表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/111

「新たなる旅立ち」

今話よりしばらくの間、三作品をローテーションで投稿していきます。

愛紗「劉備殿、そんなに興奮してどうしたのですか!? 」


愛紗が突然立ち上がった劉備に驚くと


劉備「(ハッ!?)すみませんでした興奮しちゃって 」


海「興奮するのも当たり前よ!劉備様は偽者に大事な宝剣を奪われたんだから! 」


星「ほほぅ、詳しくその話を聞かせてくれないか 」


劉備「はい、実は… 」


劉備は宝剣を盗られたいきさつを話す。


劉備が母に言われて村に筵(むしろ・藁を編んで作った敷物)を売りに行った帰りのこと


ある男(偽劉備)に出会い


偽劉備「腰の剣は見事なものですね、見せてくれますか? 」


劉備「いいですよ♪ 」


スッ!


劉備「その剣は我が家に先祖代々伝わる宝剣なんです 」


偽劉備「それはそれは…それであなたの名前を聞かせてもらえますか? 」


劉備「えっ?劉備玄徳ですけどそれが何か? 」


そして名前を言った瞬間


偽劉備「劉備という名とこの宝剣はいただくぜ! 」


ドンッ!


劉備「えっ!? 」


ドッボーンッ!!


偽劉備は劉備を川に突き飛ばして宝剣を横取りした。


そして


海「劉備様、どうしたんですか!? 」


劉備「ふえ〜ん!海ちゃ〜ん! 」


川から脱出した劉備が何とか家にたどり着き


劉備「というわけなんです 」


母に事情を説明すると


ピキンッ!!♯


劉備母「このバカ垂れーっ!!♯ 」


ブォンッ!!


劉備「きゃーっ!? 」


ドボンッ!!


劉備は母に川に投げ落とされた。


海「劉備様!? 」


劉備母「いいですか劉備!我が家の家宝を盗まれた責任として宝剣を探しにいきなさい!それが終わるまで家の敷居を跨ぐ(またぐ)ことは許しませんよ!♯ 」


劉備「そんな〜!? 」


こうして劉備は護衛に海をつれていくことを許され、偽劉備が奪った宝剣を探す旅に出たのだった。


海「風の噂で偽者がこの村にいることを聞いたけど一足遅かったとはね!? 」


劉備「偽者のせいで川に落とされるし、危うく殺されそうになるし、踏んだり蹴ったりだよ 」


劉備が言うと


一刀「あんたバカだな 」


一刀が劉備に対して一言いった。


一刀「こっそり奪われたのならともかく自分から大事なものを渡すなんてバカのすることなんだよ! 」


翠「おい一刀!言い過ぎ… 」


翠が一刀に抗議しようとするが


スッ!


紫苑「よしなさい翠ちゃん、一刀さんだって大事なものを失ったんだから大事なもののありがたみがわかっているのよ 」


大事な木刀を失った一刀にとって劉備の自分から大事なものを渡すという行為が許せなかったのだ。


劉備「…って 」


海「うん? 」


劉備「私だって自分がバカなことをしたってわかっています!でもあなたに何でそこまで言われなきゃならないんですか!あなたに私の気持ちなんてわかるわけありません! 」


ダッ!


海「劉備様!? 」


そして劉備は泣きながら屋敷を出ていった。


屋敷の外


劉備「何でだろうな?あの人は間違ったことをいっていない!頭では理解しているのに涙が出ちゃうのは何でだろう 」


ぽろぽろっ


劉備の目からは大粒の涙が流れていた。


そんな劉備の近くに


ザッ!


愛紗「劉備殿、少し話をよろしいか? 」


愛紗が寄ってきた。


劉備「えと、あなたは… 」


愛紗「私は関羽という。一刀殿のことも少しはわかってくれあいつだって大事なものを失ってしまったんだ 」


劉備「どういうことですか? 」


劉備が愛紗に聞くと


愛紗「前にこの村を賊の大軍が襲ってきたことがあってな、私は偽劉備と共に村を離れていたため大変だったのだ。その時一刀殿が村を守るため木刀が壊れるのも承知で力を使ってしまい大事な木刀を壊してしまったのだ。一刀殿だって大事なものを失ってしまったんだそれだけはわかってくれ! 」


