おおきな へび
「へ…へび…」
ど…どうしよう…どうすればいいの…?
へび…が…いる…へび…だよ…
へび へびしか言葉でてこないよ
どうしよう…うごけないよ
からだ…うごいてくれないよ…
ふつうのへびもイヤなのに、
あんな大きいのむりだよ、こわいよ…
「やだよ…」
うっうっ、涙出てきちゃうよ…こわいよ…
だって、わたしのおうちよりも、大きいんだよ
あそこにあった大きな木が折れてるんだよ
あのへびが通って木が折れちゃったんだよ
むりだよ…にげられないよ…
角うさちゃん、どこに行ったのかな?
「あっ」
角うさちゃん、地面の穴に潜ってる
角うさちゃん、逃げちゃった
わたし…置いてかれちゃった…
でも、角うさちゃん逃げられて良かった
捕まったら、かわいそうだもんね
食べられちゃうもんね
わたし…このまま食べられちゃうのかな…?
「うっ…」
だって、足震えて立てないもんね
歩けないもんね
もう、どうしようもできないよね…
「うわーん」
おかあーさん、こわいよー、たすけてよー
「おかあさん…」
ぐすん…このまま食べられたら、
もうお母さんに会えないよね
会うことできないよね…
お母さん、私のこと心配してるかな?
私に会いたいって思ってくれてるかな?
「わたしも…あいたいよ…」
お母さんと離れたくなくて
黒い渦に飛び込んで、この星に来たのに
角うさちゃんと会ってイチゴ食べてお水飲んで
少し元気出て、少し頑張ろうて思えてきてたのに
ここで、へびさんに食べられちゃうんだ
「…」
この星に来なければよかったのかな
お母さんが帰ってくるの、
1人で待ってればよかったのかな
そうすれば、今ごろ、お母さんに会えてたのかな
寂しかったよーて、泣きながら抱きついて
よしよし、してもらえてたのかな
もう、お母さんに会えないんだね…
「ごめんね、お母さん、大好きだよ…」




