「集まれ最強気弾!!」
一度完結にしましたがこの小説はあと少しで終わりますのでもう少しだけ続けてみます
大陸を支配しようと企む天魔の力に一刀は冷静さを失い苦戦し敗北する。
だが愛紗のビンタとキスにより一刀はやる気を取り戻し、天魔のところに向かうのであった。
蒼魔「がはっ!? 」
孤狼「ぐほっ!? 」
ドカカッ!!
一刀が向かう前、天魔は駆けつけた蒼魔と孤狼が戦っていた。
天魔「諦めろ!この世界の人間が俺に勝てるわけがなかろう! 」
だが天魔の力は恐るべしほど強く、蒼魔と孤狼の二人がかりでも敵わないほどであった。
孤狼「よう蒼魔、もうバテちまったのか? 」
蒼魔「なめるなよ!俺はまだ全力を出してないんだぜ! 」
孤狼「奇遇だな、実は俺もまだ50%くらいしか力を出してないんだよ! 」
よろりっ…
口ではそう言っているが実際的にはほぼ全力を出している二人であった。
天魔「遊びはこれまでだ!一気に殺してやる! 」
ゴゴゴッ…!!
天魔は二人を殺すべく力を溜めまくる!
だがその時!
キィンッ☆
一刀「おらっ!! 」
ドカッ!!
天魔「なっ!? 」
天魔の後ろから一刀が現れ一撃を食らわした!
シュッ!
一刀「またせたな二人供! 」
そして一刀が二人の間に並び立つと
蒼魔「やっと来たか! 」
孤狼「どうやら立ち直ったみたいだな 」
一刀「あぁ、俺はもう負けるわけにはいかないぜ! 」
バシュンッ!!
気を最大限に引き出す一刀
天魔「ふんっ!一人増えたところで無駄なことだ! 」
バッ!
一刀「いくぜみんな! 」
蒼魔「仕切るなっての! 」
孤狼「まぁいいじゃねえか! 」
ババッ!!
一刀達は一斉に天魔に向かっていく!
蒼魔「『』! 」
シュシューッ!!
天魔「こんなもの! 」
パシパシンッ!!
蒼魔の攻撃を打ち消しまくる天魔
とそこへ
孤狼「おらよ! 」
ブォンッ!!
孤狼が後ろから殴りにかかる!
天魔「同じ手が何度も効くか! 」
サッ!
だが天魔は孤狼の攻撃を避けた!
孤狼「な〜んてな♪ 」
だが本当の狙いは
一刀「おらよっ!! 」
ブォンッ!!
天魔を上空にいかせるためである!
上空にいった天魔を待ち受けていたのは剣を降り下ろした一刀であった!
これで作戦が成功!
…かと思いきや
パシッ!!
一刀「なっ!? 」
天魔は一刀の攻撃を受け止めた!
天魔「この俺を… 」
ぐぐっ…
天魔は聖魔閻龍神刀を握りしめると
ボキンッ!!
天魔「なめるんじゃねえぜ! 」
何と!?片手で握り折られてしまった!
一刀「なっ!?…〜んちゃって♪ 」
ニヤッ!
剣を折られたのに一刀はニヤリと笑う
その理由は…
蒼魔「『』! 」
孤狼「『』! 」
ドカカッ!!
天魔「ぐはっ!? 」
一刀は足止めに過ぎず、横から孤狼と蒼魔の最大攻撃を当てるためであった!
一刀「手は二重、三重と思い付かなきゃな! 」
蒼魔「さすがだな一刀! 」
孤狼「今ので奴もくたば… 」
ところが!?
天魔「今のは少し痛かったぞ! 」
バンッ!!
蒼魔と孤狼の最大攻撃を受けながら天魔は生きていた!
しかも…
ブスブス…
驚くべきことに傷つけたはずの傷跡が再生していた!