愛紗が劉備に言うと


劉備「そうだったんですか、私知らないとはいえあの人にひどいことを言っちゃいました。あとで謝っておきます 」


愛紗「一刀殿はそんなこと気にする奴ではないからほっておけ 」


愛紗が言うと


劉備「それにしても関羽さんって一刀さんの気持ちがわかるんですね。好きなんですか? 」


愛紗「な…なにバカなことを!?///私はあんなスケベで変態な男なんて別になんとも思ってない… 」


劉備「? 」


愛紗の態度に?を浮かべる劉備だった。


それからしばらくの間、劉備と海は旅の支度が整えるまで桃花村にやっかいになるものの、


劉備は一刀に謝ることができないまま日が経ち、ある日のこと


朱里「劉備さんの探している宝剣ですが、手がかりが見つかりましたよ! 」


劉備「ホントですか!? 」


海「もったいつけずに教えてよ! 」


朱里「実はお昼頃、本屋に寄ったときなんですけど… 」


お昼頃、本屋


店主「はい諸葛亮さん、頼まれていた『ドキッ!男同士の合体』『性別なんて関係ない!』『同性愛の絆』の本が入荷しましたよ 」


朱里「はわわ!?本の題名は言わないでくださいよ〜!? 」


朱里が取り寄せた本をもって屋敷に帰ろうとすると


男「ホントかよその話!? 」


男「あぁ、何でも公何とかって太守が近くの賊を退治したときに宝剣を見つけたそうだぜ! 」


朱里は男達の会話をちゃんと聞いていた。


朱里「というわけなんです 」


お昼頃にあったことを話す朱里。ちなみにもちろん本のことは伏せてある。


朱里が劉備達にその事を話すと


劉備「その公何とかってきっとパイパイちゃんだよ!名前は確か公孫賛です! 」


鈴々「公孫賛?どこかで聞いたことがある名前なのだ。星は知っているかなのだ? 」


星「いや、残念ながら私も公孫賛なんて人物は知らないな 」


愛紗「星、お前はわざとだろう 」


星「はて? 」


海「劉備様よかったですね♪これでこの村ともおさらばですよ 」


劉備「えっ!? 」


劉備は一刀に謝っていないことを気にしていた。だが村を出る時の見送りの時に謝ればいいと考えていた。


しかし旅立ちの日の朝


愛紗「一刀殿はどうしたのだろう? 」


翠「ほっとけよあんなやつ 」


一刀は出迎えに来ていなかった。


劉備「(私、嫌われちゃったのかな?結局お別れどころか名前まで聞いていなかったし) 」


真名のあるこの世界では劉備は一刀を真名だと思っていたため呼ばなかったのだった。


海「劉備様、いきますよ 」


劉備「うん…。皆さんありがとうございました 」


そして劉備と海は桃花村から去っていった。


鈴々「結局お兄ちゃんは来なかったのだ 」


朱里「朝から探してみましたけどどこにもいませんでしたしね 」


愛紗「まったくあいつは! 」


その頃、劉備達は


劉備「(謝れなかった) 」


海「劉備様、何しょげてるんですか?早く公何とかのところにいきましょうよ 」


二人が歩いていたとき


アニキ「よう、そこの胸のでかい姉ちゃん 」


バンッ!


二人の前に賊の三人組が現れた。


チビ「そんな男なんかと一緒にいないでさ 」


デク「俺達と一緒にいようなんだな 」


彼らのいう男とは海のことである。海は男装した貧乳の女なので彼らは海を男だと思っていた。だが


カチンッ!!


海「私は女だよ!♯ 」


ドカッ!!


デク「ぐほっ!? 」


その事が海の逆鱗に触れてしまいデクを蹴り飛ばす海


海「次はお前だーっ! 」


チビ「ひっ!? 」


ブォンッ!!


デクをぶっ飛ばした海が次はチビを殴ろうとしたその時!


アニキ「そこまでだ!それ以上暴れたらこの女の首を切るぞ! 」


ジャキンッ!


劉備「海ちゃ〜ん!? 」


海「劉備様!? 」


ピタッ!


