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★95 スキュラ

よろしくお願いします。



6月18日


北から1匹、ぐんぐん近づいてくる、海の中からだ!

「船首の方から来ているぞ、準備はいいか?」

俺の叫びに、慌ただしくみんなが動きだした。

奴隷の子どもたちも一か所に集められた。イザというときは人身御供だ・・・


海の中から6個の巨大な犬の頭が一気に浮かび上がった、スキュラだ!

恐ろしい勢いで船首の6個の人形を食った!どうだ?


空中で6個の頭はピタリと止まり、盛大に血を噴いた!

そして、攻撃するつもりか、倒れてくるのか、6個の頭がこちらへ突っ込んできた。


ミルコが槍をぶん投げ、頭に突き刺さった。

結菜とスミヨンが雷魔法を唱えた!


ダリヤの矢が口の中で爆発した!

俺とロロラン、ライアンが首を切り落とした!

グレイスが大鎚で、クリスチャンが杖で頭を弾き飛ばした!


首が力を失い、ずるずると船から海へ落ちていく。

スキュラの魚の下半身、犬の12本の足は、波の上に漂っていたが、

魔石になったので、沈む前に網ですくった。


昔、ヒュドラを倒した時に、魔石になる前にすばやく奴の肉と血を大量に鍋に放り込み、

これまでアイテムボックスの中で眠らせていた。


一度、矢にほんの少し塗ってオークで試したところ、即死したので、怖くて触れなかった。

今回、人形を用意して、それに大量の毒を塗っていたんだ。ようやく役にたったよ。


愛海とグレイスが子どもたちを抱きしめていた。

これまで二人で世話していたからな。

今日はケーキでパーティだな!


「ライアン、倒せたのは俺たちの毒があったからだよな?

俺たちが8割、そっちが2割でいいよな?」

「おい待てよ、もう少しイロを着けてくれよ!」


愛海とグレイスが、話があるという。

「あの子たちのことだけど、私たちが育てたいの!」

俺、まだ19歳だよ。いきなり6人の子持ちですか!


「・・・プレドナに無事帰ったらどうなるんだ?」

「孤児院に行く予定よ。

そうなったら、あの子たちがもらったお金は孤児院で使われるから、

あの子たちには何にも残らないわ。」


結菜が質問した。

「どこに住まわすの?だれが世話するの?

私たちはダンジョンに行くじゃない。

これ以上はフォーバルたちも無理だよ。」


「世話は、近所のおばさんを雇えばなんとかなるでしょう。

住むところは、しばらくは私たちの部屋で。

すぐにこの子たちの家を建ててね、大工さん、うふふ。」


「ちょっと待ったー」

俺は叫んだが、みんな納得してしまったようだ・・・



船の見張りが、陸地の近くに座礁している船を発見した。

スキュラにやられた船かな?

ボートに乗り換え近づいて大声を出すと、船上に乗組員が現れた。

アルフヘイムから出発したが、やはりスキュラに襲われたそうだ。


護衛の冒険者が攻撃したところ反撃され、乗組員の半数以上が食われ、座礁させられていた。

一人だけ冒険者が生き残っていた。エルフの男だ。

スキュラに吹っ飛ばされ、マストに頭をぶつけ気絶していたので、助かっていた。


銀ランクパーティに所属していた魔法戦士で、ベルトリーニという名だ。

御多分に漏れず、男のくせに美しい!

残った5人の乗組員と息を殺し、船内でギリギリ生きていた。


座礁した船上から辺りを見回すと小さな砂浜があり、そこに武器などが山積みになっている。

スキュラがそこに吐き出したのか、集めていたようだ。

それをボートで回収し、座礁した船は曳航することになった。


ベルトリーニが狭い船上でコソコソ話しかけてきた。

「クラウス王国には、グレイスみたいにオッパイの大きな女は多いのか?」

「バカヤロー、あんなキレイで胸の大きな女がおいそれといるわけがないだろう。

胸が大きいだけならソコソコいるけどな。」


「本当か?俺も一緒に行っていいか?」

「本気か?」

「ああ、パーティはなくなってしまったし、エルフの女のオッパイは小さいし、

オッパイ好きは変人扱いなんだぜ、もうこの国にいる意味はないよ。」

やっぱり色ンな差別?あるな。


あ、やべーぞ、ディアナのこと忘れてたわ。

また新たなライバルになるのかな?

ベルトリーニはハーフエルフのダリヤに偏見を持ってはいないようだし、まあいいか。


「いいパーティ知らないか?」

「銀ランクパーティで、ちょうど魔法戦士がいなくなったやつがあるけど・・・」


「おお、ピッタリじゃないか!紹介してくれ!」

「いいけど、港から5日歩くし、男ばかりのパーティだぞ!」


「いいさ、女は冒険者じゃない人を選ぶよ!」

「おう、ぜひそうしてくれ!」

ベルトリーニは、俺の最後のセリフに首をかしげていた。


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