★88 ジャスティン
よろしくお願いします。
翌朝、索敵してみるとまだ近くの森にハーピーがいるみたいなので倒しに行った。
フリッツに屋根付き馬車を借りてこさせ、農夫の恰好で御者をさせた。
屋根の下に俺たち6人だけ乗り込み、ハーピーの近くを通ってみると、
4匹が襲い掛かってきたので瞬殺してやった。
街に戻るとギルドから呼び出しがあった。
一応クラン全員をギルドに連れていった。
俺たち、ジャスティンたち、倒れていたアリオトの3組のパーティが呼び出されていた。
ジャスティンはこっちを見ない。
ギルド長からお話があった。
「3組のパーティはハーピーからこの街をよく守ってくれた。
お陰で死んだ者はいなかった。順番に賞金を与える。
1番は「ポラリス」、2番は「アリオト」、3番は「ベテルギウス」だ。」
賞金をもらった後、「アリオト」のリーダー、セドリックが声をかけてきた。
このパーティは、初めてこのカラカスに来た翌日に、
盗賊団の根拠地への遠征に連れていかれたときに世話になった銅ランクパーティだ。
ダンジョンが発見されてからもずーっと護衛をしている。
「昨日は助けてくれてありがとう。」
「お互い様だろ、当然だよ。昔は俺が助けてもらったよ。」
セドリックがニッコリと笑った。
「厚かましいが、お願いがあるんだ。
俺たちも君たちのクランに入れてもらえないか?」
「あんたたちの方が年上で、経験豊富だと思うけど・・・」
セドリックたちのパーティは性格に問題ないが、男6人だからな・・・
「いや、君たちの方が圧倒的に強い。よくわかったよ。
ルイ、ルパートが死んで、俺たちちょっと心細かったんだ。
俺たちはこれからも商人たちの護衛を続けるつもりだ。
君たちに有益な情報を持ってくるよ。
スプートは、カラカスよりも大きな街だから、色々な物がある。
必要な物は買ってくるよ。
迷惑はかけないからさ、頼むよ!」
妻たちは何を買って来てもらおうかと相談し始めた!
急所を突かれたな・・・
「何にも出来そうにないけどな・・・じゃあ、よろしく!」
クラン全員ぞろぞろとギルドから出たら、すぐにジャスティンが声をかけてきた。
「ヒロト、ちょっと待て!ディアナを解放しろ!」
「お前、ハーピーをたくさん倒した方がって言ってなかったか?
お前らは3匹しか殺してないだろ。」
振り返って意地悪く言ってやる。
「お前たちは10人いたじゃないか!」
「アレク、俺一人で何匹倒したかな?」
「たしか4匹ですね。」
「うっ。」
ジャスティンが詰まったので、声をかけた。
「じゃあな、ジャスティン!」
「待て、俺と勝負しろ!」
「なんでそうなる?」
俺はあきれて尋ねた。
「ディアナはお前に囚われている。俺が解放してやるんだ!」
「おい、ディアナ、ジャスティンの所に行くか?」
「ヒロトさん、私をジャスティンから守ってって言いましたよね!」
ディアナが冷たく言い放った。
「ジャスティン、お前のせいでディアナに怒られただろ!」
「お、お前らが精神魔法で操っているんだ!俺が勝ったら、ディアナを俺によこせ!」
「ジャスティン、もうよせよ!」
ベテルギウスの斥候が流石に遠慮がちに止めるが、言うことを聞かない!
ホントにしつこいな。は~。
「わかった、審判はベテルギウスだ。お前が負けたら、お前は王都より遠くに行け。
これが条件だ。」
ギルドに戻り、刃を潰した剣を借り、闘技場で向き合った。
ジャスティンが長剣で攻めてきたが、トパーズアクセサリーを持つ俺の敵ではない。
剣を躱しながら、右こぶしでジャスティンの顎を殴りつけた。
頭が揺れ、地べたに這いつくばった。
「おい、俺の勝ちだな!コイツは王都より遠くへ行かせろよ!」
俺は一番まともそうな斥候のドワイトに話しかけた。
ドワイトは、元ルイのパーティメンバーだ。
「わかった、説得する。俺たちは・・・」
「お前たちは、地元にずっといたいなら残ればいいさ。」
5人はホッとしたようだ。
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