角うさちゃん…
ひぐん
「うわーん!」
やだやだやだ おうちに かえりたい…
おかあさんに あいたいよ…
もう ここから うごけないよ…
目つむって ひざかかえて 丸まってたい
もう おそと みたくない
もう こわい おもい したくないよ…
「…」
なんか…静かに なっちゃった…
目つむってるから どうなってるか わからないけど
鳥さん どこか行ったのかな?
へびさんは どうなったのかな?
気になるけど…もうやだよ…
目…開けたくないよ…
どうしたらいいの?わたし?
このまま ひとりぼっちなのかな?
おかあさんに 会えないままなのかな?
「うっうっ…」
なみだ止まらないよ…
どうしたらいいの?おかあさん…
キュッ
「え?」
この声って、もしかして…角うさちゃん?
角うさちゃんの鳴き声だよね?
角うさちゃん近くにいるのかな?
…目…開けてみようかな…
おそるおそる
「あっ…」
角うさちゃんだ…
わたしの目の前で おすわりしてる
後ろ足で頭かりかりしてる
「ふふふ かわいい」
角うさちゃん かわいいな
キュ
「角うさちゃん…」
私のこと心配してくれてるのかな?
ひとり じゃないって、言ってくれてるのかな?
「角うさちゃん…」
角うさちゃん触ってもいいかな?
大丈夫かな?怒ったりしないかな?
…聞いてみようかな…
「角うさちゃん…お触りしても いい?」
キュ
「わっ」
お返事してくれた!
角うさちゃん お返事してくれたよ!
触っていいってことだよね?
触るよ?触っちゃうよ?
「えいっ」
ひゃー、角うさちゃん すべすべ〜
白い毛並みが 柔らかいね〜
かわいいな〜 ずっと撫で撫でしたくなっちゃうね
キューン
「角うさちゃんも 気持ちいいの?」
角うさちゃん寝ころんじゃった
なんかリラックスしてる感じだね
「えへへ」
ありがとうね 角うさちゃん
わたし 元気出てきたよ
さっきまで恐くて…今も怖いけど…
でも、角うさちゃん いてくれるもんね
ひとりじゃないもんね
よし、立ち上がろう!
泣いてたって、誰も助けに来ないもんね!
ここにいたって お母さんに会えないもんね!
がんばるぞー
「おー!!」




