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★68 ボリスとポロッカ

よろしくお願いします。


11月10日


フリッツとアレクは他に5人の子どもを連れてきたが、8歳から10歳の子どもだった。

前来た子どものうち大きい子は他の仕事があるらしい。

俺たちがダンジョンを発見して、この街に好景気を呼び寄せたからな!


さらに仲間2人を連れてきた。14歳のポロッカは猫人の女戦士だ。

白と茶色の毛色だが、少し傷んでいる。シャンプーとリンスをプレゼントしたい。

もう一人は14歳のボリスで、盗賊で人間の男だ。

真っ赤な長い髪が印象的だ。


二人ともスラムの出身で、4人でパーティを組む予定らしい。

魔術師はいい人がいないとのことだ。

俺がメンバーは妥協するなと言ったのを守っているようだ。


ボリスもかっこいいのだが、ポロッカと付き合っているので、

ダリヤは興味を示さなかった。


翌日の昼食後、川遊びし、夕方まで移動しながら薬草を採った。

川遊びの時、結菜がポロッカにシャンプーとリンスをしてあげていた。

おっかなびっくりしていたポロッカだが、乾燥したあとの毛並みと匂いにうっとりしていた。


結菜とダリヤがナデナデしていたので、俺も手をだそうとしたら、

ボリスの目が「殺すゾ!」って言っていたので、手を引っ込めた。残念!


次の日も薬草を採り、川遊びも出来た。まだ水は冷たくなくってよかった。

やはり小さい子どもたちはキャンプができて大喜びだった。


であった魔物は鹿とイノシシが2頭ずつだったので、フリッツたちに退治させたら、

チームワークよく退治していた。


アレクによると、10歳で魔術師や戦士など、初級職が決まる。

当然、冒険者ばかりではなく、料理人とか、農民とかもある。

来年1月になれば15歳となり、能力がぐっとあがり、まれに上級職を選べるとのことだった。


この4人なら選べると思うが、どうだろう?


夕食後、その4人から相談を受けた。

「なあ、俺たちをヒロトさんのクランに入れてくれないか?」


「ボリスが盗賊ってどういうことだ?」

ボリスに質問すると、アレクが素早く答えた。

「8歳ぐらいの時、お腹が空きすぎで、露店のパンを食べちゃったんだ、それだけだよ!」


「ガキなら誰でも腹が減れば、その辺の食い物をかっぱらうだろ、

運悪く1回捕まって、その店主が役場に届けたりするからさ・・・それ以外は捕まってないぜ!」


おう、アレクの配慮が台無しだな?

みんな、腹が減ったらかっぱらうのか?

「・・・今もしているのか?」

「仕事が少しできるようになったら、止めたよ。」


「結菜、どう思う?」

「入れてあげようよ、もう問題ないでしょ。フリッツもアレクもいい子だよ?

その子たちが選んだ仲間だよ?」

「そうだけど、魔術師がいないのがな・・・

悪いようにはしないから、少し待ってくれないか。」




11月13日


合宿4日目の夕食が終わった。


なんか胸騒ぎがする。索敵を最大にするが異常はない。

「結菜、なんか胸騒ぎが収まらないんだけど・・・」

「食べすぎ?」

「違う!なんでだよ!索敵しても問題ないしさ・・・」


結菜が可愛くボケてくれたが、俺は焦って真剣に答えてしまった。

しまった、やり直せないだろうか?

痛恨のミスだ!


「じゃあ、愛海とグレイスかしら?」

「それだ!今から家に帰る!」


「ちょっと待って、もう真っ暗だよ、無理だよ!」

「いや、魔法で照らして走って帰る!」


「一人は無茶だよ、誰かと一緒に・・・」

「・・・みんなは子どもたちを無事に連れて帰る仕事がある。すまん、勝手させてくれ!」

「気を付けてね・・・」


気持ち的には、オリンピックのマラソンで金メダルが取れるくらい走った。

3時間後、家まであと数キロだ、走った、転んだ、索敵を最大限広げた。

愛海とグレイスは家にいるが、家に近づいている奴がいる、コイツは!


西門についた。通用口の外側からドアをたたき、声の限り叫ぶ。

「頼む、開けてくれ、冒険者のヒロトだ。開けてくれ!」


「どうした、ヒロト?」

よかった、イワンの声だ。

「イワン、俺の家にもうすぐ強盗が来る。愛海とグレイスが危ないから開けてくれ、頼む!」

「何っ、すぐ開ける、俺も一緒に行く。」


読んでくれてありがとうございます。

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