海が暴れている間にアニキは劉備を人質にしていた。そしてこのまま暴れたら劉備が危ないと感じた海は拳を止める。


アニキ「デク!そいつを押さえとけ! 」


デク「だな! 」


ガシッ!


海「くっ!? 」


海はデクに押さえられてしまった。


劉備「海ちゃん!? 」


アニキ「おっとお前は… 」


ぐいっ!


アニキは劉備の服をつかむと


アニキ「俺達の相手をしてもらおうか! 」


びりりーっ! ぷるんっ♪


アニキは劉備の服を破き、劉備の胸は丸出しになってしまった。


劉備「きゃーっ/// 」


その頃、桃花村


劉備「きゃーっ/// 」


愛紗「今の声は劉備殿!? 」


星「何かあったのか? 」


鈴々「急ぐのだ! 」


朱里「はわわ!?待ってくださいよ〜!? 」


劉備サイド


アニキ「ギャハハッ!やっぱり形がよくて揉みごたえありそうな乳じゃねぇか♪ 」


劉備「いやーっ! 」


海「劉備様!? 」


スッ!


アニキの手が劉備の胸を揉もうとしたとき


シュッ! ゴーンッ!!


アニキ「ぐへっ!? 」


何かがアニキの頭に落ちてきた。


パッ!


そして劉備がアニキの手から解放されると


シュンッ!


劉備「えっ!? 」


シュタッ!


劉備はあっという間にお姫様だっこの体制になった。


チビ「何もんだお前!? 」


落ちてきたものの正体、それは…


一刀「誰かだって?俺の名は北郷一刀だよ! 」


バンッ!


一刀だった。


そして一刀が現れた瞬間


チビ「北郷だと!? 」


デク「賊の大将を一人で蹴散らしたという!? 」


急に一刀を見てびびる二人


賊退治の噂で一刀も少しは有名になっていたのだ。


一刀「三秒やる。さっさと消えろ!1…2… 」


一刀が三つ数える間に


チビ・デク『し…失礼しましたー!? 』


ぴゅーっ!


賊はアニキを担いで去っていった。


そして賊を追い払ったあと


劉備「あのぅ、ありがとうございました! 」


一刀にお礼をいう劉備だが


一刀「お礼なんて別にいいよ。それよりこれ着てくれない 」


バッ!


一刀は自分の上着を劉備に差し出した。


劉備「えっ?何で上着なんか… 」


スッ!


劉備が改めて自分の状態を見てみると


ぷり〜ん♪


劉備の胸は丸出しのままだった。


劉備「きゃーっ/// 」


ガバッ!


すかさず胸を隠してしゃがみこむ劉備


一刀「(気づいてなかったのか!?)大丈夫だからさ!ほんの少ししか見てないし 」


フォローになっていない


そして一刀が劉備に近寄ったその時!


ガサッ!


愛紗「大丈夫ですか劉備殿! 」


愛紗達がやって来たのだが


朱里「はわわ!? 」


星「おやおや一刀殿も男だな 」


愛紗達から見た一刀は


上半身裸の劉備に近寄ろうとしている=変態


であった。


一刀「こ…これは誤解で!? 」


一刀は事情を説明しようとするが


愛紗「この馬鹿者ーっ!!♯ 」


バッチーンッ!!


一刀「へぶっ!? 」


先に愛紗にぶたれてしまった。


しばらくして


劉備「ありがとうございました。え〜と… 」


一刀「俺のことは一刀でいいからさ 」


劉備「では一刀さんありがとうございました 」


劉備は一刀にお礼をいう。ちなみに今の劉備は一刀から借りた上着を着ていた。


愛紗「それにしてもいく先々で大変でしょう。特に予定もありませんし我々も旅に同行しましょう 」


劉備「いいんですか!? 」


愛紗「構いませんよ!この変態(一刀)がした罪の罪滅ぼしです 」


鈴々「愛紗が行くなら鈴々も行くのだ! 」


星「ならば私も同行しよう 」


朱里「では私は桃花村の翠さん達に手紙を出しておきますね 」


そして愛紗達もついていくことになり


劉備「皆さんありがとうございます! 」


海「一刀以外はよろしくね♯ 」


一刀が劉備の胸を見たことを根にもつ海だった。


一刀「俺も責任とらなきゃな 」


こうして一刀達の新たな旅が始まったのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