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「三人が揃う時」

久々の更新です。これからは週一のペースになります。

門番が豚に撥ねられてのびているうちに村へと潜入した一刀だが


一刀「この村はどうなってるんだ? 」


村のあちこちに『鈴々山賊団参上!』と書かれていた。


一刀「まるで暴走族だな!? 」


一刀が驚いていると


グキュ〜!


一刀のお腹が鳴り出した。


一刀「結局昨日は何も食べてないからお腹が空いたぜ〜! 」


一刀がその場にしゃがみこんでいると


モワ〜ン


いい匂いがしてきた。


一刀「この匂いはチャーハンの匂いだ! 」


匂いをかいで復活した一刀は匂いの元に走り出した。


ガラリッ!


そして一刀が店の中に入ると


関羽「いらっしゃいませご主人様♪ 」


メイド姿の関羽に出会った。


関羽「・・・ 」


そしてしばらく経つと


関羽「うわー!?今のは忘れてください!/// 」


一刀「えっ!? 」


顔を赤くした関羽が暴れだした。


しばらくして


一刀「それじゃあ飯代が払えないから働いているわけか 」


関羽「悔しいがその通りだ 」


関羽は自らの失態をくやしがるのだった。


一刀「それにしてもこの村はどうなってるんだ?町中落書きだらけだけど 」


一刀が話していると


男「山に住む野猿のせいだよ 」


話を聞いていたのか男が会話に入ってきた。


一刀「野猿って? 」


一刀が聞くと


男「山に一人で住んでいるチビさ、村に降りてきてはいつも村の子供をひき連れて悪戯ばかりする奴だよ 」


聞いた一刀は思った。多分そいつは豚に跨っていた赤髪の子だろうと


男「まぁ度重なる悪戯に怒った役人が野猿を討ちに行くって話だぜ 」


一刀「えっ!? 」


これを聞いた一刀は驚いた。


男「いくらチビでも限度があるからな 」


すると話を聞いていた関羽は


関羽「済まないが、その山への道を教えてください 」


男に山への道を訪ねた。


男「それは構わないがどうする気だ? 」


男が聞くと関羽は


関羽「役人に伝えてください!野猿を連れて謝らせるから討伐は明日の昼まで待ってくれと 」


スッ!


そして関羽は山に向かっていった。


それを見た一刀は


一刀「それじゃあ俺も行くかな 」


関羽の後について行くのだった。


山道


関羽「何で北郷殿までついてくるのだ! 」


関羽が聞くと


一刀「だって俺は野猿の顔を知ってるから役に立つし、武には自信あるからね♪ 」


しかし関羽は信用していなかった。見た目がヘボい一刀が武に自信があるとは思えなかったからだ。


関羽が一刀を馬鹿にしながら歩いていると


ガサッ!


近くで小さな音が聞こえたのを一刀は聞き逃さなかった。


一刀「関羽さん、あの木に二人隠れてるぜ 」


関羽「ハッ!? 」


何言ってるんだこの人はと関羽が思っていると


シュンッ!


木の後ろから石が飛んできた。


一刀「危ないっ! 」


カンッ!


関羽に飛んできた石を一刀は持っていた木刀ではねかえした。


関羽「なっ!? 」


関羽は驚いた。自分にも察知できなかった気配を一刀がよんだのだから


一刀「そこの木に隠れている人!出てきなさい! 」


一刀が木に向かって言うと


スッ! スッ! スッ!


次々と木の後ろから子供達が出てきた。


一刀「君達はもしかして鈴々山賊団の人かな? 」


一刀が聞くと


子供A「そうだい! 」


子供B「お前らオヤビンを捕まえに来た役人の奴だろう! 」


子供C「オヤビンを役人に渡してたまるか! 」


子供達が言うと


関羽「我々は役人ではない!お前達のオヤビンに悪戯をやめるように注意しに来たのだ! 」


一刀「オヤビンの命は保証するからオヤビンに会わしてくれ! 」


すると子供達は輪になってヒソヒソ話していると


子供A「本当に保証するならオヤビンに会わしてやるよ! 」


スッ!


子供達は道案内をしてくれるようだ。


そしてたどり着いた先はとある洞穴の前


子供A「それじゃあオヤビンを頼むぞ 」


スッ!


子供達は去って行った。


子供達が去った後、関羽は洞穴の前に立つと


関羽「出てこい山賊の野猿!黒髪の山賊狩りの関羽が成敗しに来たぞ! 」


関羽が叫ぶと


タタタッ!


穴の中から何かが駆けてくる音が聞こえてきた。


バッ!


?「うりゃりゃりゃりゃー! 」


ブンッ!


出てきたものはいきなり武器を振ってきた。


関羽「いきなりとはさすがは野猿だな 」


スッ!


関羽も自分の武器を手に取ろうとするが


スカッ!


関羽「あれっ!? 」


関羽は自分の武器を飯屋に忘れていた。


?「うりゃーっ! 」


ブンッ!


そして野猿の武器が関羽に当たるかと思い、関羽は思わず目を閉じたが


ガキンッ!


関羽「えっ!? 」


関羽は自分の目を疑った。何故なら目の前で野猿の武器を受け止める一刀がいたからだ。


一刀「チビのくせに力は強いな!? 」


?「はにゃにゃ!? 」


バッ! バッ!


