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「呉の国の騒動」

ここは海を渡った先にある呉の国


この国では今、大変なことが起きていた。


ダダッ!!


玉座の間へと走り抜ける一つの影


バタンッ!


その影は玉座の間の扉を勢いよく開けると


蓮華「姉様、大丈夫ですか!? 」


そこに入ってきたのは呉の国の次期王、孫権(真名を蓮華(れんふぁ))であった。


蓮華は玉座に座っている呉の国の王であり姉の孫策(真名を雪蓮(しぇれん))に話しかけると


雪蓮「心配しなくても別にいいわよ、ただ油断して腕を少し傷つけられただけなんだからさ 」


雪蓮は包帯を巻かれた腕の傷を蓮華に見せると


蓮華「よくありません!姉様はいつもいつも戦のことばかり少しは周りの人のことも考えてください! 」


蓮華が言うと


?「口を慎むのだ蓮華! 」


バンッ!


雪蓮の隣にいた孫静(雪蓮達の母である孫堅の妹、雪蓮達にとっては叔母に当たる人物)が蓮華をしかりつけた。


孫静「雪蓮は国のために戦をしているのだ。それを少しはわかってやれ! 」


孫静が蓮華に説教していると


冥琳「お待ちください孫静様 」


同じく雪蓮の隣にいた周瑜(真名を冥琳)が孫静を静めた。


冥琳「蓮華様はまだ次期王としての自覚が足りないのですからお許しください 」


ぺこりっ


冥琳が頭を下げると


孫静「お前が頭を下げるならば仕方がない今回だけは許してやる 」


説教はおさまった。


そしてその頃、一刀達一行はというと


ザッパーンッ!!


鈴々「大きな海なのだ〜! 」


朱里「さすがは長江ですね 」


一行は呉の国に向けて長江を渡っていた。


シャオ「凄いでしょ長江が見れたんだからシャオに感謝しなさいよね 」


別にシャオが威張ることではない


愛紗「にしてもいいのか小香(真名を小蓮(シャオ))殿、お主は確か家出中だろう帰ったら説教されるのではないのか? 」


愛紗がシャオに聞くと


シャオ「ご心配なくどうせ今ごろ、『シャオ、いなくなって寂しかったわ!』って泣き叫んでるんだから(それにお姉ちゃん達に一刀を紹介しなくちゃね。なんたって将来の家族なんだから) 」


くるっ


そんなことを思いながらシャオは一刀を見てみると


一刀「オエ〜っ 」


一刀は船酔いしていた。


一刀は船にかかわらず陸から離れた乗り物(飛行機等)に乗るときまって気分が悪くなるのだった。(ただし足が地面につけばすぐに治る)


そして一行は呉の国にたどり着き城についたのだが


孫静「この馬鹿者が!♯ 」


シャオ「うっ!? 」


城に帰ったシャオを待っていたのは泣き叫ぶ声ではなく孫静の説教であった。


孫静「こんな大事なときに家出だなんてなに考えてるのですか!お前には呉の第三王という自覚が足らないぞ!♯ 」


シャオ「はいはいわかってますよ〜 」


孫静「はいは一回!!♯ 」


そんな説教をうけるシャオに助け船が出された。


雪蓮「まぁまぁ孫静殿、説教はそれくらいにしないか、でないとまた家出してしまうぞ 」


シャオの姉の雪蓮である。ちなみに孫静を叔母と呼ばないのは人前だからである。


雪蓮「それよりも関羽(愛紗)殿、張飛(鈴々)殿、孔明(朱里)殿、北郷殿、妹が迷惑をかけたな妹に代わって礼を言わせてもらう 」


ぺこりっ


雪蓮は一刀達に頭を下げた。


愛紗「とんでもない頭をあげてください孫策殿!? 」


朱里「私達は別に迷惑だとか!? 」


鈴々「大迷惑なの…むっ! 」


一刀は鈴々の口をふさいだ。


一刀「迷惑だとか思ってませんから 」


そして一刀達が言うと


シャオ「そうだお姉ちゃん達に紹介しなきゃいけないんだった 」


雪蓮「誰を? 」


雪蓮が聞くと


グイッ!


