★53 同窓会
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パーティの時間が来た。
大広間に行くと、立食パーティのようで10人くらい座れそうなテーブルが
2列3行の6卓用意されていた。
一番前には桐生たちと対馬たちが2列に分かれ陣取っていた。
お互いに牽制あっている。
俺たち3人が入室すると、気づいた桐生英雄、船見悠平、南館大輝、和歌佐咲喜、
量山百里がやってきた。
桐生は、190センチくらいある大柄で、がっちりとしている。今は髪を少し伸ばしている。
さわやかスポーツマンで、カッコいい。勉強もできたし、人柄も抜群だ。勇者に相応しい。
船見は、クラスのムードメーカーだった。サッカー部のレギュラーで、勉強もそこそこ出来た。
最近は、俺の父親の万引きをイジって、笑いを取ろうとしていた。フン!
南館も野球部だ。桐生とバッテリーを組んでいることで陰口を叩かれていた。
桐生と並ぶことができる奴はなかなかいないと思うが・・・人柄はいい。
和歌佐は、バレーボール部のキャプテンで、クラスでもリーダー的存在だった。
背が高くてなかなか可愛い女の子だ。
量山は、勉強、運動とも目立ってなかった。
だけど愛嬌バツグンで男女問わず仲良くしている。
去年も同じクラスだったが、俺も一番話をした女の子だ。
いつもスカートの丈がかなり短くて見えそうだった。
モチロン、今もだ。
結菜と愛海が他の女子にも声をかけて向こうへ行ってしまった。
桐生が俺に話しかけてきた。
「大林、ダンジョンを見つけたり、盗賊団を壊滅させたりしたんだろ、
俺たちよりも勇者らしいな。」
別に嫌味ではなさそうだ。
「たまたまだよ、ツイていただけだ。」
南館が割り込んできた。
「それより、お前、あの2人ともホントにお前の恋人なのか?嘘だろ?」
「2人とも俺の女だ、手を出すな。」
い、言えたよ、10の憧れのセリフの一つを!
3人とも息を飲んだ。
やったよ!勇者に息を飲ませたよ!
恐る恐る南館が質問を続けてきた。
「・・・お前、あの2人にあんなことや、こんなことをしたのか?」
「そんなこともだ!」
「・・・そんなことまで。桐生、魔王よりコイツだ!コイツを殺そう!」
「おう、殺そう!」
船見まで本気で怒っている。
「お、お前たちだって、貴族のお姫様とかに口説かれているんじゃないのか?」
「それは勇者様だけだ、こっちには回ってこない!」
「お前らだって、侍女たちといいことしているじゃないか!」
桐生が飛び火したので、船見に慌てて言い返した。
視線を感じた。結菜たちが冷たい目で見ている。
「もうやめよう、女子がドン引きしているぞ。」
「お、おう。」
桐生に尋ねた。
「今、ダンジョンの何階を攻略しているんだ?」
「50階だね。」
「そんなの大丈夫なのか、どんな魔物がでるんだ?
アイテムとか落とすのか?ダンジョンって何階まであるんだ?」
「まず、俺たちは二手に分かれ、騎士団と組んで攻略している。
いい装備をもらっているから楽勝だよ。
今はミノタウロスとかを相手にしているよ。
ドラゴンにはまだ歯が立たないらしい・・・」
ダンジョンの話をしているうちに、時間がきてしまった。
他の奴らは、こっちに近づいて来なかった。
話してもいないのに、嫌われちゃったか?
俺は一番後ろに行ったが結菜と愛海は2行目にいた。
結局、俺のテーブルには梁多健介だけが来てくれた。
「静まれ、王女様のおなりである。」
大柄で、金髪の綺麗な女の子が大勢の護衛を引き連れ現れた。
「みなさんはヒデオの旧友だそうですね。今日は楽しんでください。」
ほう、こんな高貴な方初めて直接見たよ。
自信満々で、下々には興味がないみたいだな。
すぐに桐生のそばに行き、他の人を遠ざけ、二人の世界に入っている。
対馬、量山と和家佐がその二人をじっと見ていた。
梁多は、千家とスプートの街中ですぐに出会ったそうだ。
そこで金ランクの冒険者に気に入られ、千家とそのクランに入ったそうだ。
「で、そのパーティは、ブルー、イエロー、ピンク、グリーンなのか?」
「・・・いや、みんなに嫌がられている。
ていうか、変身出来ないから無理だな。はあ~」
心底残念そうだ。
「なんで惑星戦隊?こっちの世界に惑星あるの?なんでマーズなんだ?」
「使われていないのがそれしか思いつかなかったんだよ。
惑星があるかどうかなんて知らないけど、赤といえば火星だからな。」
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