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「生徒会長争奪戦前編」

今回の話はOVA一巻を元にしています。

設定が前までと少し違っているところがありますので注意してください。

ここは聖フランチェスカ学園。


今日この学園に新しい転校生がやって来た。


ダッ!


朱里「目標!人を前にしても上がらない! 」


水鏡女学院からの転校生の諸葛亮朱里である。


だが彼女がいざ学園に入ろうとすると


カクンッ!


朱里「はわわ!? 」


朱里は躓いて(つまずいて)倒れそうになるが


ガシッ!


倒れそうになった直前誰かに支えられて助かった。


朱里「あ…ありがとうござい… 」


朱里が助けてくれた人にお礼を言おうとすると


一刀「大丈夫かい? 」


バンッ!


今まで女学院で育っていた朱里にとって男を見る機会が少なくしかもその男が少し美形だったのだから


朱里「はわわ〜!?/// 」


バタンッ!


一刀「えっ!? 」


朱里は興奮して倒れてしまった。


しばらくして、昼休み


朱里「(あぁ、顔を見ただけで倒れるなんて失格でしゅ。それにしてもこの学園に何で男の人がいるのでしょうか?) 」


フランチェスカ学園は女子校である。


そのことを朱里が考えながら昼食のパンを買いに購買部にたどり着くと


わらわらっ!!


購買部は人が溢れていた。


朱里「はわわ!?あの人達が買い終わるのを待っていたら昼休みが終わってしまいます!? 」


割り込みができない朱里らしい答えである。


そして朱里がどうしようか考えていると


愛紗「そこのきみ、どうしたのだ? 」


くるっ


朱里が声の聞こえてきた方を向いてみると


愛紗「君は転校生か? 」


黒髪のきれいな人がいた。


朱里「あ…あの… 」


愛紗「その様子だとどうやら購買のパンを買えなくて困っているらしいな。よし、多く買ってあるから分けてやろう。ついてくるがよい 」


グイッ


朱里「えっ!? 」


愛紗は朱里の手を引いて中庭に移動した。


中庭


愛紗「二人とも待たせたな 」


愛紗が言うとすでに中庭には


翠「遅いぜ愛紗! 」


星「どこにいっていたのだ? 」


愛紗の同級生である馬超翠と趙雲星がいた。


愛紗「すまない、ちょっと購買部が混んでいてな、それよりこの子を加えてよいか? 」


スッ


愛紗は朱里を前に出すと


朱里「はわわ!?はじめまちて転校生のしょかちゅりょう朱里でしゅ!? 」


朱里は緊張して噛みまくっていた。


翠「何だか変わった子だな!? 」


星「まぁよいではないか。少し変わっている方がからかいがいが…人としてはいいものだ 」


絶対からかう気である。


愛紗「ところで鈴々と一刀はどこだ? 」


翠「鈴々は掃除当番、一刀ならいつもの場所だぜ 」



スッ


そう言うと翠は一本の木を指差した。


愛紗「またあいつはサボりか 」


スッ


そして愛紗は木に近づくと


愛紗「一刀、昼食のパンだ!それより授業に出たらどうだ 」


愛紗が言うと


一刀「うるさいな、俺はどうせ関係ないから授業に出なくてもいいんだよ 」


木に上っていた一刀が話しかけてきた。


朱里「あのぅ、関羽さんは誰と話してるんですか? 」


朱里が星に聞くと


星「あの木に上っているのは学園長が呼び寄せたこの学園でも数少ない男子の北郷一刀であり… 」


星「愛紗の婚約者だ 」


星が言うと


ずるっ! ドッシーン!


愛紗はすっころび、一刀は木から落ちた。


愛紗「星、何が婚約者だ勝手にいうでない!/// 」


一刀「俺と愛紗はただの幼馴染みだから!/// 」


二人が星に迫ると


星「おや、違ったのか?てっきりそうかと思って学園中に言っておいたのだがな 」


愛紗・一刀『余計なことをいうな〜!!♯ 』


ちなみにその話を聞いた数名の生徒が怒ったのは別の話である。


朱里「(あれっ?この人どこかで見たような?) 」


朱里は一刀を見て今朝のことを思い出そうとするが逆光だったため顔がよく見えなかったのだ。


そんなとき


ドドドーッ!!


遠くの彼方から土煙が上がっているのが見えてくると


鈴々「うりゃりゃーっ! 」


遠くの彼方から愛紗の義姉妹である張飛鈴々が現れた。


鈴々「お腹ペコペコなのだ!パンを頂戴なのだ♪ 」


スッ


鈴々が手を出してパンを要求すると


愛紗「すまないな鈴々、お前の好物であるアナゴサンドは売り切れだ 」


愛紗が鈴々に言った直後


鈴々「えーーっ!? 」


ショックを受ける鈴々


愛紗「代わりにウナギサンドを買ってきたから食べるがよい 」


スッ


愛紗は鈴々にウナギサンドを差し出すが


鈴々「嫌なのだ!鈴々はアナゴサンドが食べたいのだー! 」


じたばたっ


駄々をこねる鈴々に


愛紗「鈴々、文句をいうでない! 」


愛紗が強く言うと


鈴々「愛紗がアナゴサンド買ってきてくれないのがいけないのだ! 」


反論する鈴々


愛紗「人に買わせておいて文句を言うな! 」


鈴々「お姉ちゃんなら妹の好物を買ってくるのが普通なのだ! 」


二人の口喧嘩はしだいにエスカレートしていき


鈴々「もう愛紗なんて知らないのだー! 」


ダダッ!