天魔「生憎だが俺は闇がある限り何度でも再生できる!こんな俺を倒すなんて始めから無理なんだよ! 」
蒼魔「再生能力なんてありかよ!? 」
孤狼「こんな奴どうやって倒したらいいんだ!? 」
さすがの二人も悩むなか
一刀「二人共、俺に奴を倒す策がある! 」
蒼魔「何だと!? 」
孤狼「ホントだろうな!? 」
一刀「あぁ、そのためには二人には奴の相手を5分でいいから引き止めてくれ! 」
一刀が言うと
蒼魔「無茶言いやがるぜ!? 」
孤狼「あんな奴相手に5分もたせるだと!? 」
さすがの二人も言うが
蒼魔「なめるなよ! 」
孤狼「5分どころか10分もたせてやる!だが確実に倒せなかったらぶっ殺してやるからな! 」
ゴォッ!!
二人は力を120%出しまくる!
一刀「わかった頼むぜ二人共! 」
シュッ!
一刀は一旦戦いの場を離れて地に降りる。
スッ!
そして桃香達の元に降り立つと
一刀「みんな!話があ… 」
一刀はみんなに何かを話そうとするが
桃香「ムーッ!!♯ 」
降り立った瞬間桃香に睨まれた。
その理由は…
桃香「一刀さん、愛紗ちゃんとだけキスするなんてずるい!♯ 」
戦いの前に一刀と愛紗がキスしたことによる嫉妬であった。
そしてキスされた愛紗はというと…
愛紗「(ポー…///) 」
いまだに顔を赤くして呆けていた。
一刀「後で何とでもいってくれ!今はそんなことよりみんなに頼みがある!いまから俺の言うように並んでくれ! 」
どうやら急ぐようなので言いたいことはとりあえず後回しにし、
スッ! ガシッ!
一刀の言うように愛紗達は一刀を中心にして囲むように並んで手を繋ぎあう
一刀「次は目を閉じてこの世界を救いたいと願ってくれ! 」
桃香「一体何する気なの!? 」
一刀の言葉に不思議がるみんなだが
愛紗「一刀殿のことだから何かあるはず、今は一刀殿を信じましょう! 」
パチッ!
愛紗は一刀を信じて一足早く目を閉じる
鈴々「そうなのだ!今までお兄ちゃんがやれって言ったことで間違いなんてなかったのだ! 」
星「ここまできたら信じるのみだな 」
翠「何だかわからないけど信じるぜ! 」
桃香「そうか、そうだよね! 」
パチッ!
何をする気かはわからないが一刀を信じてみんなは目を閉じてこの世界を救いたいと思い始める。
すると一刀は
スッ!
真ん中で座禅を組むと
一刀「(頼むぜみんな!) 」
モワァ〜ッ…
そして愛紗達の体から気が流れだし
スッ!
一刀の方に気が流れ出した。
その頃、大陸では
おっさん「何だか空が暗いけどどうしてだ? 」
おじさん「空が怒ってるんだろうよ 」
いつものようにおっさん達が農作業をしていると
『この世界を愛する人に聞く!』
おっさん「今の声は何だ!? 」
おじさん「幻聴か!? 」
おっさん達の頭の中に一刀の声が響いてきた。
そしてこの二人に限らず、一刀の声は大陸中に響き渡っていた。一刀は愛紗達からもらった気を使って大陸中に通信しているのだ。
一刀『時間がないから簡単に説明する。今、この世界を破壊しようとする奴が暴れまくっている!奴を倒すには大陸中のみんなの力が必要だ力を貸してくれ!協力してくれる人は両手をあげてくれるだけでいい!』
一刀が伝えると
おっさん「今の声誰だ? 」
おじさん「とりあえずやってみるべ! 」
スッ!
試しにおじさんが両手をあげてみると
バシュンッ!!
おじさん「うわっ!? 」
突然おじさんから気が抜け出した!
おっさん「どうしただ!? 」
おじさん「ハァハァ…!?何だか知らんがすごく疲れるだ!? 」
そしておじさんから飛び出した気は
バシュンッ!!
そのまま一刀に向かって落とされた!
一刀は大陸中の気を集める気である。
気は誰にでもあり力の源でもあるため気を出した人間は疲れてしまうのだ。
バシュバシュンッ!!
そして次々と一刀に気が集まっていくが
ピタッ!
