「一刀、外史に飛ばされる」
ある剣道大会会場
?「面ッ! 」
ズバッ!
審判「一本、それまで!よって勝者、北郷一刀 」
ワーワー!!
会場が多いに騒ぎまくった。
大会委員長「今年の男子個人・木刀の部の優勝者は北郷一刀君に決定です! 」
一刀「よっしゃー! 」
彼の名は北郷一刀、聖フランチェスカ学園2年生。有名な剣道青年である。
今年開かれた大会は個人戦・団体戦と共に一刀の活躍で聖フランチェスカ学園が優勝した。
全国大会終了後
先輩1「今回は北郷のおかげで優勝できたぜ 」
先輩2「何せ先鋒なら五人抜きだし、大将なら5対1でも負けない実力だしな 」
先輩達が騒ぐなか、当の本人である一刀はあまり嬉しそうにしていなかった。
後輩「どうしたんですか一刀先輩、優勝嬉しくないんですか? 」
後輩が聞くと
一刀「いくら優勝しても相手にならなきゃ意味がないからなあんまりつまらないんだよ 」
一刀がこう言うのも理由があった。
それは一刀が幼少時代から祖父によって行われた厳しい稽古により一刀は強くなりすぎたのだった。
よって全国大会といっても一刀の相手になる人なんて一人もいなかった。
一刀「まぁ優勝して嬉しい事って言ったら… 」
一刀が話をしていると
Pipipi…
携帯が鳴り出した。
パカッ
一刀が携帯を開くとメールが届いていた。
メールの内容は
『大会優勝おめでとう♪
ごちそう作って帰りを待ってます 小百合&一刃 』
一刀「優勝記念に小百合姉のごちそうを食べれるっていうのが嬉しい事かな♪ 」
パタンッ!
一刀は携帯を閉じると
一刀「それじゃあ俺は帰りますので! 」
ダダッ!
先輩1「気を付けて帰れよ! 」
一刀は走り去っていった。
一刀が妹の一刃と義姉の小百合の待つ家に向けて走っていると
(ある世界を平和に変えて欲しい)
ピタッ
一刀「今の声は何だ? 」
一刀は辺りを見渡すが特に異常はなかった。
一刀「空耳ってやつかな? 」
一刀が再び走り出そうとすると
(ある世界を平和に変えて欲しい)
またあの声が聞こえてきた。
一刀「(声からして女のようだけども周りには女がいないしどうなっているんだ!?) 」
一刀が不思議に感じていると
フッ!
一刀「えっ!? 」
昼間なのに急に目の前が暗くなった。
一刀「何が起きたんだ!? 」
一刀が不思議がっていると
ピカッ!
一刀「うわっ!? 」
さっきまで暗かったはずが急に眩しいくらいに明るくなった。
そして一刀はあまりの眩しさに目を閉じてしまった。
しばらく時間が立ち、一刀が目を開けてみると
一刀「何だよこれ!? 」
さっきまで道路を走っていたはずが目の前には森しかなかった。
今、新たな外史が始まる。