鈴々は走り去っていった。


一刀「鈴々!? 」


一刀は鈴々を追いかけようとするが


愛紗「あんな奴はほっておけ 」


愛紗に止められた。


星「しかしよいのか愛紗よ、鈴々がいなければ生徒会長争奪戦に出られないぞ 」


朱里「何ですかそれ? 」


翠「転校生の朱里は知らなくて当たり前だよな。生徒会長争奪戦ってのは大将・武将二人・軍師の四人一組で行う大会で優勝した軍の大将が生徒会長になれるんだよ 」


星「しかも今年は学園長の奮発(ふんぱつ)で勝者の願いをひとつ叶えてくれるという副賞付きだからな 」



朱里「はわわ!?学園長って太っ腹ですね!? 」


一方、他の軍では


曹操軍


桂花「優勝は華琳様以外には考えられません! 」


春蘭「我が軍の優勝は間違いなしです! 」


秋蘭「頑張りましょう 」


華琳「そうよ、私以外の会長なんて有り得ないわ(会長になったら関羽と一刀を我が手に!) 」


孫権軍


蓮華「冥琳、もう一度言ってみろ! 」


冥琳「何度でも言いましょう蓮華様、あなたが人の上に立つには早すぎます! 」


バタンッ!


そして冥琳は出ていった。


思春「蓮華様、気を確かにしてください 」


蓮華「私は間違っているのか?姉様、教えてください! 」


バンッ!


蓮華が見上げた写真には蓮華の姉である雪蓮の写真が花に囲まれていた。


フランチェスカ学園学生寮


雪蓮「ちょっと!!死んだ風にしないでよね! 」


フランチェスカ学園三年生雪蓮。留年生である


董卓軍


月「詠ちゃん、私頑張るね!(会長になって一刀さんとデートを!) 」


詠「月がやけに燃えている!? 」


袁紹軍


麗羽「おーほっほっほっ!わたくしが会長になるのは確実ですわ。何故ならば秘密兵器がありますもの 」


猪々子「斗詩、秘密兵器って何だ? 」


斗詩「さぁわからないや 」


そして関羽軍


愛紗「確かに鈴々がいなくては我が軍は三人になってしまうな 」


愛紗が言うと


朱里「あれ?愛紗さんと翠さんと星さんと一刀さんで四人じゃないですか? 」


朱里が数の間違いを指摘すると


一刀「俺は当日学園長から解説役を頼まれているから無理なんだよ 」


この学園では学園長の命令は絶対である。もし破ればどんな目にあわされるかわからない。


朱里「そうですか。ならばここであったのも何かの縁ですし私が出ます! 」


友達を多く作りたいため行動に出る朱里であった。


愛紗「それはありがたい。よしみんな絶対勝利するぞ! 」


一刀以外『おーっ! 』


しかしこの時一刀は見逃さなかった。わずかに星がにやっとしていたことを


一刀「(あの顔は絶対何か企んでいるな) 」


そして生徒会長争奪戦当日


陳琳「皆さま、大変長らくお待たせしました。いよいよ生徒会長争奪戦開催です!それではまず選手入場! 」


ダダダッ!


実況である陳琳が言うと選手達が行進してくる。


曹操軍


大将 華琳

武将 春蘭

秋蘭

軍師 桂花


孫権軍


大将 蓮華

武将 思春

小蓮(シャオ)

軍師 穏


董卓軍


大将 月

武将 恋

華雄

軍師 詠


公孫賛軍


大将 公孫賛

武将 季衣

軍師 ゼブラ軍師(冥琳)


袁紹軍


大将 麗羽

軍師 斗詩

武将 猪々子

そして…


鈴々「にゃはっ! 」


愛紗「お前は鈴々!?何故袁紹軍に!? 」


愛紗は鈴々が袁紹軍にいることに驚いていると


麗羽「おーほっほっほっ!張飛さんはアナゴサンド一年分で我が軍に入りましたのよ 」


鈴々「愛紗なんて鈴々がやっつけるのだ! 」


食い物で軍に加わった鈴々だった。


愛紗「鈴々め、だが負けるわけにはいかない!いくぞみんな! 」


愛紗が言うと


翠「おうっ! 」


朱里「はいっ! 」


だがそこに星の声はなかった。


愛紗「星はどこにいった? 」


翠「あれっ?いつの間に!? 」


朱里「さっきまでいたんですけど 」


姿が消えた星を探す愛紗達。


一方、星はというと


女子更衣室


星「やはりヒーローは遅れてくるものだからな。特別派手な姿で登場せねば 」


星はもうひとつの姿である華蝶仮面に変身するための衣装選びに夢中になっていた。


そして更衣室の外では


一刀「こんなことだと思ったよ。星のやつ時間かかりすぎだっての 」


星の行動を予測していた一刀が待ち構えていた。


一刀「早くしないと人数不足で愛紗達が失格になってしまう!?こうなったら仕方ない! 」


そして一刀は


星「う〜む、やはり赤か白か迷ってしまうな 」


星が服選びに夢中になっている隙に


シュンッ! サッ!


部屋に忍び込んであるものを持ち去っていった。


そして会場では


陳琳「おーっと!関羽軍の選手が一人足りない。このままでは人数不足で失格になります 」


翠「くっそー!戦わずして負けるなんて悔しいぜ! 」


朱里「はわわ!? 」


愛紗「もはやこれまでか… 」


関羽軍の誰もが諦めたその時


?「ハーハッハッハッ! 」


どこからか声が聞こえてきた。


?「悲しみ溢れる美女の声、助けてと喚く(わめく)乙女の涙。美々しき蝶が助太刀いたす! 」


バンッ!


声を出してきたものが舞台に降りてきた。


華蝶仮面Z「我が名は華蝶仮面Z!ただいま参上 」


現れてきた者はどこからどう見ても蝶の仮面をつけた一刀だった。


女子更衣室


星「仮面はどこにいったのだ!?あれがないと出られない!? 」


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