そして二人は互いに離れると


一刀「俺の名は北郷一刀、君の名前は? 」


張飛「鈴々は張飛翼徳なのだ! 」


一刀はまた驚いた。


張飛といえば髭デブで有名(?)なのに目の前の張飛はちびっ子だったからだ。


張飛「お前らは鈴々を捕まえに来た役人なのだな!だったら倒すのだ! 」


バッ!


張飛が攻めてきた。しかし一刀は一歩も動いていない。


関羽「(何故北郷殿は動かないのだ?) 」


関羽が心配するなか


張飛「とりゃー!! 」


張飛が飛び出してきた。


すると一刀は木刀を構えると


ビシッ!


一刀「面っ! 」


張飛に面を繰り出した。


喰らった張飛は


張飛「はにゃっ!? 」


バタンッ!


その場で倒れてしまった。


関羽「(一体何が起きたのだ!?) 」


一刀の剣筋は武人である関羽にも見えないくらい早かった。


関羽が考えていると


一刀「関羽さん、この子気を失っているみたいだから運ぶの手伝ってくれる? 」


一刀が声をかけてきた。


そして二人は張飛を穴に運ぶと


張飛「うにゃっ!? 」


張飛が目を覚ました。


一刀「目が覚めたようだな 」


スッ!


一刀が張飛の顔を見ると


張飛「ひっ!?謝るから痛いお仕置きは嫌なのだ! 」


ズザザーッ!


張飛はいきなり後退りしてきた。


関羽「我々はお前をいじめたりはせん、お前に役人に謝ってもらおうと来たのだ 」


一刀「そもそも何で村に悪戯しに行くんだ? 」


一刀が聞くと


張飛「…寂しかったのだ 」


張飛がポツリとつぶやいた。


張飛「鈴々はおじいちゃんが行ってからずっと一人ぼっちなのだ、だから村の子供をひき連れて悪戯してたのだ。悪戯すればみんな鈴々と一緒にいてくれるから、でも夜になるとまた一人ぼっちになるのだ… 」


張飛が泣きそうになると


ガバッ!


一刀は張飛を抱き締めた。


一刀「一人で寂しかったんだな、でも悪戯はダメだよ 」


一刀がささやくと


張飛「ヒック…ごめんなさいなのだ〜! 」


張飛はわんわん泣き出した。


関羽「(この男は私にはない不思議な力があるのかもしれないな) 」


この時、関羽の一刀に対する評価が上がった。


そして夜になり、


カポ〜ン!


関羽「こんな山の中でお風呂に入れるとは思わなかったな 」


関羽は一刀が寝ている隙にお風呂に入っていた。


その時、


ガラリッ!


風呂の扉が開いて


張飛「鈴々も入るのだ〜♪ 」


ザブンッ!


張飛が飛込んできた。


関羽「こらお前!静かに入らんか!! 」


関羽が張飛を叱ると


張飛「(じ〜) 」


張飛は関羽の胸を見つめていた。


関羽「な…何だ!? 」


関羽が聞くと


張飛「関羽のおっぱいはどうやって大きくなったのだ? 」


関羽「なっ!?/// 」


関羽は顔を赤くした。


張飛「どうしてなのだ?教えてほしいのだ! 」


あまりしつこく聞いてくる張飛に関羽は


ザバッ!


風呂から体をあげると


関羽「胸に大志を抱けばそのぶん大きくなる! 」


バンッ!


張飛「オォーッ! 」


関羽が凄いことを言った直後に


ガラリッ!


一刀「俺も風呂に入るかな… 」


一刀がいきなり風呂に入ってきた。


関羽「・・・ 」


一刀「・・・ 」


そして互いを見つめ合った二人は


関羽「キャーッ!この変態!/// 」


ポイポイッ!


関羽はそこら辺にあるものを投げつけてきた。


一刀「俺は何も見てないから!ピンクの先っぽなんて見てないから!? 」


関羽「見てたんじゃないですかー!!/// 」


自ら墓穴を掘る一刀だった。そして関羽の一刀に対する評価が少し下がった。


張飛「(こんなに騒がしいのは久しぶりなのだ♪) 」


そして次の日の朝


三人で役人に謝りに行き、何とか許してもらったのだが


関羽「何でついてくるのですか!? 」


関羽の後ろには一刀と張飛がついてきていた。


一刀「ほらっ!俺はこの先どうすればいいのか分からないしさ!? 」


張飛「鈴々は関羽とお兄ちゃんのことが好きになったのだ〜♪ 」


こう言われた関羽は


関羽「仕方がないですね、一人旅も飽きてきましたしいいでしょう 」


旅に連れていくことを了承するのだった。


張飛「やったのだ!でもどうせなら真名も交換しあうのだ! 」


一刀「真名(まな)って何? 」


関羽「北郷殿は真名も知らないのか!真名とは聖なる名で許可なく言えば首を切られてもおかしくないのだぞ! 」


一刀「(ブルッ!?)以後気を付けます! 」


こうして一刀、関羽(真名は愛紗)、張飛(真名は鈴々)の三人旅が始まったのだった。


この話を考えていたとき、真っ先に思い付いたのがお風呂のシーンです。

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