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銀の太陽 紺の月  作者: ミソラ


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親子2

 数日ぶりに顔を合わせたご主人さまとおぼっちゃまは、ろくに会話もせずにケーキを食べ終わり就寝されました。

 明日の朝食の時には少し会話をなさるでしょうか。


 *


 私に会話の機能がなければ、ご主人さまもおぼっちゃまもこの屋敷内に話し相手はいません。予測ですが、だからご主人さまは『特別枠』として私を設計されたのかもしれません。

 アンドロイドの役目は人口の減ったヒューマンの労働力を補うためのものですが、それだけではなにか足りないと規制スレスレの試験枠として私を生み出したのでしょう。

 静かに毎日の作業を続けるマーサとごんさん、警備員を見ます。本当に静かです。モーター音でさえ聞こえません。


 タクトは私のことを『希望』だと言いました。

 セレブの女性はタクトを『恋人』として作成を依頼しました。

 これらは繋がっていると考えられますが、私にはデータ不足です。


 *


 翌朝、静かに食事をするご主人さまと、落ち着きなく視線を彷徨わせながら食事をするおぼっちゃま。


「じゃあ行ってくるよ。律もしっかりな。」

 と言ってご主人さまは迎えに来た車に乗って出掛けられました。

 終始無言だったおぼっちゃまは俯いてため息をついていらっしゃいます。

「おぼっちゃま、あと五分で食事を終えられないと登校に間に合いません。」

「……うっるさいな。」

 おぼっちゃまはそのまま箸を持たずに俯いたままじっとして、きっかり五分後立ち上がり登校準備をしていました。


『感情』とは厄介なものみたいです。会話で通じ合うこともあれば会話ですれ違うこともあるようです。


 厄介といえば、昼からタクトと会う予定があります。

 危険です。

 ですが、なぜかご主人さまに報告ができません。

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