「永遠の幸せ」
今話で最終回になりました。
ここはとある家
その家の廊下を
トテトテ〜ッ!
茶髪ポニーテールの璃々ちゃんより小さな女の子が走っていた。
?「あっ!とうさま〜♪ 」
ギュッ!
女の子は父様と呼ばれる男に抱きついた。
?「どうしたんだ愛? 」
愛「あのね、とうさまとかあさま(母様)の昔話聞かせて♪ 」
?「この間話したばかりだろ 」
愛「もっと聞く〜! 」
娘に迫られた父は
?「仕方ないな、じゃあ今回は最後の話だ。あれは大陸を支配しようとした天魔を倒した時のこと… 」
ここで話は数年前にさかのぼる。
数年前
天魔「バカな!?この俺が負けるなんてあり得ないのだーっ!? 」
シュンッ!!
みんなの気を集めた元気弾によって天魔は消滅した。
そして
鈴々「お兄ちゃん、やったのだーっ!! 」
翠「あんな強い奴倒すなんてやはり一刀は強いな! 」
タンポポ「これなら十分お姉さまのお婿さんになれるね♪ 」
翠「あぁっ!…って何言わせるんだタンポポ!♯ 」
タンポポ「タンポポ知らないよ〜、お姉さまが勝手に言ったんじゃん♪ 」
あの激闘の後だというのにいつもと変わらない一刀達
そして
シュンッ!
天魔が完全に消え去った後、飲み込んだ宝石が出てきた。
桃香「よかった。消化されてなかったんだね!? 」
愛紗「さぁ一刀殿、早く儀式を! 」
一刀「わかった! 」
だが現実は残酷であった。
パァーッ!!
星「なんと!? 」
一刀達が天魔と戦っている間に皆既食が終わってしまい太陽が姿を現していた。
これはつまり…
儀式失敗であり一刀が次に元の世界に帰るのがいつなのかわからない、あるいはもうないことを意味するのだ!
伽留「一刀はもう帰れないの!? 」
朱里「はわわ〜!?残酷でしゅ〜!? 」
雛里「あわわ〜!?こんな展開はないでしゅ〜!? 」
紫苑「一刀さん 」
桔梗「お館 」
美以「兄 」
みんなが一刀が帰れないことにショックを感じていた。
だが当人である一刀は
一刀「まぁ仕方ないよな、小百合姉と一刃には悪いけど帰るのは別の時にするよ 」
あんまりこたえてなかったりする。
愛紗「一刀殿、ことの重大さがわかっているのですか!? 」
一刀「わかってるよ、でも俺はいつか元の世界に帰る。それが小百合姉と一刃との約束だからな 」
もう帰れないかもしれないのに呑気な一刀であった。
そんな時
ドドドーッ!!
遠くの方から土煙が起きたかと思うと
貂蝉「いたわよ〜ん! 」
卑弥呼「ようやく見つけたわ〜い! 」
キキィッ!!
一刀達の前に三つ編みハゲピンク紐パンの貂蝉と白ビキニとフンドシ、ネクタイとブレザーを着た卑弥呼という筋肉質のオッサンが現れた。
この二人が一刀の目の前に迫った瞬間
一刀「『俄龍四神弾』!? 」
ドガァンッ!!
貂蝉「あぁ〜ん!? 」
卑弥呼「痛いのじゃ〜!? 」
問答無用で必殺技を食らわせる一刀
だが
スッ!
貂蝉「ちょっと、痛いじゃないの! 」
卑弥呼「人を化け物のように攻撃するのはやめてくだされ! 」
どっからどう見ても二人は化け物である。
貂蝉「ところで北郷一刀って人はどこなのよ? 」
一刀「俺だけどどうしたんだよ? 」
一刀が北郷一刀だと名乗ると
貂蝉「きゃーっ!やっと見つけたわん♪ 」
バッ…
一刀に抱きつこうとする貂蝉に
一刀「今度はフルパワーで殺るぞ♯ 」
スッ!!
一刀は拳を構えた。
貂蝉「冗談なのよぅ♪ 」
冗談とは思えない
卑弥呼「そんなことより北郷一刀、貴殿の活躍によりこの大陸は守られた。礼を言わせてもらう 」
一刀「いえ、こちらこそ 」
一応挨拶する一刀
貂蝉「自己紹介が遅れちゃったけど私の名は貂蝉、こっちが卑弥呼よ、私達は管輅ちゃんと同じ異世界の監視員なのよ、でもちょっと油断している間に別世界から天魔が現れちゃってねぇ 」
卑弥呼「儂らは戦いに手を貸すことは禁じられておるがいざとなったら戦うつもりじゃった。じゃが天魔は一刀殿によって倒された 」
貂蝉「そのご褒美として特別サービスにあなたを元の世界に帰してあげるわよん♪ 」
一刀「ホントか!? 」
貂蝉「いい漢女は嘘つかないものなのよ♪ 」
そう言われると嘘をつきそうな感じである。
卑弥呼「じゃが少し時間がかかるのでその間に皆と別れを済ませるがよい 」
一刀「あぁ 」
スッ!
そして一刀はみんなのところに向かっていく
一刀「というわけだからみんな、俺帰るわ 」
と一刀が言うと
鈴々「お兄ちゃん… 」
焔耶「貴様にしては意外と普通じゃないか 」
スッ!
