★72 指輪
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11月26日
今日は、16階のボスを攻略した。
お宝は、サファイアの指輪 器用さアップ だった。
ダリヤは指輪を持っているので余裕だが、残りの4人はそわそわしている!
サファイアだからな・・・
「愛海、これは君に着けたい。」
「ありがとう、ヒロト!」
花のような笑顔を見せてくれた。
愛海がすっと左手を差し出したので、跪いて丁重に薬指に指輪をはめた。
嬉しそうに微笑む愛海があんまり可愛いので、
「愛しているよ!」
と言ってキスした。
「ワタシの時と全然違うデス!」
ポカポカとダリヤに叩かれた。
その次の日、17階のボスを攻略した。
お宝はダイヤモンドの指輪 器用さアップだった。
今度こそと、結菜、ロロラン、グレイスが色めき立っている。
「結菜。」
「ありがとう、着けてくれる?」
結菜の笑顔が輝いている!
美しい左手を優雅に出された。
まだドキドキする。
「結菜、愛していましゅ!」
跪き丁寧に薬指に着けた。
ちょっと口調がおかしくなったけど、結菜は感激して、その手を右手で抱きしめていた。
12月1日
今日はギルドで調べ物をした。
クランのメリットは、上の者は所属料を徴収したり、レアアイテムを得た時に上納させたりする。
下の者は、上の名前が使えるので、パーティ間のもめ事が減ることだ。
俺の場合は、さらに統率のスキルで士気がアップする。
だけど、フリッツたちがレアアイテムを俺たちに上納するまで何年かかるんだ?
やはり慈善事業だな、どうするかな・・・
12月2日
今日は、愛海の誕生日だ。
ひとつ年を取ったのがちょっと不服そうだったが、みんなでお祝いすると抜群の笑顔になった。
ダンジョンのアイテムが凄すぎるので、何をあげればいいかわからない。
結婚指輪を5個も買ったので、お金もない。
どうすればいいんだって悩んでいたら、
「何でもいいから買ってきなさい!」
結菜に叱られた。
勇気を出して化粧品を買いに行き、濃い目のピンクの口紅を買った。
二人っきりになってから、愛海にプレゼントを渡した。
「愛海、誕生日おめでとう。
今の色は凄く似合っているけど、たまにはどうかなって・・・」
「ありがとう!」
愛海は喜んで、すぐに使ってみせてくれた。
「どうかな?」
色んな表情を見せてくれて、さらにほっぺにキスしてくれたので、この色の方が好きになった。
この世界には誕生日という習慣はない。
10歳の年始の時に初級職を与えられ、15歳の年始の時に再度与えられるので、
1月1日にみんなお祝いするとのことだ。
俺たち3人以外のみんなはお正月に盛大にお祝いしよう!
12月3日
やはり12月は冬だそうだが、日本の10月と変わらない。
夏と冬の温度差が少なくって助かる。
18階と19階のボスを攻略した。
18階のお宝は、ルビーの指輪 器用さアップだった。
「ロロラン。」
「ありがとう、ヒロト、着けてくれる?」
えっ、ありがてーじゃないの?可愛くなっちゃった?
いつもとは違う、ゆったりした優雅な動きにドキドキしてしまった。
まだ、指輪をもらえていないグレイスの機嫌が悪い。
俺は結婚指輪をプレゼントしているんだけど!
19階のお宝は、エメラルドのネックレス 守備力アップだった。
16階、17階、18階と指輪が出ていたので、グレイスがものすごくがっくりしている。
「エメラルドはワタシです!」
「おう、どうぞ!」
「着けてクダサイ!」
ダリヤは長い髪をかき上げ、真っ白いうなじを見せた。
ドキッとしたものの冷静に素早く着けた。
12月12日
今日は20階を攻略する。
最初の分岐点でいつものように矢印が出なかった。
いつもなら、「はい、こっち」って歩いて行くのだが、
今日はどっちに行っていいのか分からない。
「どっちに行けばいいんだ?」
ってつぶやいて、アワアワしていた。
「熱でもあるのかしら?」
愛海が俺の額に手を当てた。
「特に問題はなさそうね。」
「ヒロトのメガネを封じる妨害電波的なモノでもあるのかしら?」
結菜が顎に手を当てて独り言を言っているが、とても絵になっている!
「何かしらねーけど、どっちか行ってみようぜ!」
「そうね、普通のダンジョン攻略ってことよね、うふふ。」
ロロランとグレイスがこともなげに話している。
そうか、これが普通だったのか、そういや1階はそんな感じだったな!
とりあえず、ロロランのカンを信じ、右に行ってみた。
この階の敵はオークリーダーとオークが中心だ。
ロロランのカンを信じ進んでいく。
行き止まりだった・・・
1日切り上げて帰ることにした。
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