★42 待ち伏せ
よろしくお願いします。
8月11日
ダンジョンに真っ直ぐ向かっていると、この先で反応6つがじっとしている。
待ち伏せか?
迂回していたら、ダンジョンから4つの反応が真っすぐ待ち伏せ箇所?に向かっている。
4人ってことは、ルイ達じゃあ?
待ち伏せ箇所へ急ぐが、間に合うだろうか?
ああ、4つのうち、2つの反応がなくなった!
俺たちがたどり着いたとき、ルイとルパートは倒れていた!
相手はブレスク達「シャウラ」だ。
戦士、魔術師、戦士、魔術師、斥候、僧侶って感じだ。
ロロランとグレイスは武具をはずされ、ブレスクとその息子のパガニーニにいたぶられていた。
ダリヤが矢を放ち、ブレスクとパガニーニに当たった。
「なんだ、誰だ!」
ブレスクが喚き、ロロランたちから離れ、戦闘態勢を取り直そうとした。
その隙に、俺たちはロロランたちを守る位置についた。
ロロランとグレイスは麻痺を食らっていたので、結菜と愛海が回復魔法をかけた。
ルイとルパートはもうダメだった・・・
ブレスクは僧侶に回復魔法をかけさせながら俺たちを見た。
「おう、お前らか、大人の遊びの邪魔するんやない。」
ブレスクを無視して、俺はルイとルパートの前で跪き、手を合わせた。
「ルイ、ルパート、間に合わなくってゴメン。
仇を取るから俺に力を貸してくれ。」
ルイとルパートの左胸に手を置いた。
「連射」のスキルをルパートからもらった。
魔法のリードタイムを少なくしてもらった。
ルイからはもらえなかったけど、今まで使えなかったものがイケる気がする・・・
「結菜、ロロランとグレイスに武具を。あれだ。」
「おいこら、何無視しとるんじゃ、このクソガキ!
別々にハメたろうと思ってたが、ちょうどいい、
このクソガキを殺して5人の女奴隷の誕生や!やってまえ!」
「ロロラン、グレイス、立ち上がれ。復讐するんだ。
俺たちのパーティに入ってもらうぞ!」
のろのろと2人が起き上がり、スプリガンの武具を装着する。
ロロランが兜を着けると、俺たちみんなの士気が上がった。
ロロランとグレイスの目が復讐の炎で燃えていた。
「アホが、そいつらはもう戦えへんわ。」
向こうの斥候が俺にナイフを投げてきたが剣で叩き落した。
結菜と愛海が後衛の3人に魔法を放った。
しかし敵の魔術師の防御魔法で防がれた!
敵ながらやる!
ダリヤの矢は親父の盾で防がれた。
ガラが悪いが、親父の防御も手強い!
「行くぞ!」
親父が叫ぶと、僧侶と小さな盾と槍を持った戦士が俺を狙う。
戦士はロロランが、僧侶はグレイスが防いでくれたので、俺は親父と切り結んだ。
長い詠唱を続けている息子に向けダリヤが矢を放ったが、2本とも僧侶に防がれた。
グレイスと戦いながら矢を防ぐとは、僧侶も手強い・・・
息子が叫んだ!
「蛇縛!」
ダリヤが体を蛇に締め上げられて倒れた!
息子が高笑いした。
「おら、あのエルフを助けてほしいんやったら、降伏せんかい!」
親父の剣を躱してから、俺はジャンプして親父の盾を足場に息子に向かってもう一度ジャンプした!
悲鳴を上げた息子の頭を真っ二つに切り裂いた!
ダリヤを締め上げている蛇はまだいるものの緩んでいた。
「クソが、よくもパガニーニを!死ね、スネークソード!」
親父が剣を振ると剣先が俺に向かって伸びてきた!
間一髪はじいたが、剣先が戻ってきて俺を襲う!
「アホが、この剣はささるまでお前の気配を追い続けるんじゃ!