急に流れが止まり出した。
一刀『どうしたんだ!?』
不思議がる一刀、その理由は…
「これは悪魔の儀式に違いない! 」
「手をあげたら殺されるぞ!? 」
「大体大陸の危機だなんてホントかよ? 」
「この声の主が破壊者なんじゃないか 」
みんなが気を抜かれることに不気味がって手をあげなくなったのだ。
一刀「(何してるんだ!?早く手をあげてくれ!) 」
一刀は更に頼むが
「命令口調が気に入らねぇな! 」
「手をあげてほしけりゃ金よこせ! 」
「いい気になるなよバ〜カ! 」
身勝手な人達である。
一刀「(今のままの気じゃあいつ(天魔)を倒すなんて無理だ!どうすりゃいいんだ!?) 」
一刀が悩んでいると
「皆、手をあげなさい! 」
各地のこの叫びが聞こえていた。
この叫びの主は
華琳「手をあげなければ全ての人間が死ぬのよ! 」
蓮華「早く手をあげるがよい! 」
月「お願いですから手をあげてください! 」
各地にいた華琳達であった。
華琳「(一刀、あなたが何をする気かはわからないけど今までの恩として協力するわ!) 」
蓮華「(一刀、お前には返しきれない恩があるからな!これくらいはお安いご用だ!) 」
月「(一刀さん、私はあなたのおかげで命を救われました!) 」
王族級の地位をもつ華琳達が必死になって手をあげるよう言いまくる。
そしてその他の地でも
桃花村
庄屋「今の声は北郷殿の声!?皆のもの、手をあげるのじゃ! 」
水鏡院
水鏡「北郷さん! 」
袁術の城
美羽「七乃、何かは知らぬが一刀が頑張っておるのじゃから手を貸すのじゃ! 」
七乃「はい、お嬢様〜、では街の人にも協力させましょう 」
美女傑村
未来「優刀さま! 」
オババ「皆のもの、手をあげい! 」
どこかの民家
麗亜「一刀! 」
獣怒「北郷殿! 」
とある村
偽劉備「ひっ!?今の声は北郷一刀!?逆らったら殺されてしまう!?野郎共、手をあげろ! 」
瑠陳の近くの荒野
白蓮「北郷、私の力を受けとるがいい! 」
斗詩「麗羽様、罪滅ぼしに手をあげましょう! 」
猪々子「でないと後で殺されるかもしれませんよ!? 」
麗羽「わ…わかりましたわ!? 」
バババッ!!
大陸の各地で一刀に力を貸すべく一部の人が手をあげた!
そして
ゴゴゴッ…!!
一刀が集めた気は巨大岩石のように大きくなっていた!
一刀「(これなら…) 」
そして一刀が気の塊を投げ飛ばそうとしたその時!
天魔「何だあれは? 」
天魔が一刀の存在に気づいた!
天魔「あれを俺にぶつけるつもりらしいがそうはさせん! 」
ビュッ…
天魔は一刀の元へ行こうとするが
ガシッ!
蒼魔「そうはさせねえよ! 」
孤狼「一刀、ギリギリまで押さえておくからそいつを食らわしてやれ! 」
ボロボロな体の蒼魔と孤狼が天魔を押さえつける!
一刀「ありがとよ二人共!食らえ天魔、『奥義・神俄龍元気弾』! 」
バシュンッ!!
一刀はみんなの思いをのせた気弾を天魔に向けて放った!
天魔「(あれを食らったらヤバイ気がする!?)食らってたまるか!! 」
バッ!
蒼魔「なっ!? 」
天魔「俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ!! 」
シュバッ!!
天魔は逃げようとするが
一刀「無駄だ天魔!この技は邪気のあるものをどこまでも追い続ける!いくら逃げても無駄だ!! 」
一刀の言うように元気弾は天魔を追っていく!
天魔「バカな!?この俺が負けるはずがないんだ!? 」
天魔は必死に逃げるが
ドンッ!!
天魔「ぐえっ!? 」
逃げきれずとうとう技が当たってしまった!
その瞬間
ジューッ!!
天魔「バカな!?再生能力が効かない!? 」
この技は闇を浄化する力がありいくら天魔が再生能力を持っていても役に立たないのだ!
天魔「そんなまさかーっ!? 」
ドッカーンッ!!
そして天魔ははるか上空にて爆発するのであった。
次回、ホントの最終回!!