「危険な温泉探し」
愛紗を賭けて温泉を探しに山にやって来た一刀達と曹操(真名を華琳)達、ところがその山には袁紹(真名を麗羽)達が宝を探しに来ていた。
華琳サイド
華琳「桂花、それは何なの? 」
華琳は桂花が握っているL字型の針金に興味を持った。
桂花「これは駄宇神具という和の国(日本)から取り寄せたものです。これで水脈を探すことができるんですよ 」
ダウジングは昔水道管を探すのにも使われていたもので金属探知機にもなるのだ。
フリンッ!
すると桂花の持っていたダウジングが開き始めた。
桂花「華琳様、温泉はこの地下に眠ってますよ! 」
桂花が示したのは切り株のところであった。
春蘭「よしっ!早速私が掘り起こしてやる! 」
春蘭がスコップを持って掘ろうとするが
華琳「待ちなさい春蘭! 」
華琳がそれを止めた。
その理由は…
華琳「私は喉が乾いたは、近くに川があったからお茶にしましょう 」
ドテッ!
ただの水分補給であった。
普通なら目の前にある温泉をほうっておけるかと突っ込むだろうが
桂花「そうですねお茶にしましょう! 」
春蘭「温泉は逃げたりしませんしね! 」
華琳命であるこの二人が突っ込むはずがなかった。
そして目の前に温泉を残しながら華琳達は去っていった。
だがその様子を見ていた人がいた。
ガサッ!
麗羽「おーほっほっほっ!宝を目の前にして去るだなんてマヌケな連中ですわね! 」
突然茂みから麗羽達が飛び出してきた。実は麗羽達はこっそり華琳達のあとをついてきていたのだ。
猪々子「そんじゃお宝はアタイ達が 」
斗詩「いただきますね〜 」
ザクザック!
そして文醜(真名を猪々子)と顔良(真名を斗詩)は切り株を堀始めた。
そしてついに
カツンッ!
斗詩「何かに当たったようだよ 」
猪々子「お宝かな? 」
グイッ!
そして二人で引っ張ってみると
猪々子「何だこれ? 」
斗詩「ボロボロの剣? 」
そこには錆びてボロボロになった剣が埋められていた。
そして剣の下には
わらわらっ!
たくさんの虫がいた。
その虫を見てしまった三人は
麗羽達『ぎゃーっ!? 』
ひどく叫んだという。
ちなみに桂花のダウジングの反応は剣に反応していた。
一刀達サイド
ザクザック!
一刀達は華琳達とは別のルートで探すことになり、辺りを掘り返していた。
愛紗「孔明殿、ホントにこの辺りでいいのか? 」
愛紗が孔明(真名を朱里)に聞くと
朱里「この辺は以前温泉が噴き出た場所なんです。だからまだ温泉が眠っていると思いましてね 」
朱里が言うと
鈴々「それはわかるのだ!だけどサボってないでお前も掘れなのだ! 」
ビシッ!
鈴々はみんなが掘っているにもかかわらず一人サボっているシャオに怒鳴ると
シャオ「シャオはお姫様だからやらなくていいんだもん♪ 」
勝手なことを言うシャオに
鈴々「ふざけるななのだ!♯ 」
鈴々が怒鳴るが
一刀「ほっておけよ鈴々、働かざる者入るべからず。温泉を堀当てたら絶対シャオは入れないからさ 」
一刀が言うと
シャオ「お兄さんが言うなら仕方がない。シャオも手伝ってあげるわ! 」
すくっ!
そしてシャオが座っていた石から降りてスコップを取ろうとすると
シャオ「きゃあっ!? 」
突然シャオの悲鳴が聞こえてきた。
鈴々「どうしたのだ!? 」
くるっ!
そして一刀達が声が聞こえてきた後ろを振り向くと
麗羽「おーほっほっほっ! 」
シャオ「はなしなさいよ〜! 」
シャオが麗羽達に捕まっていた。
一刀「あんたは確か!? 」
麗羽「あら、あなたわたくしをご存じで? 」
一刀は驚くが
一刀「誰だっけ? 」
ずこっ!