シャオ「この北郷一刀ってのはねシャオのお婿さんなんだよ♪ 」


シャオは一刀の手を引っ張って言うと


蓮華「なっ!?/// 」


冥琳「何ですと!?/// 」


愛紗「(ピキッ!♯) 」


驚く二人に対して(一人は嫉妬)


じ〜っ


雪蓮は一刀の顔をじっとみると


雪蓮「点数は100点中30点ね 」


バンッ!


面を向かってはっきりと言われた。


シャオ「どうして30点なのよ!♯ 」


シャオが抗議すると


雪蓮「見た感じ武力が無さそうだから0点よ、顔はまぁまぁだから30点がいいとこね 」


厳しい審査である。


シャオ「ふーんだ!シャオの中では100点だから別にいいの!後で頂戴(ちょうだい)と言ってもあげないからね! 」


雪蓮「そんなの別にいらないわよ 」


あげくの果てにそんなの呼ばわりされる一刀であった。


蓮華「そんなことよりも妹を送ってくれたお礼に今夜は(うたげ)を開くから参加するがよい 」


蓮華が言うと


愛紗「そうだな参加させてもらおうか♯ 」


ピクピクッ!


この時、愛紗のこめかみにうっすらと青筋が出ていた。


愛紗「(一体私はどうしたというのだ?何だか一刀殿が他の女とイチャイチャしていると妙にイラついてくる♯) 」


愛紗はこの感情が嫉妬によるものだと気づいてなかった。


そして一刀は


一刀「俺って30点なのか 」


ガックン


雪蓮にはっきりと30点と言われて落ち込んでいた。


そして宴の時


ズラーリッ!!


たくさんのごちそうが並ぶなか


鈴々「うぉーっ!?ごちそうがたくさんならんでいるのだ〜! 」


食いしん坊の鈴々は浮かれていた。


愛紗「こら鈴々!意地汚いからやめ… 」


愛紗が最後まで言おうとすると


シャオ「はい一刀、アーンして♪ 」


一刀「アーン 」


パクッ!


イチャイチャする一刀を見た途端愛紗は


ボキッ!!♯


朱里「はわわ!? 」


握っていた箸を折ってしまった。


雪蓮「それにしても喉が乾いたわ、伽留牙お酒持ってきて 」


雪蓮が言うと


高蘭「はいはーい♪ 」


タタッ!


呉の国の副料理長である高蘭(真名を伽留牙)がお酒を持ってやってきた。


高蘭「雪蓮様、お酒でございます 」


雪蓮「ありがとう 」


スッ グビッ!


雪蓮は渡された徳利(とっくり)を勢いよく飲むと


雪蓮「ぶーっ!? 」


ブバッ!!


雪蓮の口からお酒が噴出された。


高蘭「ぷははっ!雪蓮様引っ掛かった〜♪ 」


雪蓮「伽留牙!あなた徳利に酒じゃなくて酢を入れたわね〜!!♯お仕置きするからまちなさーい! 」


高蘭「ヤダですよ〜♪ 」


ドタバタッ!!


