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「諸葛亮孔明登場」

早いものでこの小説の話もアニメでいうなら無印の6話を迎えるようになりました。

あてもなく旅を続ける一刀達は


モワーッ


深い霧がかかる林の中をさ迷っていた。


愛紗「こうなったのも全て鈴々が悪いのだぞ! 」


愛紗が鈴々を叱ると


鈴々「鈴々は悪くないのだ。悪いのは蛇矛なのだ! 」


自分の武器のせいにする鈴々


こうなった原因は数時間前に遡る(さかのぼる)。


数時間前


一刀「道が分かれてるな 」


一刀達は二本の分かれ道にたどり着いた。


星「さてどちらに進もうか? 」


みんながどっちの道に行こうか迷っていると


鈴々「こうなったら鈴々の占いで決めるのだ! 」


一刀「鈴々に占いができるのか? 」


鈴々「お兄ちゃんあまり鈴々をバカにしないでほしいのだ!それでは占い開始なのだ! 」


そして鈴々は


ドンッ!


道の真ん中に蛇矛を置くと


バターンッ!


蛇矛が倒れ


鈴々「鈴々の占いだとこっちなのだ 」


ビシッ!


鈴々は蛇矛が倒れた方向を指さした。


愛紗「あてになるのか? 」


一刀「まぁ今は鈴々の占いを信じるしかないな 」


そして信じた結果


愛紗「こんな深い霧がかかる林に出会ったというわけだ! 」


鈴々「愛紗だって最終的に信じたのだ! 」


二人は口喧嘩を始めた。



一刀「落ち着きなって二人とも、星も何か言ってやってよ 」


くるっ


一刀は星のいる後ろを見ると


一刀「あれっ? 」


鈴々「どうしたのだお兄ちゃん? 」


一刀の変化に気付いた鈴々が聞くと


一刀「星がいない!? 」


ドォーンッ


何とさっきまで一刀の後ろにいたはずの星が姿を消したのだ。


一刀「この霧のせいではぐれたのかもな 」


愛紗「まったく!鈴々の占いを信じたせいで大変な目に… 」


愛紗が最後まで言おうとすると


コテンッ!


愛紗「うわっ!? 」


バタンッ!


愛紗は石につまづいて転んでしまった。


一刀「大丈夫か愛紗 」


鈴々「いつまでも鈴々のせいにするからバチがあたったのだ 」


鈴々が愛紗をからかうと


愛紗「私は別になんとも… 」


すくっ


愛紗が立ち上がろうとしたその時


ズキンッ!


愛紗「くっ!? 」


愛紗は足をおさえた。


一刀「大丈夫か!?見せてみろよ 」


スッ


一刀は愛紗のソックスらしきものを脱がすと


バァンッ!


一刀「ひどい腫れじゃないか!?これじゃあ歩くことすら難しいぞ 」


一刀が言うと


愛紗「心配するなこんな腫れくらいで… 」


スッ


愛紗は無理に立ち上がろうとするが


ズキンッ!


愛紗「くっ!? 」


足に痛みが走ってすぐにしゃがりこむ


それを見た一刀は


一刀「仕方ないな。ほらよ愛紗 」


スッ


一刀がおんぶの体勢をとると


愛紗「何の真似だ? 」


聞いてくる愛紗に対し


一刀「何の真似って?足が痛いならおんぶするしかないだろ 」


一刀が言うと


カーッ!!


愛紗の顔が一瞬で沸騰したヤカンのように赤くなり


愛紗「バ…バカなことを言うな!どうせ一刀殿のことだから私と密着していい気持ちになりたいだけだろう!/// 」


愛紗が言うと


一刀「俺がこんなときにそんなこと思うわけないだろ! 」


ホントは少し思っていた一刀だった。


一刀「足が痛くて歩けないのならおんぶしかないだろう! 」


愛紗「うっ!? 」


数分後


愛紗「もし下心があると感じたら殴るから覚悟しておけよ!/// 」


一刀「はいはい 」


鈴々「愛紗だけずるいのだ〜 」


結局愛紗が折れて一刀に背負われることになった。



そして三人が歩いていると


鈴々「お兄ちゃん、霧の向こうにおうちが見えるのだ 」


一刀「助かった。とりあえずそこで休ましてもらおう 」


そして三人は霧の向こうにあった家にたどり着くと


コンコンッ!


一刀「すみません旅のものですが一晩泊めてください 」


一刀が扉にノックすると


鈴々「お兄ちゃん何で扉を叩くのだ? 」


一刀「そうかノックを知らないのか。いきなり入ったら相手が驚くからだよ 」



鈴々「なるほど〜 」


鈴々が新しい発見をしたとき


ガチャリッ


家の扉が開き


?「どなたでしょうか? 」


キラーンッ☆


中から美人の女性が出てきた。


一刀「すみません連れの者が足を腫らしてしまいまして一晩泊めてくれませんか? 」


背中に愛紗がいなければすぐにでも飛びかかっていた一刀だがここはぐっとこらえて用件を言うと


?「まぁそれは大変ですね!?どうぞお入りください 」


スッ


女性は一刀達を家に招き入れた。


?「朱里、ちょっと来てくださいな 」


女性が名前を呼ぶと


とたたたーっ


?「何か用ですか水鏡先生? 」


帽子を被った金髪ショートの小さな女の子がやって来た。


水鏡「申し遅れました。私の名は水鏡。この子は諸葛亮といいます。朱里、お客さんを案内しなさい 」


水鏡先生は諸葛亮(真名は朱里)に言うと


朱里「わかりました皆さんこちらにどうぞ 」


朱里は一刀達を家の中に案内する。


そして愛紗をベッドに寝かせると


朱里「改めてご紹介させていただきます。私は諸葛亮孔明と申します 」


鈴々「鈴々は張飛なのだ。よろしくなのだ 」


愛紗「関羽だ。助けていただき感謝する 」


一刀「俺は北郷一刀。よろしくね孔明ちゃん 」


一刀が言うと


朱里「はわわ〜!こちらこそはじめましてでしゅっ! 」


噛みまくりで言う朱里であった。


さて、それから数日が過ぎ


一刀「よっ! 」


パカッ!


水鏡「すみませんねぇ、薪割りしてもらっちゃって 」


一刀「なぁにお世話になってるんだからこれくらいしますよ 」


あんなことや


朱里「関羽さん、汗をふきますので服を脱いでください 」


愛紗「うむっ 」


スッ


愛紗は服を脱ごうとするが


じーっ


視線を感じてやめる。そしてその視線の先には


一刀「(じーっ) 」


一刀が愛紗を見つめていた。


そして


ドガッ!!☆ミ


愛紗「一刀殿は外に出んか!♯ 」


一刀「はい… 」


朱里「はわわ!? 」


トボトボ


愛紗に殴られて一刀は渋々部屋を出ていくのだった。


そんなこともあったが


ただ一人不機嫌な人がいた。


鈴々「ブーッ!愛紗を孔明に取られて悔しいのだ!この辺には獲物がいないから暇なのだ〜 」


鈴々だけが膨れっ面をするのだった。


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