表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/111

「雪蓮暗殺事件」

やはり高蘭も真名で書くようにしました。

孫家の城で孫策(真名を雪蓮)が何者かに襲撃をうけた。


そしてみんなは玉座の間に集められた。


タタッ!


朱里「ハァハァ!? 」


バタンッ!


兵士から報告を聞いた朱里が玉座の間にたどり着くと


そこにいたのは孫権(真名を蓮華(れんふぁ))、周瑜(真名を冥琳)、甘寧(真名を思春)、陸遜(真名を穏)、孫小香(真名を小蓮・通称シャオ)、鈴々、孫家に仕える双子の大橋と小橋、副料理長の高蘭(真名を伽留牙・通称伽留(キャル))、孫静、一刀、そして手錠をかけられた愛紗がいた。


朱里「どうして関羽さんに手錠がかけられてるんですか!? 」


朱里が聞くと


蓮華「それは関羽殿が雪蓮姉様を暗殺しようとした疑いがあるからだ。何故ならば姉様が倒れた時に一人でいたのは関羽殿だけだからな 」


蓮華が言うと


朱里「でも確か関羽さんには鈴々ちゃんと小香さんが一緒だったはずです! 」


くるっ


朱里は二人の方を見ると


シャオ「それが… 」


鈴々「一度だけ愛紗から離れた時があったのだ 」


ガーンッ!?


その事に朱里はショックを受ける。


蓮華「これでわかっただろう、姉様を暗殺することができるのは… 」


蓮華が最後まで言おうとすると


朱里「待ってください! 」


朱里が蓮華の言葉を止めた。


朱里「一人になった人が疑われるというのなら甘寧さんだって一人になりましたよね 」


ギロリッ


思春「貴様、何が言いたい 」


思春は朱里を睨み付ける。


朱里「孫呉の人だからって信用できるわけではありませんし、内心は孫策さんの暗殺を… 」


朱里が最後まで言おうとすると


シュンッ!


思春「貴様っ!♯ 」


ジャキンッ!


思春は得物の幅広の刀・鈴音(りんいん)を朱里に向けて迫ってきた。


朱里「はわわ!? 」


軍師である朱里が避けられるはずがない


蓮華「思春、やめろ! 」


蓮華が思春を止めようとするが間に合わない!?


愛紗「孔明(朱里)!? 」


鈴々「朱里!? 」


思春の鈴音が朱里に直撃しそうになったその時!


ガキンッ!!


全員『!? 』


思春「なっ!? 」


みんなが驚いたのは


一刀「そんなにキレると逆に疑われるよ甘寧さん 」



バァーンッ!


思春の鈴音を受け止めている一刀がいた。


思春「(こやつ、私の早さより早く動いたというのか!?いや、偶然に違いない) 」


思春が考えていると


孫静「思春、止めんか!貴様は呉に恥をさらす気か! 」


ビシッ!


孫静が思春を叱りつけた。


孫静「ともかく、今疑われておるのは関羽殿と思春なのは事実だ。すまないが二人とも牢に入ってもらうぞ!それでよいな蓮華? 」


孫静が蓮華に言うと


蓮華「孫静様の言う通りだ。二人は疑いが晴れるまで牢に入ってもらう! 」


ザザッ!  ガシッ!


蓮華の命令で兵士達が二人をとらえる。


蓮華「すまないが思春も頭を冷やせ 」


思春「わかりました蓮華 」


鈴々「愛紗〜!? 」


愛紗「心配するな鈴々、私はすぐ戻ってきてやるからな 」


ザザッ!


そして二人は牢に連れていかれた。


蓮華「さてすまないが疑いが晴れないので一刀殿達には関羽殿が出てくるまで監視をつけさしてもらうぞ 」


一刀「まぁそれは仕方ないな 」


鈴々「監視つきだなんて嫌なのだ 」


朱里「鈴々ちゃん、私達が関羽さんの脱獄に協力させないためには仕方ないことです。大丈夫ですよ関羽さんが悪いことするはずないじゃないですか 」


そう言って朱里は鈴々を静めた。


そしてその日の夜


カツンカツンッ


ギィッ!


何者かが雪蓮が療養している部屋に入ってきた。


?「死ぬがいい雪蓮! 」


ギランッ!


何者かは持っていた刀を光らせる。


ちなみに余談であるが何者かは某薬で小さくなった高校生探偵に出てくる犯人のように黒スーツであった。


ブンッ! ザクッ!


