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別の転生者、物人化

「お、ヘイリくん。見つけれたのかい?新たな『転生者』を。」


黒い丸メガネをかけた18歳くらいの男が階段を降りてきた。


「ヒサカツさん。どうしてここに?」


「いや、ちょっと新しい武器の材料を。」


「誰ですか?」


するとメガネ男はゆっくりと階段を降りて、瞬きした時にはもう目の前にいた。


「初めまして。僕の名前はゲンア・ヒサカツ。僕も『転生者』だ。君はグラス君だね。」


「なんで俺の名を?」


「このメガネは色々な人の能力を見れるんだ。鑑定メガネって感じかな。」


「ヒサカツさん。最近どうですか?師匠の調子は。」


「まあ、実質不死身とはいえご老体だからな。あまり体が動かないってぼやいてたよ。」


師匠?誰のことだ?


「あのー師匠って?」


「君なら話してもいいかな。勇者の話は聞いたよな?」


「はい、昔魔物の大群を抑えて『魔王』を倒してギルドを作ったってやつですよね。」


「このことは絶対に言うな。まず、ギルドの創始者、勇者ユウジは生きている。」


「えっ確かギルド創設の話って」


「そう、200年も前の話だ。だがな、師匠の能力は『選択死権』だ。」


「それは、どういう・・・・」


「死に方を選べる能力なんだ。そしてユウジさんは人間の限界を選んだ。」


「逆にその死に方以外では死ねなくなる能力でもある。ま、実質不死身ってことだ。」


「人間の限界って一体どれくらいなんでしょうね、」


「僕たちは500年くらいで見てる。それくらいで人間の体は腐るんじゃないかってな。」


・・・ここで一個の疑問が生じた。このことをなぜ隠しているのだろう。不死身なのならばこうして隠す意味はないはずだ。それで、このことを知らせないのは違う。それと最初に言ってた『追い返す準備』っていうのは?


「質問なんですけど・・・」


「あ、ヘイリ君、そろそろ集会だよ。」


「あ、ほんとですね。それじゃ、グラス君。君が持ってたギルドカードをギルド管轄の宿に見せれば無料で泊まれるから。また今度。」


「あ・・・」


そしてヘイリとヒサカツは外に行った。


「そろそろいいかな?グラス。」

「待ちくたびれましたよ」

「とりあえず、話は聞きもうした。どうしやす?『ドイセルテギン』に協力する気やすか?」


「とりあえず、もうちょい話が聞きたいね。加勢するかはその後決めればいいよ。」

「そういえばあのヒサカツってやつ。自分のことは一切喋らなかったな。」

「まるで自分のことは隠して相手の情報だけ抜き取ろうとしているかのようでした。それがあのメガネなのでしょうか。」

「いや、違うと思う。」

「どうしてやすか?」

「仮にメガネだったとしたらあの瞬間、ライとかがとってしまえば終わる話。でもヒサカツはメガネを守るような動作は1mmもしていなかった。ずっと腰か机に手をやってて防御なんかしない体制だった。」

「つまり、ヒサカツの能力でグラスを鑑定していたと?」

「その可能性が高い。」

「もう一つ気になる点が。最初グラス様に近寄った時、驚くべき速さでした。私が『枯れ葉の舞』をした時の2倍程。」

「ワイには一瞬消えたように見えたな。その近寄った瞬間だけ、気配を感じなかった。」


「俺もあの瞬間に何かが起こったように思えた。でもそれがなんなのかはイマイチわからないんだ。」


「なあ、一個提案なんだけどよ。」

「どうした?ライ」




「勇者に会って剣の場所を聞き出さないか?」

投稿遅くてすみません。

でもPV550人、ユニーク300人突破しました!

本当にありがとうございます。これからも応援、よろしくお願いします。

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