「董卓合流」
一刀を元の世界に帰すため3つの宝石を探し歩く一刀達
そして瑠陳の北に向かった一刀、焔耶、雛里、シャム、伽留はというと
北側にある荒れた山道
雛里「はぁはぁ… 」
一刀「雛里、大丈夫か? 」
雛里「だ…大丈夫でしゅ 」
軍師である雛里はこの中で一番体力がなく疲れていた。
一刀「辛かったらおぶってやるからちゃんと言いなよ 」
雛里「わかりました 」
そう言う一刀だが
シャム「ZZZ〜… 」
すでに一刀の背中には寝ているシャムが背負われていた。
焔耶「まったく、あのクジはインチキに違いない!何故私が桃香様と一緒じゃないんだ! 」
伽留「まぁまぁ、もう決まったことは気にしないでさ 」
焔耶「気にもするさ!桃香様が一緒でないだけならまだ我慢できるが何故こんな変態と一緒なんだ! 」
ビシッ!
一刀を指さす焔耶
一刀「どこに変態がいるんだ? 」
きょろきょろっ
焔耶「貴様に決まっているだろうが!♯旅の最中でも風呂場に潜り込んだり、女を襲ったりしていただろうが! 」
一刀「誤解だってば!? 」
焔耶「何が誤解だ!いいか、もし私に襲いかかったらその頭を鈍砕骨(焔耶の得物の金棒)で粉砕してやるから覚悟しておけ! 」
一刀「だから俺はそんなに変態じゃないってのに!?… 」
一刀が言ったその時!
コテンッ!
雛里「あわわ!? 」
一刀の後ろを歩いていた雛里がつまずき
ドンッ!
一刀に衝突した!
その結果…
一刀「うわっ!? 」
よろりっ!
一刀が前の方に倒れ
むにゅっ♪
とっさに一刀の前を歩いていた焔耶の胸を揉んでしまった!
一刀「危ない危ない!?もう少しで転ぶとこだった!? 」
転ばずにすんだ一刀だが
焔耶「貴様という奴は… 」
一刀「えっ!? 」
焔耶「言った側から手を出しおってーっ!!♯ 」
ブォンッ!!
鈍砕骨を振り上げる焔耶
一刀「ま…待って!?これは不可抗りょ…!? 」
焔耶「問答無用だーっ!!♯ 」
ドッカーンッ!!☆ミ
一刀「ぎゃーっ!? 」
焔耶は一刀の頭めがけて鈍砕骨を降り下ろした!
しばらくして
普通ならば鈍砕骨を頭に食らえば即死レベルなのだが
ぷっく〜っ!!
一刀「いたた… 」
体が頑丈な一刀は頭に大きなタンコブができただけですんだ。
ちなみに一刀達は現在休めるような広い場所で昼休みをしていた。
雛里「あわわ!?すいません一刀さん、私のせいで痛い目に遭ってしまって!? 」
一刀「俺は大丈夫だからさ 」
あの後、雛里が焔耶に事情を説明して何とか焔耶の怒りを沈めたのであった。
伽留「(こういう面白いことがあるから一刀と一緒にいるのが楽しいんだよね♪) 」
シャム「それよりお腹空いたからご飯食べるのにゃ〜 」
シャムの言葉をきっかけに山道の入り口にて売っていた弁当を食べようとする一刀達
一刀「あーん♪ 」
そして一刀がオニギリを食べようとすると
バクンッ!
一刀「うわっ!? 」
いきなり恋が現れて一刀の手ごとオニギリに食いついた。
スポッ!
そして恋は一刀の手だけ外すと
ごくんっ!
恋「…ごちそうさま 」
オニギリを飲み込んでしまった。
一刀「恋、何でここに!? 」
一刀が聞くと
恋「…オニギリと一刀のにおいがしたから来た。月やみんなも来てる 」
そしてその直後
詠「こらーっ!恋、待ちなさい!♯ 」
ねね「恋殿〜っ!一体どこにいるのですか!? 」
詠とねねの声が聞こえてきた。
恋「…ねね、詠、こっち! 」
そして恋が二人を呼び寄せる
詠「あんた急に走り出すから何かと思ったら…、って何であんた(一刀)がここにいるのよ!? 」
一刀「何でって言われても!? 」
一刀が返事に困ると
ねね「ちんきゅうキーック!♯ 」
ドカンッ!!☆ミ
一刀「がはっ!? 」
ねねが一刀にちんきゅうキックを繰り出してきた!
