★49 勇者パーティ
よろしくお願いします。
初めて感想を頂きました!感激です!
ようやく他の同級生登場です。
9月30日
昼過ぎにいよいよ呼び出しがかかり、案内されたのは巨大な会議室だった。
王様との謁見はないらしい。
久しぶりに会う同級生たちがいたが、いくつかのグループに分かれて立っていた。
緊張感で張り詰めていて、誰も話をしていない。
先生含めて37人いるはずだが、24人しかいない・・・
勇者と思われる桐生英雄がいた。目があったら笑顔を見せてくれた。
やっぱりいい奴だ。
あ、富士谷が一人で立ってる。捕まっていたハズだが・・・
こっちをにらんでいやがる。
おっと偉い人達のお出ましだ。
「私は災害対策大臣のアーネストリー伯爵だ。子爵始めてくれ。」
小太りのお爺さんが、30歳くらいの神経質そうな痩せ男に命じた。
「私はホワイトマズル子爵です。勇者の担当官です。
まずは出廷ご苦労様です。
これまでの事情を説明します。
この世界では300年に1回、魔王が復活します。
あと10年後です。ここの住人の力だけでは魔王には勝てない、
勝てたとしても被害がとても大きくなる。
だから、異世界から勇者を呼び、倒してもらっている。
今回はこちらにいる桐生英雄様に来ていただいた。
ところが、手違いで君たちも呼んでしまった。
王宮には、桐生様、船見様、南館様、和歌佐様、量山様5名が現れたので、
パーティを組み、ダンジョンを順調に攻略していただいている。
最近になって、他の方たちの活躍が耳に入り始めたため、集まってもらった。
実は、勇者パーティをもういくつか作りたいと考えている。
そこで面接し鑑定させてもらった結果、
2つのパーティを作ることにしたので発表する。
第1は、桐生英雄(魔法戦士)、南館大輝(捕手)、船見悠平(銃手)、網中鷹志(忍者)、
量山百里(賢者)、友道結菜(陰陽師)、
第2は、対馬宗次郎(魔法戦士)、仏生寺善(武士)、浅枝鈴也(泳者)、舛水三典(天狗)、
大宮部緑子(植物使)、和家佐咲喜(巫女)。
発表した人も職種を言っては首をかしげていた。
捕手ってキャッチャー?泳者ってスイマー?天狗って妖怪の?
こちらの世界の上級職と違うのが多いな・・・
「・・・職種、分かっちゃうのね。」
俺はちょっと落胆した。
これまで、対外的には斥候か忍者としていたんだけど・・・
「やっぱり凄い魔術師がいるのね、上級職がわかるなんて。
しかも、陰陽師とかよ?意味分かっているのかな?」
結菜が興奮気味に答えた。
「・・・ヒロト、気にしちゃダメよ。」
愛海は俺の気持ちを察してくれた・・・
再びホワイトマズル子爵が話し出した。
「以上のみなさんと茅本愛海(言霊使い)は勇者パーティの補助として、
この王都でダンジョン攻略に集中してもらい、来るべき魔王との戦いに備えてもらいたい。
クラウス王国は全面的に援助する。
後のみなさんは勇者としては能力が低いので、もう帰ってよい。
以上だ。」
偉そうだな、そんなのでいいのか?って思っていたら、富士谷が叫んだ!
「ふざけるな、勝手にこんな世界へ呼んでおいてその言いぐさはなんだ!
全部で37人いたんだぞ、今24人しかいない。
3割以上、13人もいないんだ。
お前たちが殺したんだ、この人殺し!
勝手に人の人生狂わせといて、その言いぐさはなんだ。
俺は40日もかけて歩いてきたんだぞ!
俺は勇者なんだぞ!
俺の実力を全く見たことないくせにその言い草はなんだ!
俺が勇者だ!俺を大切に扱え!
ふざけるな、ふざ」
優雅な足取りで富士谷に近づいた30歳位であごが少しとがりぎみのハンサム男が、
優雅にぶん殴って気絶させた。
「静かにしなよ、ぼうや。」
今度は結菜が発言した。
「申し上げます。私たちの街では、何百年か前に魔王が現れたとき、
魔物が大量に押し寄せたため、その後城壁を建設したと聞きました。
今回は、この都のダンジョンを攻略していくとのことですが、
魔王とはどこで、どう戦うのでしょうか。
例えば、ダンジョンの奥に魔王がいるのなら、この方法が最もいいと思います。
しかし、たくさんの街を、たくさんの魔物が襲うのならどうでしょうか?
たくさんの街を守るため、私たちはこの世界の人たちとパーティを組み、
仲間となって一緒に戦ったほうがよいのではないかと思いますが・・・」
ハンサムが食いついてくれた。
「ホワイトマズル子爵、私もお伺いしたいですな。
まず過去の魔王とは、どこでどう戦ったのかな?」
偉そうだったホワイトマズル子爵が青ざめている。
「それは・・・前回はダンジョンにいたが・・・」
「その前は?」
優しい口調だが、意地悪な視線でハンサムが催促する。
「調べていない。」
アーネストリー伯爵がため息をついた。
「方針については、また改めて連絡する。」
よかった、事前に相談しておいた切り札が役にやったよ。
ありがとう、結菜!
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