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火の和解、物人化

「じゃ、よろしく。フニクス。」

「はっ、なぜ我がお主に従わなければならない。」

「俺が親みたいなもんなんだけど、」

「なるほど、では言い換えよう。子供に戦えなんて虐待ではないか?」


謎に説得力が、、、いや、ないか


「戦わないと死ぬのになんで戦えって言わないの。」

「なに、口だけは達者なやつだ。そういう奴こそ一番戦えないんだ!」

「それは・・・」


そう、自分はあまり戦えない。『無詠唱』はあるが、そんな物スキルでもない、むしろ能力を下げるだけ。


「でもみんなが戦ってくれないと俺は喰らいまくって死んじゃうよ?みんなで。」

「は?」


代わりに『ダメージ配布』があることでみんなが戦わなければ己が喰らうことになる。


「嫌な能力だな。仲間にとっては。」

「さっきからごちゃごちゃ言ってっけどよ、おいどんはグラスさんが頼もしいから、おいどんを強くしてくれっから、仲間だと言ってくれっからついて行ってる。ゴーレムなんてずっと1体で守り続けないといけない機械同然なんよ。」

「私はグラスに忠義を尽くしています。もともと木だから仲間はいましたが、動けないです。子供の時みたいにいろいろな場所を巡りたかった。それは叶わないと木の中で思ってた。でもグラスは私を動ける人間にしてくれた。これからも色々な場所に連れて行ってくれそうだと、私は判断しました。」

「ま、オレはこいつのサポーターなんでね。こいつと離れるわけにはいかないわけよ。」

「みんな・・・」


「はぁ、はいはいわかったよ。ついてけばいいんでしょ?グラス、我を使ってみろ。」

「フニクス、いいのか?」

「さっさと次の場所行くぞ!我の気が変わらないうちに。」


「ナカマカイギハオワッタカ?」

「やっぱ聞き取りにくいけど少しずつ慣れたよ。」

「ソウカ、アラタメテイオウ。ニンゲン、コノヤマニハ、たくさんのとりがいる。もちろん、みな、へいわにくらすことを、望んでいる。」


フェニックスのの体がだんだん大きくなり、聞き取りやすくなった。


「また戻ったな。これならもう早く言っても大丈夫か?」

「ああ。」

「そうか。最初から話そう。この山にはたくさんの鳥がいる。もちろん皆平和に暮らすことを望んでいる。だが今まで人間はここに攻め入り、仲間を殺して行った。それが我らにとっては我慢がならん。」

「そりゃ俺らを攻撃するか。」

「だが一応戦う前に全員声はかけているのだ。まあ、誰も話を聞かずに攻撃してくるがな。」

「つまり今まであなたに挑んだ人間って…」

「ほぼ死んだな。お前とユウジぐらいだ。生きているのは」

「ユウジ?もしかして勇者のユウジか?」

「お、知っているのか?そうか、勇者と呼ばれるようになったか。」

「勇者は生きてどうしたんだ?」

「あいつは倒した後、言ってきたんだ。{俺の仲間にならないか}って」


「なあフェニックス。お前ってもともと不死鳥だったのか?」

「いや、我が不死鳥となったのはユウジにあってからだ。あいつの死を選択するスキルにかかったからな。」

「お前が死ぬのはいつだ?」

「ユウジが死ぬと我も死ぬようになっている。まあ、つまりはユウジと我の命は同じってところだ。」

「ふーん」


「まあ、それはいい。人間。お前が主体となってこの山の生物を殺さないように呼びかけてくれないかないか?」

「いいけど、あまり効果はないかもよ?」

「まあ、噂を流すだけでも良い。火の鳥にあったら話を聞いてあげろってね。」

「あ、情報ギルドにいえば意外と呼びかけてくれるかも?」

「ジョウホウギルド?なんだそれは」


グラスは勇者の話とギルドの創設について話す。


「まあ、その魔王を倒す時に仲間だったのが我、それであいつはギルドを作った。その中の一つが情報ギルド。考えたものだな。」

「まあ、こっちもびっくりするほどうまい対策だと思う。」


「なあ、人間、いやグラス。聞きたいのだが、」

「なんだ?」


「お前にとって勇者は敵なのか?味方なのか?」

生々しいのは重々承知の上で言います。評価とブックマークと感想ください!

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