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★98 お土産

よろしくお願いします。


「お帰りなさい。モーリュは持って帰って来られたのですか?」

ディアナがにこやかに話しかけてきた。

ああ、笑顔が眩しい!女神さまのようだ!


「ああ、もうビュコックさんに渡してきたよ。」


笑顔のルシュクルがディアナとの間に割り込んできた。

「さすが、ポラリスやな。ついでに、伝説の怪物をやっつけたりしたんやろ?」

「おお良くわかったな!スキュラって・・・」


「さすが、ポラリスやな!」

得意げに話そうとしたら遮られた!話を聞きたいんじゃないの?


「で、お土産は?」

「・・・お・み・や・ま・い・り?」


「お土産や!遠征に行って凄い成果を上げたんやろ?

クランのメンバーには?」


「「お・み・や・げー!」」

嬉しそうに肩を並べてメーヴェとトゥーレがハモった!


ルシュクルが俺に体を摺り寄せてきた!

「・・・俺を親と思えって熱く語ってたんやけどなー。

親やったら、お土産の一つも買ってくるよねー!」

「「ねー!」」

ぐはっ!俺への個人攻撃となって来た!



結菜に助けを求めようと振り返った。

「ああ、疲れたわね。」

「そうね、久しぶりにお風呂に入りたいわ。」

「マナミと気が合うなんて珍しいデスネ!」


ロロランはよそを向いて、鳴らない口笛を吹いている!

グレイスは俺の視線を受けると後ろを向いて、

何を見ているのかなって小芝居だ!


孤立無援だ!


「アタシをぎゅっと抱きしめて、熱く言うたよね~

「親として・・・」何だったっけ?」


「「いっぱい、甘やかしてやる~」」

ルシュクルのキラーパスをメーヴェとトゥーレは難なくさばいた!


脂汗がだらだらと流れた。


「・・・そうだ!武具を一杯持って帰って来たんだ!」


スピカだけでなく、四方から冷たい視線を浴びた!

なあぜじゃ?どおうしてじゃ?


でも、これが、これが、四面楚歌ってやつか!

項羽が負けたって思っても納得だ!


理由が分からず途方に暮れている俺をルシュクルが憐れんでいる!

「・・・ないわー。ないわー、武具ってないわー。年頃の女の子にそれは?」

「「ないわー。」」

嬉しそうにメーヴェとトゥーレがハモった!



「そうや!通りの向こうに服屋さんが新しく出来たんよ!

可愛い服がいっぱいあるんやけどなー。でも、高くてなー、お金がなー。」

「可愛い服がいっぱいあるけどー。」

「お金がなー。」


ルシュクルとメーヴェとトゥーレの連携攻撃が凄い!

ルシュクルたちの瞳が輝いている!

これが、これが、真の狙いだったのか!


「可愛い服!じゃあ、明日みんなで行きましょう!

みんなに、ヒロトが買ってくれるそうだから!」

瞳を輝かせた結菜が割り込んできて、トンデモないことを言った。


妻たち、スピカだけでなく、ベテルギウスの野郎どもまで歓声を上げた!マジか!

「無理!お金ないモン!」

俺は悲鳴を上げた!


結菜の手が俺の肩をポンと叩いた。

「ヒロト、お金は大丈夫よ。貸してあげるから!」


愛海も続いた。

「フォーバル、トレニア、マーガレットも一緒に行こうね。

ああ、アメリアさんたちも誘わないと!」


「ぐはっ!」

みんなが歓声を上げた!


次の日、その新しい服屋さんまで、女性陣に引きずられて行った。

あの後、男は断固、拒否した。


店に入ると、カラフルなTシャツがたくさん飾られていた。

この世界の服の色は地味目ばっかりだけど、この店のTシャツは鮮やかな色ばかりだ。


また、胸に、風景やポップな絵をカラフルに描いたものが、4種類あった。

この世界では初めて見るよ。

サイズが5種類もあって、それが何枚か積み上げられている。

この世界の店では破格の品揃えだ!


結菜と愛海が手伝ったのだろうか?

大勢の若い人たちが楽しそうに選んでいた。

スピカや妻は勿論、貴族のアメリアたん、太ったおばさんのフォーバルまで目を輝かせて選び始めた!


だが、絵柄付は値段も凄い!超高級品だ!

日本じゃ安物なのに!

絵柄なしは手頃な値段だが、誰も目もくれない!

誰か助けてくれ、こんなの無理だ!


「いらっしゃいませ。ああ、ユウナさん、久しぶりですね!」

結菜お気に入りの服店のおじさんだった。

結菜の服のセンスをリスペクトしていて、これまで結菜の細かい要望にきちんと対応していた。


そして、結菜のアドバイスを受けてこんなTシャツを売り出したのだ。

ちょうどアルフヘイムへの遠征中に開店したので結菜もビックリしていた。


「来月はプレドナで店を開き、そのうち王都にも店を開くつもりです!

狙いは、お金持ちの若い人です。


先月、シャツに絵を複写する使い手がこのカラカスにいることが分かりましてね、

高給を払って雇ったんですよ!

マナミさんほど凄くはないですが、ちゃんと休みを確保しても、

Tシャツに絵を月に500枚複写出来るんです!


スプートの仲間の店でも売っているんですが、すぐに売り切れちゃんです!」

おじさんは狙い通り若い人に好評なので、ハイテンションだ。


「ほほー、でもそれじゃ常に品薄だな?」

「ええ、プレミア感ですか、タップリと出せそうですよ!

ああ、貴方たちには特別に割安とさせていただきます!」

「ありがとう!」

それでも高額だけど、助かった~



7月16日


1日休憩して、4パーティでダンジョンに向かって出発した。

アメリアたんによると、ビュコックの爺さんは劇的に症状が改善したそうで、

「儂もダンジョンへ行く!」

と言って困らせたそうだ。


ボリスとポロッカを呼んで、俺たちが留守の間、どんな人間関係になったか聞いた。

やはりアレクとアメリアたんはいい感じになってきたらしい。


アメリアたんの熱烈アタックが実を結んだようだ。

アメリアたんは初めて会ったときよりずいぶん大人っぽくなったこともあるかな。


ウォルターとディアナは思い合っているが、ビュコックの爺さんが大反対をしているので、

関係は進んでいない。

いいぞ、爺さんとほくそ笑んでいたら、結菜の肘が俺の脇腹に突き刺さった!



ベテルギウスの斥候で、元ベガのドワイトとトレニア、

アリオトの魔術師とアンジュがいい感じらしい。

他のベテルギウスとアリオトの野郎どももスピカのメンバーを狙っているらしい。


・・・なんということだ。

俺の花園が踏みにじられていく!

表情を変えずに憤慨しているつもりだったが、愛海にほっぺをつねられた。

やはり雰囲気が変っていたみたいだ。


そういやトレニアは薄幸美人が売りだったのに、幸せそうだったな。

それはそれでいい感じだったよな!

読んでくれてありがとうございます。

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