?「これでこの国は私のものだ! 」


何者かが雪蓮を刺して喜んでいると


?「やっぱりあなただったのね 」


?「!? 」


後ろから声が聞こえてきたので何者かが振り向いてみるとそこにいたのは


雪蓮「もう正体はわかっているのよ 」


バンッ!


そこにいたのは療養しているはずの雪蓮だった。


雪蓮「冥琳、みんな、明かりをつけていいわよ! 」


雪蓮が言うと


パッ! パッ! パッ!


部屋中の明かりが一気につけられる。


?「うっ!? 」


部屋に明かりがつくにつれて何者かの正体が明らかになってきた。


雪蓮「前々からあなたは怪しいと思っていたのよね、孫静叔母様 」


孫静「くっ!? 」


ババンッ!


何と!?雪蓮の命を狙った人物は雪蓮の叔母の孫静だった。


冥琳「申し訳ありませんがこちらはあなたが日頃から我々のことを憎いと感じているのに気づいてましてね 」


伽留「私もお茶くみにいく時に何度も聞きましたよ 」


蓮華「姉様を殺害しようとしてその罪を関羽殿に着せた罪を思い知ってください叔母様! 」


ババッ!


雪蓮に続いて冥琳達も現れて


ザザッ!


城の兵士達が孫静の回りを囲っていった。


これで孫静も終わったかと思いきや…


孫静「フフフッ…アハハッ! 」


何がおかしいのか孫静は急に笑い出した。


雪蓮「人って窮地(きゅうち・ピンチ)になるとおかしくなるって聞いたけどホントだとわね!? 」


雪蓮が笑い出す孫静を不思議に感じていると


孫静「私は正気だとも、いやなに、ここまである男がいっていたこととあっているとはな 」


孫静が言うと


兵士「ぐはっ!? 」


バタバタッ!


雪蓮達と一緒にいた兵士達が次々と倒れていき


ヌゥ〜


兵士達の後ろから見知らぬ兵士達が現れた。


雪蓮「あいつら何者よ!? 」


冥琳「我々の策が失敗するだなんて!? 」


突然のことに驚く雪蓮達


孫静「フフフッ…、冥土の土産にいいことを教えてやる。貴様らが私を捕らえることは最初からわかっていたのだよ!ある男から聞いてなぁ 」


実は数時間前、こんなことがあったのだ。


孫静「さてと、雪蓮の息の根を止めてやるとするか 」


孫静が雪蓮を殺害するための準備を部屋でしていると


謎の男「暗殺するなら少し話を聞け 」


孫静「!?誰じゃ!? 」


くるっ


孫静が振り向いた先には


バァンッ!


どこから侵入したのかわからないが黒のローブを身に纏った男が立っていた。


謎の男「忠告してやるよ、孫策は生きている。このままいけばあんたが捕まるぜ 」


謎の男「何なら俺が手を貸してやるよどうだ? 」


男が言うと孫静は


孫静「貴様、何が目的で私に協力するのだ?金か?物か? 」


孫静が聞くと


謎の男「そんなものはいらないさ、俺はただこの世界をメチャクチャにしたいだけだからな 」


孫静「なるほど、よかろう協力を頼む 」


そして孫静が少し目を離した隙に


スッ


いつの間にか謎の男は兵を残して消えていた。


孫静「そして貴様らはまんまと罠にかかったというわけさ、やれ兵士共!奴らを殺してしまえ! 」


ズシズシンッ!


孫静の命令に従ってじりじりと雪蓮達に迫り来る兵達


雪蓮「くっ!? 」


いくら雪蓮が武力が強いといっても多勢に無勢、しかも仲間がいるのでいつものように暴れるわけにはいかなかった。


伽留「雪蓮様〜!? 」


蓮華「姉様!? 」


冥琳「雪蓮!? 」


雪蓮「うっ!? 」


そしてみんなは壁に追い詰められた。


兵士「くたばるがいい! 」


ブォンッ!!


兵士の持っていた剣が雪蓮達に降り下ろされる。


雪蓮「くっ!? 」


そして雪蓮達が目を閉じたその時


ドンッ!!


雪蓮「えっ!? 」


雪蓮達に斬りかかってきた兵士がいきなりぶっ飛ばされた。


雪蓮「どうなってるの!? 」


驚いた雪蓮が辺りを見てみると


一刀「どうやら間に合ったようだな 」


バンッ!