しかも怪我している頭めがけて
雛里「あわわ!?いきなり何をするんですか!? 」
ねね「ふんっ!ねねはこいつに会ったらちんきゅうキックを食らわすと決めているのです! 」
無茶な決めごとだ
一刀「いたた!? 」
一刀が頭を押さえて苦しがっていると
ビュンッ!!
目にも止まらぬ早さで一刀に近づくものがいた!
月「一刀さん大丈夫ですか!? 」
近づいてきたものは月であった。
普段の彼女は運動神経がないのだが一刀のこととなると火事場のくそ力のごとく物凄い力が出るのだ。
一刀「だ…大丈夫だからさ 」
月「全然大丈夫そうじゃないですか!?ちょっと待っててください! 」
パカッ!
月はかわいいポーチから薬を取り出すと
月「少し痛みますけど我慢してくださいね 」
サッ!
一刀を治療してきた。
すると
ギュッ!
月「きゃあっ!?/// 」
一刀は月を抱き締める
一刀「ありがとう月、君の顔が見れただけで俺はもう大丈夫さ 」
月「へぅ〜/// 」
ボンッ!!
甘い言葉と一刀に抱き締められたことに顔を茹で蛸のように赤くする月
この場に愛紗か桃香がいれば一刀はお仕置き確実なのだが残念ながらいない
だが代わりに…
詠「月に何するんだーっ!!♯ 」
ドカンッ!!☆ミ
一刀「がはーっ!? 」
詠にお仕置きを食らう一刀であった。
霞「おっ!一刀、久しぶりやんけ♪ 」
そして霞もやって来たのであった。
しばらくして
伽留「じゃあ月達は何となくでここに来たの!? 」
月「はい、天気もよかったので 」
華琳や雪蓮もそうだがこの世界の人は案外勘が鋭いのかもしれない
詠「そっちもちょっとした旅のようね 」
雛里「はい、実はあるものを探してるんです 」
焔耶「お前達、見たことない宝石のようなものを見なかったか? 」
霞「宝石か?そんなん知らへんで 」
ねね「知らないのです 」
知らないという董卓軍だが
恋「…恋、見つけた 」
どうやら恋は知っているらしい
恋「…この場所に来る時にキラキラ光ってた 」
一刀「多分それだな、早速いこう 」
そして恋の案内により全員でその場所へと行く
するとそこは
バァーンッ!!
キラッ☆
広大な場所であり、巨大な石像があり、手には確かに宝石があった。
月「かわったお地蔵さんですね 」
月は巨大石像を見てお地蔵さんだと思うが
一刀「(何だかこの石像どこかで見たような気がするんだよな?) 」
巨大石像をどこかで見たような気がする一刀
焔耶「そんなことよりさっさと宝石を取りに行くぞ! 」
ダッ!
早く桃香に会いたいため先走る焔耶
一刀「待てよ焔耶!? 」
雛里「迂闊に行くと危険です!? 」
ダダッ!!
みんなも焔耶の後に続いていく!
だがその時!
ゴゴゴッ…!!
急に地震が発生した!
月「へぅっ!? 」
詠「何なのよこの揺れは!?大きなナマズでもいるの!? 」
昔の人は地震の原因がナマズによるものだと思っていました。
霞「ナマズとちゃうで!?あれを見てみい!? 」
霞が指を指した先を見てみると
ゴゴゴッ…!!
何と!?巨大石像が動いていた。
伽留「あれは何!? 」
詠「宝を守る番人!? 」
巨大石像に驚くみんな
一刀「おい、何でこの世界にあんなのがいるんだよ!? 」
恋「…一刀、あいつが何なのか知ってるの? 」
一刀が巨大石像について知ってるらしく恋が聞いてみると
一刀「俺の記憶があってるならば、あいつは恐らく…ゴーレムだ!? 」
バンッ!!
ちなみに華雄は前回から行方不明になっています