全員がずっこけた。
前に一度一刀は遠目だが麗羽に会っているのであるが早く忘れた方がいいと考えて忘れていた。
麗羽「そんなことはどうでもいいですわ!♯あなた達、この小娘を返してほしけりゃ宝を渡しなさいな 」
シャオ「ちょっと!私は孫家の末娘なのよ!こんなことして後でただじゃおかないんだから! 」
シャオは叫ぶが
猪々子「うそつけ!あんたみたいなおちびが孫家の姫なわけないだろが 」
斗詩「いくら助かりたいからって嘘ついちゃダメだよお嬢ちゃん 」
全然信じてもらえなかった。
麗羽「さぁどうしますの? 」
麗羽が聞いてくると
ザザッ!
一刀達は作戦会議を開くため円陣を組む。
朱里「宝ってなんのことでしょうか? 」
一刀「多分温泉のことじゃないの? 」
鈴々「あいつ(シャオ)はうるさいから渡した方がいいのだ! 」
愛紗「こら鈴々、いくらなんでもひどすぎるぞ! 」
ガヤガヤ
一刀達が作戦会議をしていると
ぴくんっ!
朱里「えっ!? 」
くるっ
朱里が後ろに気配を感じて振り向いてみると
朱里「はわわ!? 」
一刀「どうした孔明? 」
愛紗「なにか後ろにいるのか? 」
くるっ
朱里が驚くのを見て一刀達も後ろを振り向くと
愛紗「あああ!? 」
鈴々「くくく!? 」
麗羽「うるさいですわね!何だと言いますの? 」
くるっ!
そして麗羽達も振り向いてみるとそこにいたのは
ドォンッ!
一匹の大きな熊だった。
熊「グルルーッ! 」
熊は吠え出すと
猪々子「熊だー!? 」
愛紗「早く逃げないと!? 」
誰もが逃げようとしたその時
鈴々「ランラン!? 」
タタッ!
鈴々が熊に近づいた。
鈴々「みんな大丈夫なのだ。この熊は鈴々の友達のランランなのだ 」
モワ〜ッ
鈴々がランランとの思い出にひたっていると
一刀「鈴々、そいつはホントにランランか? 」
一刀の質問に鈴々は
鈴々「ホントにランランなのだ。だってランランなら左手の裏に白い跡が… 」
スッ
鈴々は熊の手を見てみるが
ぽつんっ
そんな跡があるはずがなく
鈴々「逃げるのだー!? 」
ドピューッ!!
鈴々が逃げると同時に一刀達と麗羽達も熊から逃げ出した。
麗羽「猪々子何とかしなさいな!? 」
猪々子「あんなでかい熊無理ですよ!? 」
愛紗「死ぬ気で走るんだ!止まったら食われるぞ!? 」
一刀「朱里は俺に捕まって!? 」
朱里「はいっ!? 」
ガシッ!
シャオ「シャオも〜! 」
ガシッ!
一刀達は熊から逃げ出そうと走り出すが
ドドッ!
熊「グルルーッ!! 」
熊は猛スピードで追いかけてきた。(熊は人間より足が早いので逃げても捕まってしまう。死んだふりをしても熊は雑食性なので逆効果。おまけに木に登れるので木に逃げたら逃げ道がない。こういう時は鈴を鳴らして熊に人が近くにいることを教えるといいらしい。※危険ですので絶対しないでください)
そして一刀達が逃げていると
猪々子「げげっ!?滝だ!? 」
ドドーッ!!
運悪く目の前には崖になっている滝があり逃げ道がなかった。
だが一刀は
一刀「愛紗、鈴々、俺に捕まれ! 」
愛紗「えっ!? 」
鈴々「お兄ちゃんを信じるのだ! 」
ガシッ!
愛紗と鈴々が一刀に捕まると
ダダダッ!!
一刀はどんどん走る速度を早めて
一刀「ホップ!ステップ!… 」
だんだんと早く走ると
一刀「ジャンプ!! 」
ダッ!! ピョーンッ!!
崖の端から跳んでいった!?
そして
ダダンッ!!
見事向こう岸まで到着した。
麗羽「わたくしは夢を見ていますの!? 」
斗詩「人が四人も抱えてあそこまで50メートルも跳ぶだなんて!? 」
猪々子「夢に違いないな!? 」
麗羽達が一刀の跳躍力に驚いていると
麗羽達『はっ!? 』
すでに麗羽達の足元に地面はなく
麗羽達『あれーっ!? 』
ピューッ!! ドボンッ!!