そして一刀は愛紗の前に立って
ギュッ!
愛紗を抱き締めた。
一刀「愛紗、今までありがとうな 」
愛紗「一刀殿… 」
その時!
貂蝉「準備ができたわよん♪ 」
卑弥呼「さっさと通るのである 」
準備ができた二人が一刀に声をかける。
一刀「あぁ、わかった 」
パッ!
愛紗から離れて貂蝉達のところに行く一刀
愛紗「・・・ 」
そして愛紗はただ一人黙っていた。
貂蝉「別れの挨拶はすんだのねん♪ 」
卑弥呼「元の世界に帰れるのはこれっきりじゃぞ 」
一刀「わかってるよ 」
貂蝉「それじゃあ 」
ぐぐぐっ…
二人は異世界の扉を開き始め
スッ!
一刀が扉の中を歩いていく
その時!
桃香「愛紗ちゃん、行っていいんだよ 」
愛紗「えっ!? 」
星「お主は前から気持ちが顔に出やすいからな、ホントは一刀殿と離れたくないのだろう 」
鈴々「愛紗とお兄ちゃんはラブラブなのだ♪だから二人一緒の方がいいのだ♪ 」
翠「この世界のことはあたし達に任せなって! 」
紫苑「愛紗ちゃんは奥手なんだからはっきり気持ちを伝えなきゃね♪ 」
桃香「ホントは私が行きたいとこだけどお姉ちゃんなんだから譲ってあげるよ♪ 」
みんなに言われた愛紗は
ダッ!
愛紗「一刀殿! 」
一刀「えっ? 」
一刀の元に駆け抜け
ガバッ!
勢いよく抱きついて
チュ〜ッ!!
一刀の唇にキスをした。
現代
カァーッ!!
一刃「あっ!?小百合姉、お堂が輝いてるよ!? 」
小百合「まぁ、もしかして一刀が!? 」
バタンッ!!
そして二人が勢いよくお堂の扉を開けるとそこには
愛紗「いたた… 」
一刀「むぎゅ〜っ!? 」
バァンッ!!
愛紗の胸に押さえつけられている一刀がいた。
これを見た二人は
小百合「あらあら 」
一刃「お…お兄ちゃんが女を連れて帰ってきた〜っ!? 」
それから色々なことがあった。
愛紗は一刀の家に許嫁として居候し、フランチェスカ学園に転入、北郷愛紗となのる。(この直後、一刀は複数の男子からリンチを受けることになった。)
そして卒業後、二人はめでたく結婚し、結婚一年目にして一児をもうける。
それから4年ほど経った現在が今である。
一刀「ということがあったんだよ 」
愛「ふ〜ん、とうさまとかあさまはラブラブなんだね♪ 」
一刀と愛紗の娘である愛が言うと
一刀「そりゃもうラブラブさ、この間なんて愛が寝ている間にそりゃもう♪ 」
愛「? 」
娘によからぬことを言おうとしている父に対し
愛紗「天誅!♯ 」
ボカンッ!!☆ミ
一刀「がはっ!? 」
バタリッ!
愛「あっ!かあさま 」
愛の母であり一刀の妻である愛紗が夫に天誅を下した。
愛紗「まったく!娘に何てことを言うつもりですか! 」
一刀「す…すみません!?そういえば愛紗、今朝は体の調子が悪いから病院に行くって言ってたけどどうだった? 」
愛紗「(ドキッ!?) 」
一刀の言葉に驚く愛紗
すると
愛紗「…できたんです 」
一刀「えっ? 」
愛紗「だから!一刀殿との二人目の子供ができたんです!/// 」
ビビンッ!!
愛紗は辺りにも聞こえるくらいの大声で叫んだ。
すると
一刀「・・・ 」
ぷるぷるっ…
一刀の体が震えだし
一刀「キャッホーッ!!♪ 」
愛紗「きゃあっ!?/// 」
ガバッ!
一刀は愛紗をお姫様抱っこして持ち上げた!
愛「あ〜っ、かあさまだけずるいです。愛も抱っこしてください! 」
愛が抱っこを求めると
一刀「そらよっ! 」
ひょいっ!
愛「きゃはっ♪ 」
一刀は愛も抱っこした。
一刀「それより愛紗、結婚して数年たつんだからいい加減に一刀殿はやめてくれない 」
愛紗「えっ!?/// 」
実は愛紗は結婚してからも一刀殿と呼んでいた。
愛紗「では、かずと(小声)/// 」
一刀「もっと大きな声で! 」
愛「大きな声で! 」
娘にも言われた愛紗は
愛紗「一刀!/// 」
大きな声で一刀と言った。
そして外史のみんなの様子はわからないが一刀と愛紗はみんなの分まで幸せになることを誓った。
そしてこれからも一刀と愛紗のラブ物語は続いていくのであった。
真・恋姫†無双〜乙女大乱改〜
これにて、完!
長い間ご愛読してくれた方や見てくれた人はありがとうございます。
ピクシブの方も完結させますので少々お待ちください。
後、ピクシブの方でゴーカイジャーの第一話を掲載してますのでそちらの方もまだの人は見てください。