★93 モーリュ
よろしくお願いします。
6月2日
まだ40階のボス部屋は見つかっていない。
マッピングは順調で、あとは西南方向だけ空白となっている。
つまり全員のカンが外れたっていうことだ。
ビュコックが家で倒れた!
アメリアたんが血相を変えて訴えてきた。
原因は何か尋ねたら、昔、どっかの魔術師と戦った際に呪われたらしい。
今までは無事だったが、発症したとのことだ。
30年殺しか・・・ホントに呪いなのか、普通の病気じゃね?
呪いなら、モーリュっていう薬草しか効かないとのことだが、
最も近くでアルフヘイム(エルフの国)にあるそうだ。
「ワタシの故郷にもありマス。少しならもらえマス。」
ダリヤはそう言うが、歩いていったら30日はかかるそうだ。遠い、遠すぎる・・・
すぐにアメリアたんはビュコックを看病するために帰って行った。
「ダリヤ、アルフヘイムって何か楽しいことあるのか?」
「街は静かデス。ご飯はこっちの方が美味しいデス。
あっ、お風呂はアルフヘイムの方かいいデスネ!」
「どういいんだ?」
お風呂に入るため、30日以上歩くのか?無理だろ?
「蒸し風呂と地面から湧く風呂がありマス。どっちも気持ちいいデス!」
愛海が反応した!
「サウナと温泉じゃない、行ってみたいな!」
露天風呂か、混浴だな・・・エルフと妻たちと混浴か!
ディアナたちも連れて行くか!
「結菜、みんなで一緒に行けないかな?」
「みんな一緒ってバカなの?食事をどうするの?
ヒロトのアイテムボックスに30人の30日分入れてね!」
スケベ心がばれたか、結菜がいつもより手厳しい。
「・・・6人ならどうかな?」
「乾パンばっかりなら行けるかもだけど、私はイヤよ!
ビュコックさんは気の毒だけど、薬草はカスパーにでも頼めばいいじゃない!」
「ワタシ、この国で、エルフの国のもの見たことないデス。」
「陸がダメなら、海から行けないかしら?」
愛海が諦めきれないらしい・・・
「プレドナから10日間船に乗れば、エルフの国につきマス!そこから10日間歩きマス。」
むむっ、行けないことはないか?
「プレドナに行くと、今度はマフィアの大親分から狙われたりしないかな?」
俺が言うと冗談にしてくれなかった。
「ヒロトなら狙われるわ、止めておきましょう!」
今日は結菜がイジワルだな、やはり俺のスケベ心が原因か・・・
「大親分もぶっ飛ばそうぜ!」
ロロランはいつもどおりお気楽だし・・・
「ダリヤ、帰ってみたいか?」
「お祖母ちゃんに結婚の報告はしたいデス!」
まず、結菜とギルドに行き、副ギルド長に相談した。
「アルフヘイムに薬草を採りに行ってもいいかな?」
「貴方たちは出国禁止ですね。
だけど、クエストならそうですね、往復3カ月は構いませんが。」
「本当か!」
「ええ、ただ、あんまり遅れると捕まりますよ!」
「わかった、ありがとう!」
次にプレドナの商人パウルの店へ行ってみたら、珍しくパウルがいた。よかった。
もうマフィアは存在していないが、新興の半グレ集団が現れているそうだ。
アルフヘイムとは交易ルートがあり、モーリュっていう薬草は呪い以外にも効くらしく、
需要は大いにあるが、貴重でなかなか売ってくれないらしい。
アルフヘイムとの間には定期船があって、大きな船だから危険は少ないのではっていうことだった。
結菜に色々とご機嫌を取り結び、手をつないで仲良く帰った。
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