!バッ!バッ!
いきなり三人の影が出現し、
タタタッ!
舞台に降りた瞬間
パッ!
天和「みんな大好き〜♪ 」
観客達『天和ちゃ〜ん!! 』
地和「みんなの妹〜♪ 」
観客達『地和ちゃ〜ん!! 』
人和「とってもかわいい〜♪ 」
観客達『人和ちゃ〜ん!! 』
彼女達の登場と共に明かりが照らされ観客達が大いに盛り上がる。
朱里「はわわ!?すごい盛り上がりですね!? 」
愛紗「さすがにこの熱気にはついていけないな 」
ところが
桃香「天和ちゃ〜ん!! 」
鈴々「盛り上がるのだ〜!! 」
約二名盛り上がっている人もいた。
天和「それでは歌いますから精一杯応援よろしくね〜♪ 」
観客達『応援するする!! 』
地和「それじゃあ始めるよ〜♪ 」
観客達『うぉーっ!! 』
ジャジャッジャーンッ!!
こうしてライヴは非常に盛り上がり
ライヴは終了した。
天和「みんなありがとう〜♪ 」
観客達『うぉーっ!! 』
地和「これからも応援よろしくね〜♪ 」
観客達『するする!! 』
人和「それでは最後に… 」
ライヴが完結を迎えようとしたとき
スッ! ガシッ!
天和「きゃあっ!? 」
会場の後ろから男が現れて天和を襲いかかった。
人和「天和姉さん!? 」
地和「ちょっとあんたなんなのよ!♯ 」
地和が聞くと
男「天和ちゃんは俺のものだ!近づくんじゃねぇ! 」
この男はいわゆる危ないファンであった。
男「近付いたらぶっ殺すぞ! 」
ブンブンッ!
男は小刀を振りまくる。
愛紗「くっ!あの男を取り押さえるのは簡単なのだがそうすれば天和殿が危ない!? 」
なので愛紗達も動けずにいた。
男「さて、それでは天和ちゃんのおっぱいでも揉ませてもらうとするかな 」
天和「キャーッ!?(あーん!どうして今日はこんなのばかりなの!) 」
スッ…
そして男の手が天和の胸を触れようとしたとき
キィンッ!
男「へっ?ぐほっ!? 」
ドコッ!
男の顔に何かが投げ込まれた。
観客「何だよあれは!? 」
観客「鉄柱か?球体か? 」
観客「いやあれは… 」
男に投げられたものは
観客達『抱き枕だ!? 』
ドォンッ!!
男にぶつかったものは天和の抱き枕だった。
天和「なんだかわからないけど今のうちに 」
ササッ!
天和は男が倒れている間に逃げようとする。
男「あっ!逃がすかよ! 」
ギュッ!
だが男は天和を逃がすまいと服をつかむと
ビリリーッ!
天和の服が破かれてしまった。
天和「きゃあっ!?/// 」
慌てて体を隠す天和
男「こうなったら天和ちゃんを全裸にしてやるぜ! 」
スッ
そして男が天和に近づくと
?「人質をとる場合、人質から離れた時点で失格である 」
男「はっ? 」
何処からか声が聞こえてきた瞬間
ドグボッ!!
男「ぐえっ!? 」
メリッ!
男は会場の屋根を貫いて外に投げ出された。
そして舞台にいたのは
一刀「by北郷一刀 」
バンッ!
男の代わりに一刀が舞台に立っていた。
愛紗「一刀殿!? 」
鈴々「お兄ちゃんなのだ!? 」
一刀の登場に驚く愛紗達
そして一刀は天和に近づくと
パサッ!
天和「えっ!? 」
一刀「後で返してね 」
ひょいっ! ダッ!
天和に上着を被せて抱き枕を背負い天井の穴から脱出した。
天和「(ポッ!)一刀/// 」
そしてこの後、会場で騒ぎがあったのはいうまでもない
しばらくして会場外の木々の中
一刀「せっかく買った抱き枕が!? 」
ぼろーんっ
一刀が買った抱き枕は男にぶつけたせいで痛んでしまい、男の鼻血で汚れてしまっていた。
一刀「俺って慌てると自分でも何しているのかわからなくなるからな〜、遅れて会場に入った後、女の子が男に襲われていたんで、つい持っていた抱き枕を夢中で投げちまった後、回りに気づかれずに舞台に近付いちまったからな〜 」
一刀が自分の行動を反省していると
?「なるほど、やはりあの破廉恥な枕は一刀殿の物でしたか 」
破廉恥とは言っても水着姿である。
一刀「破廉恥だなんてそんな、ビキニは男のロマンなんだ… 」
一刀が聞こえてきた声に返事を返しながら振り向くと
愛紗「ほぅっ♯ 」
ドォーンッ!
そこには鬼の角を生やして仁王立ちした愛紗がいた。
一刀「あ…愛紗さん何故ここに!? 」
愛紗「一刀殿の行動なんてすぐにわかりますよ。それにしても… 」
ギュッ!
愛紗は青龍偃月刀を握りしめると
愛紗「あれほど無駄遣いしてはいけないと言っておきながらあんなものを買うなんて!今日という今日はその体に叩き込んであげます!♯ 」
一刀「ギャーッ!? 」
ドカバキンッ☆ミ
桃香「止めなくていいんですか? 」
海「いいに決まってるじゃありませんか、自業自得ですよ 」
星「それにもう少し見ておきたいからな 」
一刀がボコられているのを見続ける星達。そんなとき
天和「あのぅ、すみません 」
変装した天和が一刀達の前に現れた。
桃香「あーっ!?数え役満姉妹のてん… 」
バッ!
桃香「むぐっ!? 」
朱里「大きな声を出したら目立っちゃいますよ!? 」
朱里が桃香の口を押さえていると
天和「あのぅ、さっき私を助けてくれた男の人がこちらに来ませんでしたか? 」
どうやら一刀に会いに来たようだ。
星「その者なら、ほれあそこに 」
スッ
そして星が指差した先には
ぼろーんっ
見事に愛紗にボコられた一刀がいた。
天和「大丈夫ですか!? 」
天和が一刀に近づくと
サッ!
一刀「平気だよ 」
さっきまでやられていた傷があっという間に消える一刀だった。
天和「これを返しに来ました 」
スッ!
天和は一刀に上着を渡すと
一刀「あぁ、ありがとう… 」
一刀が上着を取ろうと天和に近づいたとき
チュッ!
一刀「えっ!?/// 」
とっさに一刀の頬にキスをする天和
天和「二度も助けてくれたお礼だよ。またどこかで会おうね一刀♪ 」
サッ!
そして天和は去っていった。
一刀「キスされた…/// 」
ポッ!
一刀の顔が赤くなっていると
愛紗「か〜ず〜と〜ど〜の〜♯ 」
一刀「ひっ!? 」
愛紗「あなたという人は!♯ 」
一刀「俺が悪いの?ギャーッ!? 」
再び愛紗にボコられる一刀だった。
次回、あの熱い男が登場!