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★56 蠱毒

すいません、大河にあやかって名前を鎌倉にかえます。

今後もよろしくお願いします。

ブックマークありがとうございます。

現在、第2章王都編です。この次からがその山場のつもりです。

(第1章はカラカス編です。)

10月2日


昼から桐生に会いに行くと船見、南館、和家佐、量山の4名も一緒にいた。


対馬たちから結菜と愛海が手を組もうって言われたこと、

対馬たちが桐生たちに異様に対抗心を持っていること、

ヘンな魔術師が同席していたことを伝えた。

「ありがとう、教えてくれて。」


「対馬たちはこの世界に来て、少し変わったようだ。配慮してあげてほしい。

あと1個、お願いがあるんだが・・・

俺たちをこの世界に呼んだ魔術師に会わせてもらえないか。」

「ああ、タイロン先生だな。すぐに紹介してやるよ。1つ貸しだ。」


船見が愛海に相談があるっていう。

船見の知り合いの侍女の実家の犬が盗まれたらしい。

この街で最近、犬がたくさん盗まれているとのことだ。


それを聞いて愛海の顔は嫌悪にゆがんでいる。

思い当たることはあるが口に出したくないようだ。


「蠱毒の可能性があるな。」

俺が代わりに答えた。

「なんだ、それ?お前と同じで、独りぼっちだから、ペットを集めているってか?」

俺と愛海の嫌そうな顔を見て、船見は雰囲気を和らげようと冗談を言ったつもりのようだが無駄だった。

まあ、俺をバカにする成分が強すぎたからな。


「蠱毒っていうのは、例えば犬を100匹とか集めてエサを与えず共食いをさせる。

最後に残った犬を殺して、だれかを呪い殺すとかってやつだ。」

結菜、桐生たちみんながドン引きしていた。


「・・・こちらの人はだれもそんなこと知らなかった。

そんな胸くその悪いことを、クラスメイトがしているってことか?」

「蠱毒ならそうだな。」

船見に対して俺が答えると、桐生が口を挟んできた。

「まだ止められるか?だれが狙われているんだ?」

流石、勇者だ。


「まだ盗まれているなら、そいつを尾行するしかないか・・・」

「でもそいつをどうやって見つけるんだ?」

「ヒロトならたくさんの犬が一緒に動いていたら見つけられるよね。」

続いての桐生の質問に結菜が答えた。


「へえー、やるじゃない?」

桐生たちは俺をちょっとだけ見直したようだ。


「この街全部は全く無理だ。半径1キロってとこだからな。」

「なんだよ、それ。じゃあ、俺たちも斥候を用意しよう。夜9時に集合だ。」

俺が控えめに答えると船見ががっかりしていた。

1キロでもメチャクチャ凄いんだけどな・・・


夜9時に集合した。

ジュエリーアイテムなどは持って来なかった。

勇者がいれば大丈夫だからな。

兵士たち20人と網中鷹志(忍者)が加わっていた。


網中はフィデルっていう街でこの国の人たちのパーティに加わっているが、

未練はないらしく桐生たちのパーティに加わることになっていた。


歩きだしたが、みんなの雰囲気が重いので混ぜっ返すことにした。

「船見はどうして侍女から相談を受けたんだ?」

「その子は船見の恋人なんだぜ!でもって、その子は12歳!」

南館が代わりに答えた。


おお、いいネタじゃないか!

「・・・犯罪だな?」

「犯罪ね!」

俺と結菜が頷きあう。


「ちょっと待て、俺たちはまだ清い関係だぞ!」

船見がちょっとあせって反論した。

「それでも犯罪だな?」

「犯罪ね!」

俺と結菜はぴったり息を合わせてイジってやる。

「くそっ、仲いいところ見せつけやがって!」

いかん、こちらに意識が向いてしまった。


俺たち3人と南館、桐生たちは10名ずつの兵士を連れて二手に分かれた。

まだ犬が盗まれていない場所で待ち受けることにする。


南館は、俺が弱くて結菜と愛海を守れないと主張してこっちに来ていた。

しばらくみんな黙っていたのだが、南館が意を決して結菜をちょっとこっちへと誘った。

結菜が意味ありげな視線をこちらへくれてから、南館の後に続いた。

愛海も俺に意味ありげな視線をくれているが、黙って俺にくっついてきた。


2人は暗闇の中20メートルほど離れて立ち止まった。

結菜は俺に夢中のはずだが、やっぱりちょっと不安なので、

「地獄耳」のスキルを発動した。


「・・・3人のうちの1人なんておかしいぜ。

そんなの絶対おかしいぜ!

騙されているんじゃないか?

それにアイツ弱いじゃないか!

アイツがリーダーでダンジョン攻略なんて危ないよ。

俺たちはダンジョンだって、兵士が同行してくれているから安全だよ。

それに俺たち、貴族扱いでみんなに敬われているんだ。

友道さんは王都に残ったほうが絶対いいよ!」

熱く語っているな・・・


「ヒロトが守ってくれたから、私はかすり傷ひとつ負ったことないよ。

彼は、私の命と尊厳を守ってくれているわ。

だから、私も彼を守るの。

それに彼は弱くなんかないよ?

南館くんたちもそうだと思うけど、練習試合で本気だしたりしないよ?

せっかく誘ってくれたけど、ゴメンね!」


結菜は小走りで俺の元に来た。

「何言われたの?」

「なんでもないよ!」

手を繋いで、寄り添ってきた!

ふふん!

読んでくれてありがとうございます。

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毎日更新します。

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