何と!?目の前には一刀がいた。


冥琳「一刀殿!?あなた達には危険が及ばぬよう見張りをつけていたはずだが!? 」


冥琳が言うと


一刀「悪いけど見張りなら撒いてきたよ 」


その頃、一刀を見張っていた兵が逃がしてしまったことにショックを受けていたという。


一刀「孫権達はよそ者だからって客人を疑うような人達じゃないから怪しいのはあの孫静というおばさんと思ったわけさ。そしたら案の定、あのおばさんが黒幕だったとわね 」


一刀が言うと


孫静「私はまだ〈ピー〉歳だ!兵士達よ、あやつを殺せ!♯ 」


ズシズシンッ!


兵士達は狙いを一刀に変えて襲いかかってくる。


だが


ドガバキンッ!


一刀の前では10越えの兵士達も意味がなかった。


孫静「何と!?あやつは化け物か!? 」


そして孫静が驚いてる間に


ギュッ!


孫静「なっ!? 」


いつの間にか孫静は縛られていた。


冥琳「敵を目の前にして油断しすぎですよ孫静様 」



孫静「くっ!? 」


こうして孫静は反逆罪で逮捕されることになった。


一刀「さすがに少し疲れたな!? 」


一刀があらかた兵士達をやっつけて休んでいると


雪蓮「か〜ず〜とっ♪ 」


むぎゅっ♪


いきなり雪蓮が抱きついてきた。


雪蓮「この前は30点だなんて言ってごめんね、あなたはもう100点満点よ♪私の婿にならない? 」


一刀「えっ!? 」


困る一刀であった。


蓮華「姉様は一刀殿をいらないと言ったじゃないですか! 」


伽留「雪蓮ずる〜い! 」


そして夜中にもかかわらず騒ぎだすみんなであった。


しばらくして 地下室


張昭「周瑜殿、これが孫静派の名を集めた署名じゃ 」


冥琳「張昭殿にはすまないな、裏切り者の芝居させてしまって 」


冥琳が言うと


張昭「なぁに、老い先短い年よりはこれくらいせねばな 」


そして次の日の朝 一刀達の出港の日


雪蓮「関羽殿、迷惑かけてすまなかっわね 」


ぺこりっ


雪蓮は愛紗に頭を下げる。


愛紗「迷惑だなんてそんな!? 」


シャオ「今度会った時までにはおっぱい大きくしてるから覚悟しなさいよね! 」


鈴々「鈴々だって負けないのだ! 」


そんななか


朱里「ところで一刀さんの姿が見えませんけど知りませんか? 」


朱里が聞くと


雪蓮「一刀ならうち(呉)に来てもらうわよ。だから代わりといっちゃなんだけど高蘭をあげるわ♪ 」


花いちもんめしているわけではない


伽留「よろしくお願いします! 」


鈴々「お兄ちゃん来ないのかなのだ? 」


朱里「何だか寂しいですね 」


一刀が来ないことにショックを受ける二人だが


愛紗「別に一刀殿のことは気にしなくてもよかろう 」


と言いながらも


ブルブルッ♯


組んでいた両手が震えていた。


ザザーッ!


そして一刀を残したまま船は出港していった。


蓮華「姉様、いいんですか一刀殿を渡さなくて! 」



蓮華が言うと


雪蓮「蓮華、私は欲しいと思ったら必ず手に入れるのは知ってるでしょ、早く一刀と子作りして次期王を作って隠居したいし〜♪ 」



それが本音である。


シャオ「お姉ちゃんは一刀をいらないっていったじゃない!一刀はシャオの婿よ!♯ 」


雪蓮「私がいつそんなこと言った?いつ?何時何分何秒?地球が何回回ったとき? 」


この時代ではまだ地球が丸いことさえわからないはずだが!?


そんなことはさておき雪蓮とシャオが言い争っていると


ドドーッ!!


ものすごい勢いで一刀が走ってきた。


そして一刀は


ダッ! ピョーンッ!!


高く飛び上がると


ドンッ!!


出港していった船に着陸した。


愛紗「一刀殿!? 」


鈴々「お兄ちゃん!? 」


朱里「はわわ!?一刀さん!? 」


伽留「うわっ!?すごーい!? 」


ちなみに岸から船まではだいたい80メートルはある。


そして


一刀「またな孫策! 」


一刀は手を振りながら別れをいうのだった。


雪蓮「キーッ!!一刀、戻ってきなさいよー!♯ 」


シャオ「でないと今度来た時ひどい目にあわせるからねー!♯ 」


蓮華「やれやれ 」


さすがの蓮華もあきれるしかなかった。


一刀達の旅はまだまだ続く。


次回、劉備あらわる!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