ビビりながら死ね!」
親父が得意げに説明してくれた。
俺はもう一度剣先を躱し、隠密のスキルを使うと剣先は元の剣に戻っていった。
「バカな・・・」
呆然とする親父に俺は剣を振り下ろした。
「影剣!」
盾で剣は防がれたが、剣の影が親父を切り裂いた!
初めて秘技が出来たよ!ルイのお陰だな!
「そんな!」
大ダメージを受けた親父は驚きながら俺と距離を取った。
「おい、ワシを、ワシを早く直せ!」
敵の僧侶が俺の前に立ち塞がり、親父に回復魔法をかけた。
ロロランは敵の戦士に苦戦していた。
「グレイス、ロロランを助けてくれ!」
愛海が火魔法を放ったが、やはり敵の魔術師に防がれた。
結菜はこっそりと式くんを敵の魔術師のすぐ後ろまで動かしていて、
雷魔法を直撃させた!
「うっ!」
動きの止まった魔術師に俺はトドメを刺した。
残り4人!
「このクソガキ!」
親父と僧侶が俺に襲いかかってきたが距離をとり逃げ回っていると、
背中に矢が突き刺さって僧侶は倒れた。
ダリヤが復活した!
やつらの顔色がいよいよ悪くなってきた!
「待て、今なら見逃して」
っていう親父に襲い掛かると親父は逃げ腰で必死に防御していた。
ロロランとグレイスが敵戦士を倒した。
あと2人!
敗色濃厚となった親父は絶叫した!
「待て、待ってくれ、いい話があるんだ、本当だ!」
「へー、ロロランとグレイスに言ってみなよ?」
ロロランとグレイスが武器を構え、親父を狙っていた。
「た、助けてくれ、頼む!金ならいくらでも払う!」
ロロランとグレイスが親父に襲いかかり、親父は血まみれになって倒れた。
逃げ出していた斥候の両足にダリヤの矢が突き刺さった。
斥候は「助けてくれ!」と泣き叫んでいた。
それを無視して、グレイスとロロランが斥候に襲い掛かった。
グレイスがメイスで斥候を殴り倒した!
すぐにロロランが斥候に馬乗りになり、顔を殴りまくっていた・・・
ブレスクのパーティ「シャウラ」は全滅した。
ロロランはルパート、グレイスはルイの側へとぼとぼと歩いて行き、
跪いて涙をこぼした。
俺はロロランとグレイスに声をかけることが出来なかった。
「ルイとルパートはどうするの?」
結菜が尋ねてくれた。
「・・・教会で弔うわ。」
「そう、アイテムボックスに入ってもらってもいい?」
ロロランとグレイスは頷いた。
「まずはあなた達の大事な物を収納するね・・・」
今度は愛海が声をかけた。
「カラカスへ帰ろう。」
次の日の昼前に、カラカスに着いた。
まっすぐ教会に向かい、葬式の段取りを決める。
そのあと結菜と愛海がグレイスたちの家に行き、遺品の整理をした。
俺とダリヤはギルドに行き、ルイとルパートはダンジョンで魔物相手に死んだと伝えた。
夜遅く、結菜と愛海が帰って来た。
ルイとルパートの家族のことを訊いたら、ルイの両親はこの街の商人でカスパーと兄弟だそうだ。
妹がいて、婿をとって店を手伝っている。
ルパートの両親はスプートの商人だが、もう二人とも亡くなっており、兄が店を継いでいるそうだ。
翌日、無事に葬式が終わった。
ロロラン、グレイス、ルイの両親、妹が泣いていた。
それを見て、結菜は俺の手を握った。
俺も両親を思い出し、またルイとルパートとの別れに涙がでた・・・
いつもなら明日はダンジョンに行くんだが、あの場所に近づきたくなかった。
そこにギルドから依頼があった。
薬草が全然足りなくて困っているとのことだ。
俺たちもダンジョンに行く途中で採取しているが、あの辺りはあんまりない・・・
フリッツとアレクに声をかけ、3泊4日の林間学校(薬草採取)に行くことにした。
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