★40 それはダメ!
よろしくお願いいたします。
6階を歩いた。エメラルドの短弓を試してみねば!
ゴブリンリーダーが4匹いた。
ダリヤが矢を放つと矢は2本に分裂しゴブリンリーダーに両方命中し、殺した!
これまでは1射では殺せなかったのに!
さらに試してみねば!
ゴブリンリーダーが2匹いた。
今度は1射で2匹を狙ってもらった。
ちゃんとゴブリンリーダー2匹ともに命中し、2匹とも殺した!
威力もかなり上がっている!
「ワタシ、最強の射手になりマシタ!」
ダリヤが興奮して叫んだ。
6階でキャンプすることにした。
夕食を終えたあと、珍しく一言も話していないダリヤが声を出した。
「ヒロトさん、お願いがありマス。私をお嫁さんにしてくだサイ。」
「それはダメ!」
なぜ、結菜さんと愛海さんが間髪入れず、ハモるんですか?
姉さん、大事件です!
結菜と愛海は顔を見合わせ、俺を見てから顔を伏せた。
俺は誰に、何を、どうすればいいんだ?
愛海が顔を上げて俺を見た。
「ヒロト、好きよ・・・」
結菜がハッと顔を上げた。
「ヒロト、好きなの・・・私を選んで、お願い!」
結菜の声はおびえて震えていた。
結菜、愛海、ダリヤが俺をすがるような目で見ていた。
俺はどうすればいいんだ!
三人とも黙って俺を見つめ続けている。
「あの、例えばだけど、Aさんを選んだとすればBさん、Cさんはどうするんだろう?」
俺は声を絞り出した。
「・・・Bさん、Cさんはこのパーティにいられないわ。」
結菜も声を絞り出すと、愛海とダリヤが頷いていた。
俺が1人を選べば、やはり2人を失ってしまうのか!マジか!
「ゴメン、今は答えが出ない。明日は街へ帰ろう。」
俺の言葉に3人は少しホッとしていた・・・
カラカスへの道は遠かった。
ちょっと前は楽しいピクニックだったのにな~
ギルドに着くとルイたちもいた。
俺たちのただならぬ雰囲気を感じ取ったグレイスが誘ってきた。
「困っていることがあるみたいね、相談に乗るわ、うふふ。」
いつもの居酒屋に行ったが、結菜、愛海、ダリヤは黙り込んでいるので、俺が事情を説明した。
「お前、色男だったんだな!で、誰を選ぶんだ?」
ルイが直球を投げてきた。
「俺はこのパーティが大切なんだ。
だけど、選ばれなかった2人はこのパーティを抜けるって言っているんだ。
だから、選べなくて・・・」
「だけど選ばないとダメだろ!」
おう、ルパート、そんなに真面目だったのか!
「そうなんだけど・・・」
面白そうに俺たちを見ていたグレイスがお気楽そうに言った。
「それなら3人とも恋人にしちゃえばいいじゃない。」
ぎょっとしてみんながグレイスを見た。
「裕福な商人や凄い冒険者なら妾がいるのは当たり前よ。」
俺はグッドアイデア!と言いたかったが、石のように固まったままでいた。
「いやいやいやいや、コイツだぜ?」
ロロランが俺を指さして、ひどいこと言った。ひどいぞ!
「でも彼の活躍で、アウグストの盗賊団は壊滅して、ギルド長が不正で捕まって、
ダンジョンが見つかったのよ?メチャクチャ凄いわよ。」
・・・グレイスさんの評価が高い、のか?
「いや、どれも俺だけの功績じゃない。みんなに助けてもらったから。」
「まあ確かにそうだな。お前たちさえよければ、3人とも恋人になるっていうのもアリだな。」
おお、ルイはハーレム肯定派だったのか!いいぞ!
「ユウナ、マナミ、ダリヤ、貴女たちも考えてみたらどうかしら、うふふ。」
グレイスが満面の笑顔だ。
・・・グレイスさんは俺のハーレムを見たいだけなんだな。
魔性だ、面白好きの魔性の女だ!
次の日の朝食後、3人はどこかに行ってしまい、一人取り残されてしまった・・・
夕食後、食堂に俺と結菜、愛海、ダリヤが集まった。
何かを決めた表情をして、3人は俺の答えを待っている。
勇気を振り絞って話すんだ!
「俺はこのパーティが大事だ。
出来るなら、悪いけど、えらそうだけど、それでもいいのならゴホン、ゴホン・・・」
「はっきり言いなさいよ!」
「結菜も愛海もダリヤも好きだ。」
大きな声で言い切ってやったよ!ハラハラドキドキ!
はーっと結菜が大きなため息をついた。ドキッ!
「しょうがないわね。」
「我慢するわ。」
「ワタシが1番デス!」
三人がキッと俺を見た。じっと見ていた。
「結菜、愛海、ダリヤの順番で出会って好きになったから・・・」
結菜の表情が輝き、ダリヤががっくりとしていた。
やったー、ハーレムだー
夜、俺の部屋に結菜が忍び込んできた。
ベッドに緊張してビシッとした姿勢で座っている俺の隣に座った。
結菜の方を向くと、両方のほっぺをつねられた!
「痛い、痛い!」
「バカ!
ずっと前から、何度も好きってサインを送っていたじゃない!
なんで分かってくれなかったの!バカ!」
「ゴメン・・・フラれるのが怖くて。
自分に自信がないから・・・」
「バカ!
私を何度も助けてくれたじゃない。
被害者を出さず、盗賊をやっつけたじゃない。
私が好きになったヒロトは凄い人よ・・・」
結菜が俺に抱き着いてきた!
天にも昇る気持ちっていうのはコレのことだな!
いや、まだだ!
勇気を振り絞って、キスをした・・・
コレだ!
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