麗羽達は滝壺に落ちていった。
一刀「あいつら大丈夫か!? 」
愛紗「わかりませんね 」
シャオ「お兄さんってすごいんだね〜!? 」
鈴々「お兄ちゃんにできないことはないのだ! 」
朱里「はわわ!?怖かったです!? 」
しばらくして
麗羽「う…う〜ん 」
猪々子「麗羽様気がついたんですね!? 」
斗詩「よかったです 」
奇跡的に滝壺から落ちた三人は生きていた。
だが麗羽は
麗羽「生きていたじゃありませんわよ!ムカつきますわね!♯ 」
ドカッ!!
麗羽はムシャクシャして近くの岩に蹴りを入れると
ゴゴゴッ…!!
麗羽達『えっ!? 』
突然地鳴りが聞こえてきて
ブシューッ!!
岩の下から温泉が噴き出してきた。
またしばらくして
いつの間にか全員が集まり湧いて出てきた温泉に浸かっていた。
麗羽「おーほっほっほっ!服を脱げば我が軍の圧勝ですわ!この温泉はわたくしが出したのですからわたくしに感謝しなさいな 」
麗羽が言うと
華琳「偶然が重なっただけじゃない 」
桂花「図々しいったらありゃしない 」
そして一刀は
愛紗「一刀殿、わかってると思いますが覗いたら殺しかねますので注意してくださいね♯ 」
一刀「へいへい 」
ぽつんっ
みんなが温泉に入っているのに対して一刀は一人外で待っていた。
そして温泉では
華琳「だいたい胸の大きさで勝負するのがおかしいのよ 」
桂花「それがわからないだなんて胸がでかいとバカになるってホントなのね 」
春蘭「ちょっと待て!それでは私も馬鹿みたいではないか! 」
何やらおかしな争いが始まっていた。
麗羽「あらあら胸が貧しい人が何か言ってますわよ。大きさ、形、感度等どれをとってもわたくしの胸が一番ですわ 」
桂花「あら感度なら華琳様が一番よ! 」
華琳「!?/// 」
シャオ「ちょっと待ちなさいよ!感度ならシャオが一番なんだからね! 」
いつの間にかシャオまで加わっていた。
鈴々「大きさなら愛紗だって… 」
愛紗「余計なことを言うな鈴々!お前にはまだ早すぎる! 」
愛紗が鈴々に言うと
?「ハーハッハッハ! 」
何処からか声が聞こえてきた。
?「このように愉快に話しているというのにたかが胸くらいでもめるとはバカなやつらめ! 」
バンッ!
声が聞こえてきた方向を見てみると
そこには華蝶の仮面以外を脱ぎ捨てて裸になった華蝶仮面(星)が岩の上に立っていた。
華蝶仮面「そんな騒ぎを起こすやつはこの華蝶… 」
華蝶仮面が最後まで言おうとすると
鈴々「あっ!変態仮面なのだ! 」
ズコッ!
華蝶仮面は危うくこけそうになった。
華蝶仮面「変態仮面ではない!華蝶仮面だ!♯ 」
と華蝶仮面は言うが
愛紗「だがその姿はどう見ても変態仮面でしかないのだが 」
華蝶仮面「えっ!? 」
バッ!
愛紗に言われて華蝶仮面が改めて自分の体を見てみると
見事に何も着ていなかった。
華蝶仮面「ハーハッハッハ!ではさらばだ! 」
シュンッ!
そして華蝶仮面は去っていった。
愛紗「あいつは何しに来たのやら 」
一刀「全くだな 」
愛紗「そうですね一刀殿 」
し〜ん
愛紗「って!何で普通に入ってるんですか!? 」
いつの間にか温泉に一刀が入っていた。
一刀「覗いたら殺すって言ったからさ堂々と入ろうと… 」
そして一刀が最後まで言う前に
ドガバキッ!!♯
一刀「ぎゃーっ!? 」
その場にいたほとんどの人から集団リンチをうける一刀であった。
猪々子「それにしても宝って温泉のことかな? 」
斗詩「案外そうかもしれないね 」
ところがそうでもなく
一刀達が出会った熊の巣の奥深くに
熊「グルッ? 」
キラキラッ☆
たくさんのお宝があったという。
次回、孫呉の一団が登場。