「馬騰殺害の事実」
作者が早く続きを書きたいのと続きを楽しみに待っている人(いるのかな?)のため書いてみました。
夏侯惇(春蘭)は馬騰殺害の事実を愛紗に話しかけた。
春蘭「今から数ヵ月前のことだ。華琳様と馬騰は何進将軍に呼ばれていたのだ 」
数ヵ月前
何進「退屈じゃのぅ、誰か余興(宴会の演芸)をせぬか 」
退屈をしていた何進はその場にいた曹操(華琳)達に命じると
馬騰「うぃ〜、ヒック!それでは何進将軍、この西涼太守である馬騰が余興をしましょう 」
酒に酔った馬騰がいうと
スッ
馬騰はザルと手拭いを用意して
馬騰「これぞ和の国(日本)に伝わる宴会芸の一つ 」
キュッ!
馬騰は手拭いを頭に巻いてザルを手に取ると
馬騰「ドジョウすくいでございまーす!あらえっさっさー! 」
馬騰の意味不明な行動に
し〜ん…
場の空気が冷めてしまった。
そして何進将軍は
何進「もうよい!つまらなすぎてあきれるわい! 」
ビシッ!
と厳しくいってしまった。
馬騰「これじゃダメですか?ならば裸躍りでも… 」
スッ
酒に酔った馬騰が服を脱ごうとすると
何進「無礼者!♯とっとと去るがよい!曹操、送ってやれ! 」
アニメを知っている人ならわかると思うが何進将軍は女である。
何進は華琳に命じると
華琳「わかりました何進将軍!(何で私がこんな酔っ払いの世話を!♯) 」
ホントは華琳だって従いたくなかったが何進の方が位が高いので従うしかなかった。(もしそむいたら罰を与えられるため)
そして帰り道
馬騰「うぃ〜♪ 」
パカポコッ
馬騰は酔っ払いながら馬に乗っていた。
華琳「馬騰、危ないから気を付けなさいよ 」
華琳が心配するが
馬騰「馬鹿言ってんじゃねぇよ!俺を誰だと思ってるんだ西涼太守である馬騰様だぞ… 」
馬騰が話を続けようとしたその時!
ぐらりっ
馬騰「えっ!? 」
ゴロゴローッ!!
馬騰「うわぁーっ!? 」
馬騰は馬から落馬して坂を転げ落ちた。
華琳「まったくもう、何をして… 」
ひょこっ
華琳は馬騰が落ちていった坂を見てみると
華琳「!? 」
馬騰は岩に頭を強く打ち、亡くなってしまった。
しかもタイミングが悪く
兵士「ひっ!? 」
偶然その場にいた見つかってしまい
兵士「曹操様が馬騰様を殺害したぞー!? 」
ダッ!
その場にいた兵士から見たらそう見えなくても不思議はなく兵士はそのまま逃げていった。
そして次の日、華琳に馬騰殺害の容疑がかかる。現代なら即警察行きだが、この世界では人殺しは当たり前なので華琳は逮捕されなかった。
だが瓦版(新聞)は各地に流れていく
春蘭「こんなでたらめ書きおって!♯ 」
ビリッ!
春蘭は瓦版を破くと
春蘭「華琳様、さっさと民達に話をしてやりましょう! 」
しかし華琳は
華琳「ほっておきなさい、どうせ私が話したところで全員が信じるかどうかわからないじゃない。むしろこの件で私に歯向かう者が増えて好都合だわ 」
そして華琳は真実を公表しなかった。
春蘭「以上が真実だ 」
春蘭が真実を話すと
愛紗「成程、では夏侯惇殿馬超には真実を話した方がいいのではないか? 」
春蘭「・・・ 」
愛紗の言葉を聞いた春蘭は黙りこむが
春蘭「いいだろう。信じるかどうかわからんがな 」
そして牢屋前
春蘭は牢から出された馬超に全てを話すが
馬超「嘘だっ!そんな話信じるもんか! 」
と言った具合であった。
愛紗「馬超、信じたくない気持ちもわかるが事実なのだ 」
愛紗が春蘭をフォローするようなセリフを言うと
馬超「関羽!お前だって曹操に騙されているんだ!いくら関羽でもそれ以上言ったら許さないぞ! 」
愛紗にまできつく当たる馬超
すると馬超の後ろから
一刀「俺は夏侯惇の話を信じるぜ 」
バンッ!
一刀が現れた。
馬超「北郷!? 」
愛紗「一刀殿!? 」
春蘭「貴様は!? 」
三人が突然現れた一刀に驚くと
一刀「愛紗すまないな刺客には逃げられちまってな。そして帰る時に夏侯惇の話が聞こえちまってな 」
愛紗「(この私が気配を感じなかったとは!?)そ…そうか 」
一刀「そして話を聞いてみたら事実だと感じてね 」
一刀が言うと
馬超「北郷!お前まで曹操の味方する気かよ! 」
馬超が叫んだ。
しかし一刀は
一刀「味方をするわけじゃない。馬超、真実を受け止めるんだ 」
一刀が言うと
馬超「うるせぇ!あたしに説教するんじゃねぇよ!♯ 」
ブォンッ!! ズッシーンッ!!
馬超は銀閃を一刀めがけて降り下ろした。
春蘭「馬鹿め!?今の一撃であの男は死んだぞ!? 」
愛紗「一刀殿!? 」
二人は一刀が亡くなったと思っていたが
一刀「おいおい、俺は生きてるよ 」
三人『えっ!? 』
ジャーンッ!!
なんと一刀は馬超の一撃を木刀で受け止めていた。
一刀「こんな一撃じゃあ俺は殺せないよ 」
一刀は馬超を挑発すると
馬超「この野郎!♯ 」
ガンガンッ!
