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★55 対馬 宗次郎

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10月1日


翌朝、愛海の部屋に大勢の女子が来て、愛海が下着、靴などを複写しまくった。

俺はお手伝いさんとして箱を開けたり閉めたりしていた。

さらに化粧品や生理用品は前からたくさん用意していたので、

女子は味方についてくれたと思う。

大宮部たちも多少は軟化したようだ。



その後、複写して欲しい物を持って男どもが集合した。

木工ぐらい自分たちで出来ると俺は追い出されてしまった。

「俺の女に手を出すな!」

言ってみたい10の名セリフのうちの、このセリフをもう一度言えばよかったよ!


夕方、対馬宗次郎に呼ばれたので、3人で会いにいった。

同じくドゥラメンテ公爵領にいた舛水三典、仏生寺善、大宮部緑子、馬川たかみもいた。


対馬は、俺たちの学校では珍しいヤンチャな奴だ。

音楽に夢中だったが、スポーツも万能だった。

鏡を見ながら「俺ってなんてカッコいいんだろう!」って言ってた!

父親が万引きで捕まったことで、俺に嫌がらせを一番してくれた奴だ!


舛水は、俺たちの学校でトップの成績だが、いつも誰に勝った、何に勝った、やっぱり勝った、

と勝ち負けばかり気にしている。

犯罪者の家族が自分と同じ高校に通っているのが許せないらしく、色々と嫌がらせをしてくれた。


仏生寺は、なんでもそつなくこなしていたが、無口な奴だった。

嫌がらせはされなかったけど、対馬や舛水が俺に嫌がらせすると楽しそうだった。



大宮部のことは全然知らないが、キツそうな顔だ。


馬川は1年の時、いじめられていて結菜に助けられたやつだ。

勉強、スポーツともに今一つだが、ちょっと生意気だった。


対馬が代表して結菜と愛海を見て話し出した。

「桐生が勇者だっていうのはどう思う?」

「桐生君は、誰も抜けなかったリンゴの木に刺さっていた勇者の剣を抜いたそうじゃない。

桐生君が勇者でしょ。」

結菜が答えた。そうそう、俺もそう思う。


「俺が先に挑戦していたら、俺が抜いていたさ。能力が高い方が勇者だろ?」

「どういうこと?」

「俺たちと君たちが組めば、奴らではなく俺達が勇者パーティだっていうことだ。」

「魔王に襲われるのは、私たちみんななのよ。みんなで協力しないといけないわ。」

結菜が正しいことを言ったが、対馬は頑固だった。

「それは解っている。誰が真ん中かっていうことだ。」


クラスの主導権争いに巻き込まれるのなんかゴメンだな。

「・・・今、俺たちはパーティを組んだばかりだけど、グングン強くなっている。

だから桐生たちとも、お前たちとも組むつもりはない。」

「万引き野郎には訊いていない。俺は友道と先生に言っている。

なんでクソ弱いお前がいるんだ、出て行け!」

対馬はもうイライラしてきたようだ。


「ヒロトは私のパーティのリーダーよ。一緒にいてもらうわ。」

「なんでこんな奴と一緒にいるんだ?俺が勇者なんだぞ!デキるやつは俺と組むべきだ!」

「残念だけど、私たちはヒロトのパーティを続けるわ。」

結菜が好戦的な目で対馬を見ていた。


「帰ろうか、結菜、愛海。」

対馬だけじゃなく、舛水、仏生寺、大宮部、馬川も憎々しげに俺を見ている。

「偉そうに!何様のつもりだ!万引き野郎のくせに!クソ弱いくせに!雑魚のくせに!

魔物に喰われろ!」

顔を真っ赤にして対馬が罵っていた。


俺たちが背を向け部屋を出て行こうとすると、舛水が慌てたように声を出した。

「おい、浅枝を知らないか?」

聞こえないフリをして部屋を出て行った。


俺の部屋に戻り、紅茶を前にして結菜に尋ねた。

「対馬ってあんな奴だったっけ?」

「5人とも雰囲気が全然違うよ!」


愛海は5人ともあまり知らなかったけど、しっかり観察していた。

「フードをかぶった魔術師が同席していたけど、彼が原因かしら?」

「そうか、操られているとかか・・・でも、そんなことできるの?」

「精神魔法が凄ければできるハズよ。

でも、勇者の座を争うなんて、その目的は何なのかしら?」

「もし公爵が黒幕なら、王の座を奪おうってことかな?」


結菜が深刻な表情で言った。

「4人を助けることが出来ないかな?」

深刻な表情も絶品にキレイだな!


「そもそも操られているかどうかもわからないしな・・・

今の俺たちに出来ることは、このことを桐生に伝えることだけかな・・・」

「そうね、それしかないわね・・・」

読んでくれてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ヤラレタ事は忘れずに付き合おう。 助ける必要は無いんじゃない。
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