宴の会場を走りまくる二人に


蓮華「姉様!伽留牙!客人の前でやめてください!冥琳も何か言ってくれ! 」


こういう騒ぎの時に二人を静めるのが冥琳の役目である。


蓮華は冥琳を呼ぶが


蓮華「あれ?冥琳はどこだ? 」


冥琳の姿はなかった。


その頃、呉の城の軍義室では


重役A「まったく近頃の孫策様ときたら戦に明け暮れておる 」


重役B「これというのも周瑜の監督不届きだな。まったくあの若僧が我ら古株を出し抜くなんて憎らしい 」


呉の国の重役達が何かを話していた。


するとそこへ


張昭「お揃いのようだな皆の衆 」


重役達『張昭殿!? 』


呉で一番古株の張昭が現れた。


張昭「このまま孫策様についていたら呉は滅んでしまう、どうだ皆の衆よいっそのこと謀反(むほん・クーデター)でも起こさないか? 」


張昭が言うと


重役A「張昭殿の言う通りだ! 」


重役B「謀反を起こして孫策、周瑜を殺してやろう! 」


重役達の心は一つになった。


張昭「では同盟の証しとしてこの紙に署名してもらおうか 」


スッ


張昭が一枚の紙を出すと


重役A「それくらい簡単なことだ! 」


重役B「みてろよ孫策に周瑜め! 」


スラスラッ


そして重役達は次々と名前を書き始めた。


張昭「(ニヤリッ) 」


次の日


蓮華「冥琳、客人の関羽達の姿が見えないがどこにいったのだ? 」


冥琳「孔明殿は陸遜(真名を穏)と共に書庫へ、関羽殿と張飛殿はシャオ様と一緒に山に狩りに案内役として甘寧(真名を思春)がついております 」


蓮華「北郷殿は? 」


冥琳「確か高蘭と共に調理場だと思いますが気になりますか? 」


冥琳が蓮華に聞くと


蓮華「バッ…バカなことを言うな!?あんな男は別に気にもしていないがシャオの婿として来るなら私の義弟になるかもしれんからな/// 」


と言いながらも顔を赤くする蓮華であった。


書庫


ズラーリッ!!


朱里「はわわ〜!?たくさんの本がありますね!?これだけあると(読むのに)興奮してしまいますね 」


朱里が言うと


穏「そうですよね〜、私も(読んでる途中で)興奮しちゃうんです〜 」


呉の軍師・陸遜伯言、彼女は本を読むと興奮する体質だった。



愛紗達が山道を歩いていると


バササーッ!


一羽の鷹が飛んでいった。


シャオ「よーしっ! 」


ぐぐっ!


シャオは弓を構えると


ピシュンッ!


放たれた弓は


スカッ


見事に鷹から外れた。


シャオ「ちょっと西森!♯アニメなら当たっていたじゃないの!♯ 」


これはアニメを元にした話なので多少の違いはある。


思春「シャオ様、私が弓をとってきますのでお待ちください 」


シュンッ!


そして思春は外れた弓を取りに一人で向かっていった。


鈴々「にゃははっ!おっぱい小さいうえに矢もへたっぴだなんて最悪なのだ 」


カチンッ!


この鈴々の言葉にシャオがキレた。


シャオ「おっぱいが小さいのはあんただって同じじゃないの!だいたいシャオの方がおっぱい大きいんだからね! 」


鈴々「鈴々の方がおっぱい大きいのだ! 」


二人がもめていると


愛紗「二人とも、たかが胸の大きさくらいで喧嘩するでない 」


愛紗が止めに入るが


シャオ「おっぱい勝ち組は黙ってて!こうなったらどっちが大きいかあっちで勝負よ! 」


鈴々「のぞむところなのだ! 」


ザッ!


二人は愛紗を置いて少しいった先の草むらに入っていった。


愛紗「まったくもうあの二人はいつも喧嘩ばかりだな 」


愛紗がため息をついていると


愛紗「んっ!あれは孫策殿ではないか 」


城のテラスのような場所で雪蓮が酒を飲んでいるのを発見した。


愛紗「しかし一刀殿が30点とはな呉の王も男を見る目がないな 」


タタッ!


そして愛紗が去ったすぐ後


バタンッ!


突然雪蓮が倒れたのだった。


ちなみに高蘭を他のキャラのように台詞が真名でないのは真名だと分かりにくそうだと思ったからです。


高蘭(真名を伽留牙(きゃるが))

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