馬超は連続で攻撃を仕掛けるが
パシッ! パシッ!
一刀は馬超の攻撃を全て受け流していた。
春蘭「あの男は何者だ?あんな細い体でよく何度も受け止められるものだな!? 」
愛紗「あ…あぁ!? 」
これには初めて見る春蘭だけでなく愛紗も驚いていた。
馬超「くそっ!くそっ!♯ 何で倒れないんだよ!? 」
馬超が叫ぶと
一刀「俺は馬超がわかってくれるまで何度でも受け流すさ!武器と武器が交われば俺の気持ちを馬超が理解してくれるだろうしね 」
ドキンッ!
この一刀の言葉に馬超は何かを感じていた。
今から数年前
西涼の屋敷
幼い馬超「ぐはっ!? 」
馬騰「どうした翠(馬超の真名)いつもより気合いが足りないぞ 」
幼い馬超は馬騰から鍛練を受けていた。
幼い馬超「な…何でもないよ! 」
馬超は強気に言うが
馬騰「ははん、さてはまたおねしょしたんだな 」
馬騰が言うと
幼い馬超「(ドキンッ!?)お…おねしょなんてしてないよあたしをいくつだと思ってるんだよ!/// 」
馬超が誤魔化そうとすると
馬騰「嘘をついてもダメだぞ翠、武器と武器が交わればお前の心が俺にはわかるからな 」
幼い馬超「ち…父上/// 」
馬騰「ガハハッ!濡れた下着は自分で洗えよ! 」
現在
馬超は一刀の言葉が昔、馬騰が言っていた言葉と同じことを言っていたことを感じていると
一刀「馬超、わかってやれ!曹操は馬騰を殺してなんかないんだ 」
そして一刀の言葉を聞いた馬超は
馬超「うっうっ…! 」
涙を流していた。
馬超「ホントはあたしだって曹操は殺っていないかもって思ってたんだ。だけど父上が亡くなった原因を曹操に擦り付けるしかなかったんだよ! 」
馬超が叫ぶと
ぽんっ
馬超に近付いた一刀は抱きついて背中に手を置くと
一刀「今までずっと我慢してたんだろ。俺の胸の中でおもいっきり泣きな 」
それを聞いた馬超は
馬超「うっ…うわーんっ!! 」
一刀の胸の中で豪快に泣いた。
それを見た愛紗達は
春蘭「どうやらわかってもらえたようだな 」
愛紗「そのようだ。(チクチクッ!)(何故だ?何故一刀殿と馬超を見ていると胸がちくちくするのだ?) 」
愛紗は一刀に恋心を抱いていることに気付いてなかった。
そして翌日
鈴々「馬超は西涼に帰るのかなのだ? 」
馬超「あぁ西涼のみんなに事実を話さなきゃいけないからな。あんたら達に出会えてよかったよ 」
馬超は愛紗達と別れて西涼に帰ることになった。
愛紗「今別れてもまたいずれ会うであろう 」
星「その時を楽しみにしているぞ 」
鈴々「さよならなのだ 」
愛紗達が馬超に別れの言葉を言うと
馬超「あっ!そうだ北郷ちょっとこっちに来てくれよ 」
一刀「何だ? 」
馬超は一刀を呼び寄せると
馬超「昨日のことには礼を言うけどあたしが泣いたって誰にも話すなよ(ひそひそ) 」
一刀「どうしようかな〜♪ 」
一刀が言った瞬間
ぶみっ!!
一刀「たぁーっ!? 」
馬超は銀閃の柄で一刀の足を刺した。
馬超「それじゃあまたな! 」
ダダッ!
そして馬超は駆けていった。
鈴々「お兄ちゃんどうしたのだ? 」
一刀「いたた…別に何もないよ 」
そして愛紗は一刀を見つめると
愛紗「(でえぃっ!何故私は一刀殿のことを意識するのだ///) 」
星「(ほほぅ、愛紗もやはり乙女のようだな) 」
一刀のことで赤面していた愛紗だがあることを思い出した。
愛紗「そういえば一刀殿、曹操が刺客に襲われそうになった時素早く来ましたがどうしてですか? 」
愛紗が聞くと一刀は
一刀「あぁそれは目が覚めた後、星から話を聞いて先回りして愛紗を守るために天幕の上に隠れてたんだよ。だけど愛紗が天幕に入ってきた瞬間服を脱ぎ出して裸になっていたのをそのまま見続けてさ、そしたら曹操まで裸になって二人がくっつこうとした時に隣が騒がしいんで見てみたら刺客でさ、そのまま刺客を退治に… 」
ここで一刀が閉じていた目を開いてみるとそこには
愛紗「ほほぅ、私の着替えを覗いた上に曹操に襲われそうになっても助けずに覗きをするとはね♯ 」
ゴゴゴッ…!!
一刀の目の前には鬼の角が生えたら愛紗が偃月刀を構えていた。
一刀「いや…あの…!?ごめんなさーい! 」
ピューッ!
一刀は愛紗から逃げ出した。が…
愛紗「待てこのエロ男がー!!♯ 」
ドドォーッ!!
愛紗は物凄い勢いで一刀に迫っていく。
鈴々「ずるいのだ。愛紗とお兄ちゃんだけで鬼ごっこするなんて!鈴々もするのだ♪ 」
星「ふむ、では私も参加させてもらおうか 」
ドドォーッ!!
愛紗から逃げる一刀と一刀を追う愛紗、二人を追う鈴々と星
四人の旅はまだまだ続く。
とりあえず第一章としての分が終わるまでは連続投稿してみます。(新作を待っている人(いるのかな?)は少しの間お待ちください。)次回は董卓が登場します