★32 ボス部屋と隠し部屋
よろしくお願いします。
6月30日
3回目のダンジョンだ。
半分以上、マッピングを終了しているので、
行ったことのない道を選択して進んでいく。
午後4時過ぎ、目の前に初めての扉があった。
「ボス部屋デス!」
ダリヤによると、ボス部屋にはお宝と下への階段がある。
その階段を降りた所には1階の入口へのワープポイントがあるとのことだ。
入る前に自分たちの状況を確認した。気力、体力、魔力、すべて充分だ。
ボス部屋に入るのはいつ?今でしょ!
扉を開けた。
何か前にいる、ゴブリンリーダー6匹だった。
前を警戒していたら、後ろで扉が閉まった。
結菜と愛海の範囲魔法は3匹となっている。
弓を持った2匹を狙った結菜と愛海の魔法で2匹とも死んだ。
愛海の残りの1匹はダリヤが弓で仕留めた、でかした!
結菜の残りの1匹は俺が投げナイフで殺した。
さらに残り1匹を俺が、もう1匹は3人で包囲し、慎重に仕留めた。
「ダリヤ、よくやったぞ!結菜、愛海もうまく戦ったな!」
「実力どおりデス!」
「楽勝だよ!」
「一撃」のスキルを得た!
ゴブリンが魔石になった。奥に大きな金箱があった。
罠に気をつけつつ、開けてみると銀の腕輪だけが入っていた。
大きめの緑の石が一つついている。
ドキドキしながら愛海の鑑定を待つ。
スキルのついたアイテムは珍しく、かなり高額だ。
一、十、百、千、万、十万、百万と心の中で呟いていた。
「エメラルドの腕輪 攻撃力アップのスキルが付いているって、凄いわ!」
愛海が大きく喜びの声をあげ、四人ではしゃいだ。
やはり一番弱いダリヤに渡すことになった。
「ヒロトさん、着けてクダサイ。」
ダリヤが袖をまくって、真っ白く細い腕を見せた。
「自分でつけろ。」
ゴクリと唾を飲み込みながら答えた。
2階を少しだけ歩いてみた。
ゴブリンが3匹いた。
ダリヤが矢を放つとその一撃で死んだ!
凄い!これまでの倍以上の威力になったぞ!
アイテムの威力を確認したので、帰ることにした。
7月5日
1階の例の場所に来た。
30センチ角の壁をぐーっと押していくと扉が現れた。
隠し部屋だ!
若干の不安がよぎったので結菜、愛海、ダリヤを見た。
みんなはお化け屋敷にでも入るつもりらしく、目がキラキラ輝いている。
命がけだけどな!
扉を開いて前へ進むと後ろでドアが閉じてしまった。
愛海が開けようとしたが開かなかった。
大きめの部屋の真ん中にドワーフが1人いた。
左手に大きめの盾、右手に片手剣を持っていた。
顔が見えるタイプの兜をかぶり、金属製の胸当てを付けていた。
全ての武具が銀色に輝いている!武具が凄そうだ!
ドワーフは、街で見るよりずいぶん醜く、がっちりとしているが小さい。
俺たちをじっと観察している。
「ドワーフじゃなくて、スプリガンだって。」
愛海が言うと、ダリヤがはしゃいだ声を出した。
「スプリガンって宝物を守る妖精デス!やったお宝がありマス!」
スプリガンの表情がけわしくなった。
敵と認識されたようだ。
身長が1メートルだったのがみるみる大きくなって俺たちより明らかに大きくなった!
「ダリヤのバカ!」
「ヒー、ゴメンナサイ!」
結菜が怒り、ダリヤが謝ったがもう戦うしかない。
「やるぞ!」俺の声を合図に左右に分かれた。
左に移動しながらダリヤが矢を放ったが、盾で防がれた。
右にいた結菜が雷魔法を放った。
直撃したが体を震わせただけであまり効いていない感じだ!
俺は隠密を使って横から接近し、剣を振るったが気づかれ盾で防がれた。
マジか、どうすればいいんだ?
スプリガンが片手剣を俺に振り下ろしてきたので、剣で受け止めたが、やはりパワーで負けている!なんとか受け流し距離を取った。
「ヒロト、どうすればいいの?」
「足は遅いから、四方から攻撃だ。結菜と愛海は魔法を続けてくれ。
角に追い込まれないように気をつけろ!」
ダリヤが後ろに回り込み矢を放ったが、スプリガンは上手に盾で防ぎダリヤを追いかけ始めた。
動きは遅いが、確実にダリヤを追い詰めていく。
俺は後ろから襲いかかろうとしたが、今度は俺に相対した。
愛海が火魔法を放ちこれは当たったがやはりあまり効いていない感じだ。
剣や矢の攻撃をどちらかといえば嫌がっているが、守りが堅い。
ダリヤが矢を放ったが今度は剣でたたき落とし、またダリヤを追いかけ始める。
俺は剣を鞘にしまい、隠密を使って後ろから接近する。
やはり気づかれ、振り向きざまに剣を振られた。
それを間一髪しゃがんで躱し、渾身の右掌底を鎧の上から心臓に打ち込んだ!
スプリガンは小揺るぎもせず、左の盾で俺を殴った。
俺は弾き飛ばされ、壁に激突した!
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